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「小豆」と「ささげ」どう使い分けるの?重要なのは皮の固さ

「ささげ」って知っていますか?スーパーで、「小豆」だと思って見ていたら「ささげ」だった、なんて人もいるのではないでしょうか。スーパーに行くと、良く知らない食材が売られていることってありますよね。

「気になるけど、どうやって使うの?」「食べてみたいけど、使い方が分からない」と、気にはなっていても手に取らないという人も多いのではないでしょうか?

ここでは、「ささげ」と「小豆」の違いについて、栄養や調理の観点から解説し、どのように使い分けたら良いのかについてご説明します。

小豆とささげは、ざっくり言うと同じもの?

「小豆」と「ささげ」は、見た目も味もほとんど変わりません。栄養価的にも大きな差はありません。それもそのはずで、植物分類的に見ると、小豆もささげも「まめ科ささげ属」に属する植物だからです。

調理する際も、「ささげ」は「小豆」と同じ扱いで大丈夫です。吸水させることなく乾燥豆の状態からゆでます。

小豆とささげ、最も重要な違いは、皮の固さ。

「小豆」と「ささげ」にほとんど変わりがないなら、「ささげを買うメリットはないの?」と思えてきますね。次からは、もっと細かく、「小豆」と「ささげ」の違いを見ていきます。

「皮の固さ」が違う

「小豆」に比べて「ささげ」の方が、やや皮が固く煮崩れしにくいです。この違いが最も重要で、どちらが、どの料理に適しているかが変わってきます。

「栄養」も少し違う

先ほど「小豆」と「ささげ」の栄養価に、ほぼ違いがないと述べましたが、詳しく見ると、ゆでた状態で比較した場合、「ささげ」のほうが「小豆」より、葉酸が2倍、亜鉛・リンが1.5倍ほど多く含まれています。

反対に「小豆」は「ささげ」に比べ、ビタミンB6が2倍、パテトン酸が1.7倍ほど多くなっています。

「値段」が断然違う

お値段は「小豆」の方が安価で、「ささげ」のほうが数倍高値で売られています。国内での生産量も「ささげ」は少ないです。

「花」が違う

栄養や調理という観点からは逸れますが、「小豆」花の色は黄色で、「ささげ」は紫色やピンク色です。

ささげは御赤飯に使うといい!!

「 小豆」よりもお値段の高い「ささげ」ですが、どんなときに「ささげ」を選んだら良いのでしょうか?

「ささげ」を使ったほうが良い料理は、ずばり「御赤飯」です。

なぜなら、「ささげ」は「小豆」より皮が固いため、皮が破れにくく、見た目を美しく仕上げることができるからです。

「小豆」はゆでたときに、皮が破れ、真ん中から裂けてしまうことが多いです。

このことから「腹切り」が連想されるため、江戸の武士たちは「小豆」を使うことを忌み嫌い、関東では御赤飯に「ささげ」を使うことが一般的になったという説があります。

また、「ささげ」の名前の由来は「神様に“ささげ”る」という意味だという説もあります。しかし、「小豆」で御赤飯を作れないわけではありません。切腹のない公家社会だった地域などでは、「小豆」を使う文化がそのまま残っているようです。

これらのことから、きちんとしたお祝いの席等に出す御赤飯には「ささげ」を使ったほうが良さそうですが、価格や購入しやすさでは「小豆」に軍配があがるので、見た目を気にしなくて良いような親しい間柄で食べる御赤飯には、「小豆」を使ってもいいかもしれません。

また、「小豆」は、餡子やおはぎ、お汁粉など、粘り気が必要なものや煮崩れさせて使う料理が適しています。

小豆とささげ、見分け方は?

「小豆」より「ささげ」を使ったほうが良い料理もあることが分かりました。それでは、どこで、「小豆」と「ささげ」を見分けたら良いのでしょう。見分け方は、大きく2つですが、豆の目(へそ)で見分けるのが一番確実そうです。

豆の目(へそ)の色・・・「小豆」は白。

「ささげ」も白だが、へその周りが黒く縁どられている。

全体の色艶・・・・・・・「小豆」は艶があり、明るい赤色。

「ささげ」は艶がなく、くすんだ赤色。

ささげには、ほかにどんな食べ方がある?

ここまでで、「小豆」と「ささげ」の違いについて、だいたい分かってきましたね。しかし、この記事を読んでいるような「『ささげ』と『小豆』の違いが気になって、つい調べちゃう!」という人は、これだけの情報では物足りないはずです!せっかくの「ささげ」。

「もっと使い道はないの?」「美味しい食べ方はないの?」と思ったのではないでしょうか?ここからは、御赤飯以外のささげの食べ方について書いていきます。

ほかに「ささげ」を使うと良い料理は?

「小豆」より「ささげ」を使うと良い料理は、「煮崩れしなさ」を活かした料理です。御赤飯以外だと、以下に挙げた料理は、「ささげ」を利用したほうがより美しく作れると思います。

・豆のサラダ

・煮豆

・豆のスープ

さやを食べることもできる!

「ささげ」のさやはインゲンのような見た目で、種類によっては、さやの状態で食べることもできます。スーパーに出回る頻度はあまり多くありませんが、6~8月頃になると道の駅などで売られています。

味はインゲンのようですが、βカロチンがインゲンより豊富で、認知症改善予防効果のあるコリンを含みます。天ぷら・炒め物・胡麻和えなどにして食べると美味しいです。

まとめ

「小豆」と「ささげ」のちがい

・植物分類的にはほぼ同じ

・皮の固さ(煮崩れなさ)・栄養・価格・花が違う

・「ささげ」は煮崩れなさを活かした調理(御赤飯・煮豆など)に適している

・「小豆」は煮崩れやすさや粘り気を活かした料理(餡子・おはぎ・お汁粉など)に適している

・地域によっては、正式な場での御赤飯は「ささげ」を使った方が良い

・「ささげ」はさやの状態で食べても美味しい

「小豆」と「ささげ」の違いを知って、経済的でTPOもわきまえたワンランク上の料理上手を目指しましょう!