もやしは生で食べられる?安全に食べるために知っておきたいこと

節約食材の代表格である「もやし」。「洗ってそのまま食べられたら楽だな」「そもそも、生で食べられるの?」なんて思ったことがある人も多いのではないでしょうか?育児や共働きで忙しい主婦にとって、手軽に、安くて栄養のある料理を作ることができたら最高ですよね。

この記事では、「もやしが生で食べられるか」について、栄養面と衛生面の2つの視点から解説し、安心で簡単な調理法をご紹介します。

もやしは生で食べられません!

結論から書くと、「もやしは生で食べられません」。なぜなら、生産者が「生で食べないこと」を前提に生産しているからです。しかし、栄養的にみると、加熱に弱い栄養素を含んでいるため、調理する際に少し注意が必要です。

次から、もやしが生で食べられない理由について、栄養面と衛生面の2つの観点から説明していきます。

栄養成分だけ見ると、もやしは生で食べられる

栄養成分だけみると、もやしは生で食べられます。「そもそも、もやしに栄養なんてあるの?」と思う方も多いのではないでしょうか。私も以前は、もやしを料理のかさを増すための食材だと思っていましたが、違います!

もやしは一種類ではない

一見、同じもやしのように見えても、実は、店頭で売られているもやしは、主に3種類あります。「緑豆」「ブラックマッペ」「大豆」のように、発芽する種子が異なり、それぞれ特徴があります。

〔緑豆〕・・・・国内では約9割を占める。やや太め。くせのない味。

〔ブラックマッペ〕・・・やや細め。ほのかな甘味。しっかりした食感。

〔大豆〕・・・・豆が付いたままで食べられる。独特の味と食感が人気。

もやしに栄養が無い、というのは大間違い!

もやしには、様々な栄養成分がバランスよく含まれています。特に注目したいのは、疲労回復効果のあるアスパラギンを、アスパラガスと同等に含んでいることです。

その他の主な栄養素は、カルシウム、カリウム、葉酸、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維です。生で食べることのできない成分は含まれていません。

中でも、大豆を種子とする「大豆もやし」は、「緑豆もやし」や「ブラックマッペもやし」に比べ2倍近い栄養素を含み、大豆に含まれる「大豆サポニン」、「大豆イソフラボン」、「大豆たんぱく質」などの機能性成分も豊富に含んでいます。

しかし、もやしの栄養素には、加熱に弱い成分が含まれています。それは「アスパラギン酸」「カリウム」「葉酸」です。こういった栄養成分を効率的に摂取するには、生で食べたほうが良いとも言えそうです。

衛生面から見ると、もやしは生で食べられない

栄養を効率的に摂取するためには、もやしを生で食べたほうがいいとも言えそうですが、衛生面から見ると、もやしは「生では食べることができません」。次から理由をご説明します。

もやしは厳重に管理されて作られています

もやしは土ではなく、室内の光を遮断した容器の中で育てます。私たちは種子から出た柔らかい芽を食べています。生産工場では、生産者の厳重な管理の元で、次のような工程で生産されています。

〔浸漬〕種子を洗浄・殺菌した後、温水に漬け込みます。

〔育成〕温水を抜き、暗室で栽培が始まります。

〔洗浄・脱水〕水で種子の殻を取り除きながら洗浄します水分を除去します。

〔袋詰め〕自動的に計量、袋詰めされ、冷蔵車でお客様へ届けられます。

「生で食べない」ことが前提になっている

もやしは、生産者が厳重な管理の元で製造しています。ですが、種子・施設・水から雑菌が見つかれなかったとしても、もやしに危険な菌が付いていることがあります。

それは、もやしが病気にかかりやすい植物であり、日光のあたらない栽培環境は、微生物の繁殖にとっても適した環境だからです。

さらに、日本では、もやしは「生では食べない」いう衛生基準があるため、生産者は生で食べないことを前提に作っています。もやしの袋をよく見ると、どこかに「加熱調理用」と書かれているはずです。

また、料理をしている主婦の方であれば、知っていることだと思いますが、もやしは、とっても足がはやい(日持ちしない)です。水分を多く含んでいるため、スーパーで買ってきて、2~3日もすれば、変色したり、ぬめりが出たりします。

これらのことを踏まえて、もやしは「生で食べることはできません」。

もやしは国産なの?

もやしの衛生面という話題とは少々逸れますが、もやしの種子は輸入であることがほとんどです。主に中国・ミャンマー・タイ・アメリカなどから輸入されています。緑豆の国内生産量は0です。

もやしの袋の裏に書かれている〔原産地〕には「生産場の地名」が記載されているため、日本の地名が記載されていても、もやしの種子が日本産という意味ではありません。

とはいえ、農林水産省のチェックを受けて輸入されているものですし、生産者にも厳重な衛生管理がされているので、この点について、どう判断するかは個人の判断によるものと思います。

もやしを安全に時短調理しよう!

「生で食べることができない」もやし。それでは、育児や共働きで忙しい主婦にとって、安全で栄養をそこなわずに食べるにはどうしたらいいのか。その方法を紹介します。

一番簡単な調理方法は「電子レンジで水を使わずに2~3分加熱する」「スープやみそ汁の具材にする」ことです。熱で栄養は減少してしまいますが、ビタミンCの流出は防げます。

「少しでも栄養素を減らしたくない」という方は、「ゆでる時間を短くする(30秒程度)」といった方法や、「炒め物の際は最後にフライパンに投入する」といったことに気を付けてください。また、鮮度が失われるのも早い食材ですので、購入後の管理にも気を付けましょう。

まとめ

もやしは、衛生面から判断して、生で食べることはできません。栄養成分もバランスよく含みますが、加熱調理によって失われる栄養成分があるため、調理方法や保存方法に気を付けましょう。