お参りに行ったらお賽銭、というイメージがありますよね。日本人はお参りの時にはほぼ必ずと言っていいほどお賽銭しています。
しかし、そのお賽銭に適した金額や作法があることはご存知でしょうか?そもそも何のためにお賽銭をしているんでしょうか?
今回はそんなお賽銭に関する疑問についてまとめてみました。
目次
お賽銭って何のためにあるの?
そもそも、お賽銭は何のためにあるのでしょうか?元々は金銀、海や山の幸、またはお米を紙で包んだ「おひねり」を供えたもののことを言います。
土地の神々への実りに対する感謝の印としての習慣です。これが貨幣の流通によって金銭を供えるというものに変わっていったとされています。
お賽銭の賽の字は神仏から与えられる福に対して祀ること、銭の字はお金を表していて、まさに神仏に供えるためのお金のことなんですね。
お賽銭にお金を入れる目的とは
では、お賽銭でお金を入れる目的は何でしょう。一般的に、お賽銭を行う際にお金を投げ入れてからお願い事をすることが多いのですが、実はこれは間違い。
お賽銭のお金は祈願のために入れるのではなく、祈願成就のお礼のために入れるものなのです。
つまり、順序としては祈願する→祈願したことに対してのお礼のお賽銭→次の祈願、ということになります。
お賽銭に作法はあるのか
ここで気になるのはお賽銭の作法について。参拝するときにも正式な作法があるように、お賽銭にも作法があるのでしょうか?お賽銭での作法は以下のようになります。
1.賽銭箱の前で軽くお辞儀
2.鈴を鳴らす
3.お賽銭
4.二拝二拍手一拝(この時にお祈り)
5.軽くお辞儀をして退出
これだけでは少しわかりにくいので、手順を詳しく見ていきましょう。
まず賽銭箱の前に立ったら、会釈するくらいの気持ちでお辞儀をしましょう。その後で神様に「来ましたよ」というお知らせをするために鈴を鳴らしましょう。
この時、鈴を鳴らす回数については特に決まりはないようですので、玄関のチャイムを鳴らすときやノックするときのような気持ちで鳴らしましょう。そしていよいよお賽銭です。
お賽銭を入れる際にお金を投げ入れる行為は神様に失礼ではないか?という意見もありますが、お金を投げる行為はもともと土地神へのお供えや、穢れを払うといった意味合いを持っているため特に失礼には当たりません。
それでもなんとなく気になるという方は、賽銭箱の近くで上から落とすように入れたり、そっと投げ入れるようにしてみてはいかがでしょうか。
お賽銭を入れたら、深く2回お辞儀する「二拝」、胸のあたりの高さで軽く手をたたく「二拍手」をした後で両手をしっかり合わせて祈祷します。祈祷を終えたら最後に一度深くお辞儀をして退出します。
お賽銭には5円玉?50円玉?100円玉?
お賽銭の時に、どのお金を入れるのが良いのでしょうか?一般的には5円玉を入れることが多いですが、他のお金はどうなのでしょうか?詳しく見ていきましょう。
お賽銭の5円玉の持つ意味
一般的に用いられることが多い5円玉は、その名の通り「ご縁」を表しています。穴の開いた貨幣ということで、「勤勉に見通し善し」という意味も持っています。5円玉単体で奉納するだけでも十分なのですが、この5円玉を組み合わせることでさらに様々な縁を頂くことができるんです。以下に、5円玉の枚数と金額、意味をまとめました。
2枚=10円 重ね重ねご縁がありますように
3枚=15円 十分にご縁がありますように
4枚=20円 良(よ)いご縁がありますように
23枚=115円 良(い)いご縁がありますように
25枚=125円 十二分にご縁がありますように
97枚=485円 四方八方からご縁がありますように
これらの縁起の良い金額は、5円玉のみで構成するというところがポイントのようですが、後述する様々な組み合わせも参考にしつつ無理のないお賽銭を心掛けましょう。
お賽銭の50円玉の持つ意味
50円玉は5円玉の10倍ということで、「10倍のご縁」また「十分なご縁」を表しています。5円玉と同じく穴の開いた貨幣ですので、「見通し善し」との意味も。上記の5円玉の組み合わせ例でも50円玉を組み込むことも可能です。
お賽銭の100円玉の持つ意味
100円玉もその名の通り「100の縁」を表しています。実はこの100円玉、お賽銭として投げ入れられる数が一番多い貨幣なんだとか。お財布に入っていることが多く、投げ入れやすい金額だからという説もあります。
お賽銭の10円玉、500円玉の持つ意味
実はお賽銭にはNGなお金もあります。それが10円玉と500円玉なんです。10円玉は「10円」=「とお円」=「遠縁」を想起させるため。500円玉は「一番大きな硬貨」=「これ以上の硬貨(効果)がないから」とされています。
5円の100倍の500円玉はつい奮発して入れてしまいそうなところですが、ゲン担ぎとしては避けた方が無難です。
組み合わせで変わるゲン担ぎとは
ここまで硬貨の持つ意味について見てきましたが、硬貨そのものだけでなく金額によってゲン担ぎも変わってきます。語呂合わせが多いのでその種類探せば探すほど出てきますが、ここでは主に使われる種類についてまとめていきます。
良縁の組み合わせ
41円(終始良い縁)
45円(終始良いご縁)
11円、21円、31円など奇数の金額(割り切れないため夫婦や恋愛事の縁起が良い)
1万円(万事円満)
これらの金額を用いる際にも、出来れば10円玉や500円玉の使用は避けた方がより良いとされています。
縁起が悪い組み合わせ
65円(ろくなご縁がない)
75円(何のご縁もない)
85円(やはりご縁がない)
95円(これでもご縁がない)
縁起が良いとされている5円玉も、組み合わせ次第では縁起の悪い金額になってしまいます。5円玉を増やせばいいということではないようなので、お賽銭に投げ入れる前に枚数や金額に注意してみた方が良いようです。
まとめ
お賽銭の目的や作法、金額については様々な説があり、調べれば調べるほどたくさんの情報があります。今回はその中でもよりポピュラーなものについてまとめてみました。
普段何気なく行っているお賽銭も、やり方次第では意味が変わってくるというのが驚きです。ご祈祷する気持ちが同じなら、より良いやり方でお賽銭をして、しっかりと縁起を担いでいきたいですね。

