最近よく“異常気象”ということばを耳にするようになってきました。昔に比べて夏は40℃を超える猛暑日が続き、冬は途端に寒くなったりと気温の変化が激しくなっています。
そんな季節に欠かせないのがエアコン。電気代の節約効果もあり、つけっぱなしにする家庭も増えてきたのではないでしょうか?
ですが、エアコンをつけっぱなしにして火事になったりしないのか不安に思いませんか?
この記事では、エアコンをつけっぱなしにすることで火事になる可能性はあるのか、そして、実際に火事になった事例をご紹介します。
また、つけっぱなしにしたまま家を出た時の対処法、エアコンによる火事を防ぐ方法についてもまとめてみました!エアコンを使う季節に、参考になれば嬉しいです♪
エアコンのつけっぱなしで火事になる危険性はある?
結論としては、火事になる可能性はほとんどないです!通常の使い方をしていて、エアコン本体から火事の原因が発生するということはほぼないと言い切れます。
まず、エアコンには室内機、室外機、両方ともセンサーが付いており、機器に不具合が生じると停止するように設計されています。
運転を停止し、センサーが光ることによって故障原因や不具合の場所を知らせてくれる仕組みになっています。
また、もし漏電してしまった場合でも、ブレーカーが落ち電流が流れないように設計されています。
24時間営業のお店である、コンビニ・ファミレス・スーパー等全国に何か所も存在しており、エアコンは休むことなく稼働していますがエアコンが原因で火事になったという事例は聞いたことがありません。
ですが、100%火事にならないとは言い切れません。エアコンのつけっぱなしによって、ごく稀にですが火事が引き起こされた事例はあります。
では、どんな時にエアコンによって火事が引き起こされるのでしょう?エアコンの何が原因で火事になってしまったのでしょうか?
エアコンのつけっぱなしによる火事の原因
エアコンのつけっぱなしによる火事の原因は4つほど確認されています。
① ファンモータのリード線接続部から発火。
② コンセントまたはプラグに埃が蓄積され電気を通してしまい、導火線の役割をし大きな熱が発生した場合発火。
③ エアコンをつないでいた延長コードのからの発火
④ 電源コードとほかのコードがねじれて接続されたことによる接触不良
①はエアコンの製品自体が引き起こした出火原因ですが、それ以外はすべての電化製品が引き起こす可能性のある原因です。
電化製品の取り扱いはエアコンだけではなく、火事の元となりうるので気を付けたいところです。
エアコンのつけっぱなしで火事になった事例
では、具体的にエアコンそのものが原因で火事になった事例は、どのようなものがあるのか調べてみました!
大手エアコンメーカーのダイキンのエアコンが原因で火災が発生した事例
2019年11月16日、事故の原因はいまだ調査中のようだが、考えられる要素としてはファンモーターの製造工程上の不具合によりファンモーターに内蔵された電子部品(チップコンデンサー※電気を蓄えたり放出したりすることで電気回路上のノイズを取り除く電子部品)がショートし、過大電流が電気回路に流れたことでファンモーターが発熱・発火し製品の発煙・発火に至ったものと考えられる。(製造から10年以上経過している製品)
三菱電機のエアコンによって火事になった事例
2018年9月18日、ファンモーターのコネクター付近から出火したものと推定されるが、焼損が著しく事故発生以前の状態が不明のため、製品起因か否かを含め、事故原因の特定には至らなかった。
しかし、調べてみるといずれも古い製品、10年以上前に作られた製品が原因の場合が多いことがわかります。
最近のエアコンは火事が発生しにくいとはいえ可能性は0ではないので何か対策をとったり、気を付けたいところではあります。
エアコンをつけっぱなしにしたまま外出した場合の対処法
やはりつけっぱなしには危険を伴うことがあるということがわかります!ですが、外出し帰宅したとき、家が快適な温度になっていたら嬉しいですよね。
またエアコンをつけっぱなしにすることは電気代の節約効果やお部屋のカビ予防も期待できます!
では、エアコンをつけっぱなしにしたまま外出した場合の対処法はどういうものがあるのでしょう?
スマホ等で遠隔操作できるエアコンを使用する
いま、電化製品とスマホをアプリで連動させより便利な使い方ができるスマート機能が付いたエアコンが続々と販売されています。
それを使用することによって電力の消費量に異常がないか確認できるので、なにか変化があればすぐに気付けます。
ですが、スマート家電はまだまだ普及段階にあると考えられるので、スマート機能が付いていないエアコンをお持ちの方のほうが圧倒的に多いと思います。
また、やはりエアコンをつけっぱなしにして外出するのは抵抗があると考えられる方におススメな対処方はこちらです!
エアコンについているタイマー機能を利用し、有効活用する
タイマー機能はほとんどのエアコンについていると思いますので、どなたでも手間なく利用できると思います!
エアコンによる火事を防ぐ方法
エアコンのつけっぱなしによって火事が引き起こされるというのは基本的にそれほど危険性が伴うことではないと思われます。
ですが、万が一を考えて火事を未然に防ぐということを考えるというのは必要なことだと思います。火事を未然に防ぐ方法はいくつかあるのでご紹介させて頂きます!
・コンセント回りのホコリを取り除く
・月に1回程度エアコンの中の掃除を行う
・年に1、2回はエアコンの中の掃除を行う
・日頃から冷暖房に使用した後は送風機能でエアコンの中にカビが繁殖しないようにする
・異音や振動・臭いなどに異常が出たらすぐに使用を中止し、修理業者やメーカーに問い合わせる
どれも家電製品には共通していえることだと思うので取り扱いには注意していきたいですね!
まとめ
・エアコンをつけっぱなしにしても、製品自体から発火することはほとんどないが、可能性はゼロではない。
・エアコンに限らず、電化製品はすべて火事の元となりうる。
・つけっぱなしのまま外出してしまってときのための対策をとっておく。
・定期的にエアコンの掃除を行い、万が一のリスクに備えておく。
最後に、繰り返しになりますがエアコンをつけっぱなしにすることで火事が引き起こされる事例は少ないと思われます。
ですが、日ごろから適切な使い方や手入れを行うことが、火事を引き起こす可能性をぐんと下げることにつながります。
それぞれのライフスタイルに合った使用方法や手入れをし、対策を立てておきましょう。