健康食品としてもダイエット食品としても人気の鯖缶。
おかずにもう一品欲しいなってときにコンビニやスーパー、どこでも買うことができるのがとっても嬉しいですよね!
実は普通に生で鯖を食べるよりも、鯖缶を食べる方が健康に良いなんてことも言われています。
どんな食べ物でも、栄養価の高い部分は調理の過程で捨ててしまいがちですが、鯖缶はそんな「普段は捨ててしまうところ」まで余すことなく食べることのできる食品なんです。
しかし、どんなに体に良くても食べすぎていいことなんてほとんどありません。
今回はそんな鯖缶を食べすぎるとどうなってしまうのかをご紹介します。
鯖缶の食べ過ぎは体に悪い
結論から言ってしまえば、食べ過ぎは体によくありません。
様々ないい効果を体にもたらせてくれる鯖缶ですが、過剰摂取は全くの逆効果になってしまう場合があります。
まず、「鯖缶にはダイエット食品としても人気がある」、とお伝えしましたが、食べ過ぎてしまうとしっかり太ります。
魚自体は高タンパクで健康的なイメージがありますが、決して鯖缶は低カロリーな食品ではありません。
鯖缶1缶のカロリーは300キロカロリーほどです。茶碗1杯のご飯が約200キロカロリーなので、低カロリーではないことがイメージしやすいですね。
鯖缶を食べて得られるのは、良質な油であるDHA(ドコサヘキサエン酸)や、「GLP-1・通称痩せるホルモン」の分泌を促すEPA(エイコサペンタエン酸)といった不飽和脂肪酸。
これらの成分は、総コレステロールを抑えて善玉コレステロールを増やしてくれたり、中性脂肪を減らしてくれたりするという効果です。
要するにこれは食べたら痩せるんじゃなくて、食べたら痩せやすい体にするよ!ってことなんです。
同時に摂取するカロリーを抑えたり、消費するカロリー量を増やしたりしないと体重減少に良い効果は望めません・・・。
DHAやEPAのおかげで「痩せやすい体作り」ができることは事実なので、しっかりと量を守れば良い効果を期待できるでしょう。
鯖缶の食べ過ぎは下痢や吐き気の原因になる
食べすぎによる下痢や吐き気の原因の大半は、DHAやEPA(エイコサペンタエン酸)という魚の脂に含まれる成分です。
実はこの成分、厚生労働省によると合わせて1日3g以上摂取すると副作用が出てくると言われています。鯖の半身(約100g)でDHAが1,7g、EPAが1.2g含まれています。
1日鯖缶1缶程度なら問題ありませんが、それ以上になると過剰摂取を起こす可能性があります。
数値はあくまでも目安ですが、気をつけつに越したことはないですね。
鯖缶でアレルギーになってしまうことも・・・
そもそも青魚のアレルギーを持っている人は、青魚の脂がたっぷり含まれている鯖缶を食べるべきではないですが・・・。
青魚のアレルギーはその脂の成分により症状を起こします。アレルギーを持っていなくても、この脂を過剰に摂取してしまえばアレルギーになってしまうこともあります。
個人差があるとはいえ、アレルギーは命に関わる場合もあるので注意が必要です。
鯖缶の食べ過ぎで他にもいろんな症状が出る可能性も。
セレンという成分を聞いたことはないでしょうか?
抗酸化酵素の構成成分として、また甲状腺ホルモンを活性化する酵素にとって大切なミネラルです。
アンチエイジングの特効薬として知られるこのセレン、実は過剰摂取でとんでもないことを引き起こしてしまう可能性があるんです。
ざっとあげるだけでも、
・胃腸障害
・爪の変形や脱毛
・神経障害
・末端神経障害
・心筋梗塞
・呼吸困難
・腎不全
これだけの症状を引き起こしかねないものとなっています。
基本的に鯖缶の食べすぎだけでなにか影響が出るということは考えにくいですが、鯖缶以外の食べ物でセレンを摂取していたり、サプリメントを飲んでいたりする方は要注意です!
鯖缶を食べ過ぎたときのメリットはあるの?
ここまで書いたので皆様察しが付いていると思いますが、鯖缶の食べ過ぎで良いことは一つもありません。
食べすぎてしまうと、ダイエット効果やアンチエイジング効果、その他体にいい効果を何も発揮できずに体調を悪くしてしまいます!
健康効果をしっかり狙っていくのなら、3日に1缶くらいが良いでしょう!
健康上は1日1缶食べても問題ないとは言えますが、毎日食べるのはレパートリーがどれほどあろうと苦痛です。
良い栄養を含んだ鯖缶を食べるのを継続させるためにも、3日に1缶をおすすめします!
まとめ
・鯖缶を食べ過ぎると逆に太る
・DHAやEPAの過剰摂取は危険。
・セレンの過剰摂取はもっと危険。
・鯖缶を食べすぎても良いことなし。
鯖缶だけでなく、どんな食べ物でも食べすぎは体に毒です。程よい量を守って、より良い毎日を送りましょう。