サラダやパスタなど料理のアクセントとして重要な役割を担う温泉卵ですが、皆さんは正しい賞味期限を理解していますか?
おいしく、安全に温泉卵を食べられるように、この記事では、正しい温泉卵の賞味期限と保存方法を説明していきます。
温泉卵の賞味期限
温泉卵の賞味期限は自家製と市販で大きく異なっています。
市販 1〜2週間
自家製 2〜3日
市販と自家製では温泉卵の賞味期限はこんなに大きく変わってくるのです。どうして、同じ温泉卵でもこんなに賞味期限に差ができるのでしょうか?それは卵の利用目的と製造方法にあります。
まず、自家製の場合、生食の卵は使用目的が多岐にわたります。(生食、茹でる、焼くなど)生食卵は当然生で食べる事も想定されていますし、殻が衛生に保たれる事も賞味期限の前提とされています。
自家製で温泉卵を作るとなると、鍋、水、その他調理器具、素手で触る等、工場と比べると当然ですが環境は劣ってしまいます。つまり、細菌が卵に付きやすくなってしまっているのです。
また、調理した卵を素手で掴むことになるかと思います。このような事を加味していくと当然ながら賞味期限は短くなるという事です。では、逆に市販の温泉卵はなぜ賞味期限が長いのか?
それは市販の温泉卵は徹底された衛生管理の工場で製造されています。機械の衛生管理は当然のことながら、製造工程における機械化による人の非介入で、パッケージまで行われます。
さらに言えば出荷段階で不備のあるものは当然市場に流れることはなく選別されます。傷や割れ物はここで破棄されるので、我々が手にする時には安心して食べられる温泉卵が完成しています。
このような徹底管理されている企業努力があるからこそ賞味期限が長く安心して食べる事ができるのです。
自家製の温泉卵の賞味期限を卵の賞味期限とイコールで勘違いされている方もいるかと思いますが、温泉卵を作る際には数日で使いきれるように計画的に作ってくださいね。
温泉卵の保存で注意すべき2つのこと
ヒビが入っている温泉卵は食べても大丈夫?
温泉卵といっても卵ですので、衝撃を加えると当然ヒビが入ります。あなたはそんなヒビ割れ温泉卵を発見した場合どうしますか?結論から言うと残念ながらそのまま破棄することをオススメします。
特に自家製温泉卵の場合、電子レンジ調理などの調理方法によってはサルモネラ菌が死滅していない可能性もあるため、最悪食中毒を引き起こしてしまいます。そのため、保存している温泉卵にヒビが入っていた場合は潔く諦めましょう。
また、作りたての温泉卵にヒビが入っているのを発見した場合には、当日中に食べてしまう事をオススメします。では、市販の温泉卵のヒビを発見した場合はどうするのでしょうか?
こちらも残念ながら破棄した方が無難かと思います。徹底された管理の上、作られている温泉卵とは言え、ヒビから新たな菌が入る可能性もあるため控えた方が良さそうです。
また、自家製・市販に関わらず製造工程においてよく確認しないとわからない程のヒビが入っている事があります。特に自家製の場合は製造途中でどこかにぶつかりながら作られることがほとんどなので、利用する前には一度確認してから利用した方が良いかもしれません。
現在は卵自体の洗浄技術もあがり、サルモネラ菌は10万個に3個程度と言われておりますが、食中毒は最悪の場合、命にも関わる問題ですので、しっかりと自己防衛してくださいね。
市販と自家製で変わる温泉卵の保存場所
温泉卵の保存方法はそれぞれ以下のように保存することが大事です。
市販 冷蔵・常温
自家製 冷蔵
結論、温泉卵の保存方法は基本的に冷蔵です。生食卵が常温保存OKなので、市販で衛生管理されている温泉卵なら大丈夫のように思いますが、
実は生卵はリゾチームという成分で細菌から身を守っています。身近に含まれるものですと涙などに含まれる成分です。このリゾチームですが、熱に弱く温泉卵の製造工程で死滅してしまいます。
つまり、冷蔵保存で菌の繁殖を抑えないとせっかくの温泉卵が無駄になってしまいます。市販の温泉卵も売り場は冷蔵庫に入っていることからも必ず冷蔵保存してくださいね。
ただし、例外がありまして温泉街にある温泉卵は常温で1週間程もちます。恐らく温泉の中にそのまま入れるため、傷付く可能性が少ないからだと思われますが、この場合もヒビが入っていた場合はちゅういしてください。
また、冷蔵庫のドアポケットにある卵ケースは実は、卵の保存には適していません。ドアの開け閉めにより、振動や温度変化が激しくなるため、可能であれば、振動の少ない安定したところで保存してあげてください。
まとめ
温泉卵の賞味期限と保存方法について理解を深めていただけたでしょうか?卵は「完全栄養食品」と呼ばれるほどの高栄養食品です。特に温泉卵は消化も良く病人食にも持ってこいです。
ただし、気をつけて保存しなければ逆効果にもなりかねないので、賞味期限もしっかり守ったものをお召し上がりくださいね。
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