豚肉が生焼けだと何がダメ?5分でわかる安全な食べ方

栄養が豊富に含まれていて、しかも安く手に入ることが多い豚肉。脂肪の多さから敬遠されることもある豚肉ですが、疲労回復や美容に効果のある成分も含まれているんです。

もちろん食べ過ぎには気を付ける必要がありますが、適度な脂質を摂取することで免疫力は高まり、老化も防げるとなれば食べない手はありません。調理方法も豊富です。煮て、ゆでて、炒めて、あるいは焼いて…たくさんの方法で美味しく食べていきたい豚肉。

生姜焼きなんか手軽で美味しくておまけに白いご飯にもよく合って、最高ですよね。私もよく作ります。けれども常に気を付けなければいけないのが、どんな場合でも火をきちんと通すべき、ということです。

「豚肉は生焼けで食べてはいけない」――よく言われることなのですが、いったいなぜ、豚肉を生焼けで食べてはいけないのでしょう?

豚肉を生焼けで食べてはいけない3つの理由

なぜ、豚肉を生焼けで食べてはいけないのか。それには大きく3つの理由があります。順番に取り上げていきましょう。

1.食中毒のリスク

食中毒、というとどうしても「痛んだものを食べるとなる」と思いがちなのですが、食肉での食中毒はちょっと事情が違います。新鮮なものだからといって、回避できるものではありません

動物の消化管には、カンピロバクターという食中毒を起こす細菌が住んでいます。食肉加工される段階ではもちろん内臓と肉は分離されるのですが、それでも内臓にいる細菌が肉に付着することは防げません。

カンピロバクターは中までしっかり加熱することで死滅する菌ですので、生焼けだと菌が死んでいない可能性があるので危険、ということなのですね。

2.E型肝炎ウィルスへの感染

E型肝炎は、E型肝炎ウイルスによりかかる肝炎です。ウィルスに汚染された食物や水などを摂取することで感染します。重篤な肝障害を引き起こす、と聞くと、結構怖いですね。

日本の豚を調査したところ、31の農場のうち実に30の農場にいる豚たちがE型肝炎ウィルスの抗体を持っていたとか、市販の豚レバーのうち1.9%にこのウィルス遺伝子が検出されたとか、いろいろな調査結果があります。

とはいえ、このE型肝炎ウィルスについても十分な加熱をすることで感染性を失うということなので、これも先ほどの食中毒同様、生焼けさえ回避すれば心配はない、と言えるでしょう。

3.寄生虫の心配

食べ物での寄生虫というと魚に入っているアニサキスが有名ですが、豚肉にも実は寄生虫の心配があります

母親から胎児へ感染すると危険なトキソプラズマ、ほとんど症状は見られないものの、幼虫が体の各部に運ばれて体内で育っていく(!!)有鈎条虫など…後者については日本で見られることはほぼありませんが、何年かに一度、「豚肉を生で食べ続けたことにより、脳や体内に多くの寄生虫が…」という衝撃的な海外のニュースが飛び込んでくることがあります。

今あげた2種類の他にもいくらかの例があるそうですが、どれも中までしっかり加熱することで死滅すとのことですので、これもまた過剰に心配する必要はないと言っていいでしょう。

つまり、どのリスクについても加熱することで回避できるので、「豚肉は中までよく火を通して食べましょう」と言われるわけですね。

ちなみにもし生焼けで食べてしまった場合、おおよそ7日以内に腹痛、発熱、下痢等の症状が出るようでしたら、ただちに病院に行ってください。体調に変化がないようであれば、それほど心配する必要はないようです。

豚肉を生焼けで食べたくない!でも焼き過ぎも食べたくない!

豚肉の生焼けが危険なことは、よくわかりました。とはいえ、「焼き過ぎるほどよく焼く」必要はありませんし、焼き過ぎて肉汁が抜けた豚肉はパサパサして決しておいしいとは言えません。しっかり火が通り、かつ焼き過ぎないようにするためには、どうすればいいのでしょう。

結論から言えば、「中心部まで75度以上かつ1分間以上の加熱」でほぼ問題がなくなるそうです。これを感覚でつかむのはなかなか難しいですね。

温度計で測るのが一番確実ですが、肉に竹串を刺して中から透明な肉汁が出てくれば、火がきちんと通っているとみていいでしょう。

私は調理用の温度計を持っていませんので、今まで厚めの豚肉を焼くときには食卓に出す前に切って中を確認していました。うっすらピンク色の部分があれば、レンジで10~20秒チンして出してみたり、そもそも厚めの豚肉はカレーや煮物などの煮込み料理にだけ使うようにしたり…でも、これも立派なリスク回避の方法です。

通販サイトでクッキング温度計を探してみたところ、1000円以下の品をいくつも見つけたので、この機会に買ってしまおうかな?と思っているところです。家族の健康・安全がこれだけのお値段で手に入るなら、これ以上のことはありませんからね。

まとめ

・生焼けの豚肉は食中毒、E型肝炎、寄生虫のリスクなどが大きい。どれも火を通すことで回避できるので、必要以上に不安がることはありません。

・豚肉の生食提供は、現在禁止されている。食中毒などを起こさないための措置が、法律できちんと整備されています。

・焼き過ぎにならないように美味しく食べるには、「中心部まで75度以上かつ1分間以上加熱する」確実に火を通すために、食品用の温度計を導入するのも一つの手です。

栄養豊富な豚肉を安全に美味しく食べて、健康なからだを作っていきましょう。

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