日本でも最近ではエスニック料理が広まってきており、タイ料理やベトナム料理のお店を見かけることが以前に比べて多くなってきました。
おいしく、そして意外と簡単に作れるということもありご自宅でエスニック料理に挑戦するご家庭も増えてきているのではないでしょうか。
しかし、レシピを見て気になるのが「ナンプラー」ですよね。聞いたことはあるけど、一体どういったものなの?家にあるもので代用はできないの?と思われる方も多いはず。
そこで、この記事ではナンプラーの代用品についてご紹介します。
エスニック料理を作ってみたいけどナンプラーなんて家にはないよ、という方でもおいしいエスニック料理を作れるようになります。
目次
ナンプラーの特徴
そもそも、耳にしたことはあるけどナンプラーって一体何なの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
ナンプラーとは、一言で言うと「魚醤」の一種です。タイだけでなくベトナムやインドネシアなどの東南アジアでも広く料理に使われています。
日本の醤油は大豆を原材料としていますが、ナンプラーは魚を発酵させて作ります。そのため日本の醤油にはない独特な酸味や甘味、香りが特徴的です。
タイ料理で有名な「トムヤムクン」「カオマンガイ」「パッタイ」、ベトナム料理の中でも日本でよく知られている「フォー」、インドネシア料理の「ミーゴレン」などに使われており、ナンプラー特有の酸味や甘味を生かした料理が数多くあります。
ナンプラーがないときの代用品
それでは、ナンプラーがないときに使える代用品についてご紹介します。
1:魚醤
一番簡単でよりナンプラーに近いものといえば、「魚醤」です。先ほど説明したようにナンプラーは魚醤の一種であり、原材料には魚が使われています。
日本の一般的な醤油は大豆を使い作られますが、日本にもイワシやサバ、ハタハタなどを使って作られた魚醤があります。
これらは、ナンプラーと同じで、原材料に魚が使われています。そのため、代用品としてナンプラーと同じように使用できます。
日本にも魚醤は存在しますが、なかなか買う機会はありませんよね。そこでここからは、ご自宅にあるもので作ることができるナンプラーの代用品をご紹介します。
2:薄口醤油+レモン汁
薄口醤油にレモン汁を少し加えるだけで、ナンプラーに近いものになります。分量は醤油大さじ3に対してレモン汁が大さじ1~1.5の量です。
先ほど紹介したようにナンプラーは原材料に魚を使うことであの独特な酸味や甘味、風味を出しています。
この方法だとそのうちの酸味を再現できることになります。ちょっとしたアクセント、味のベースを作るのにおすすめです。
3:薄口醤油+レモン汁+みりん
ナンプラー特有の甘味を表現したい場合におすすめなのがこちらのレシピです。分量は醤油大さじ3に対し、レモン汁大さじ1、みりん大さじ1です。
2の代用品に加え、甘味を表現することが可能になるため、よりナンプラーに近いものを作ることができます。
先ほどの薄口醤油とレモン汁の代用品とこちらの代用品は魚介を使っていないため、ナンプラーに含まれる魚介類特有の風味が苦手な方にはおすすめです。
4:薄口醤油+アンチョビ
分量は醤油大さじ2.5、アンチョビ20g、アンチョビ汁小さじ1~2です。まずアンチョビを細かくつぶし、醤油とアンチョビ汁と一緒に混ぜます。
アンチョビの塩分は高めなので、少しずつ味を見ながら調整してください。ここにお好みできざみ生姜やニンニクを加えるとよりコクが深まります。
こちらは魚介類であるアンチョビを使うことで、より本物のナンプラーに近いものになります。
5:薄口醤油+オイスターソース
先ほどのアンチョビを使ったレシピと同様に魚介の成分を加えてナンプラーに近づける方法です。
オイスターソースは牡蠣を加工して作られたソースなので魚介のうまみ、コクを加えることができ、ナンプラーに近いソースを作ることが可能です。
分量は醤油大さじ2、オイスターソース小さじ1に塩を少々。オイスターソースは甘味が強いため、塩を少しずつ加え、調整しましょう。
ナンプラーの塩分濃度は約20%前後と日本の醤油に比べるとかなり高いです。
そこで今回はよりナンプラーに近づけるために、日本の醤油の中でも塩分濃度が高めである薄口醤油を使用しました。
濃口醤油でも問題はありませんが、その際には塩を加えるようにしましょう。
また、ナンプラーの塩辛さが苦手だ、という方などは一般的な醤油や濃口醤油を使ってもいいかもしれません。
まとめ
エスニック料理の決め手となるナンプラー。今回の記事ではその代用品について5つの方法をご紹介しました。
最近では比較的簡単に手に入れることができますが、ナンプラーがなくてもご自宅にある他のもので代用できることがわかりました。
こちらの記事を参考に、おいしいエスニック料理を作ってみてください。