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牡蠣にあたるとどうなる? あたった時の対処法・食中毒を防ぐ方法を解説

牡蠣にあたったことはありますか?私は経験がないのですが、あたるとすごくつらいらしいです。感染力も強く、実際に集団食中毒の事例がいくつも報告されています。

「牡蠣は好きだけど、あたるのはイヤだな」「もしあたったら、どう対処すればいいんだろう」牡蠣が食べたいと思ったときに、こんな考えが浮かぶのではないでしょうか。

牡蠣について知っておくべきことをおさえておけば、食中毒の危険を少しでも減らすことができるでしょう。

この記事では、牡蠣にあたる原因、牡蠣にあたると起こる症状とその対処法、原因となるウイルス、潜伏期間、あたる確率、予防法、加熱すれば大丈夫なのか?など詳しくご紹介していきます。

この記事を読めば、食中毒の危険を未然に防ぐことにも役立ちますし、実際に、食中毒になってしまったときの対処法も知ることができます。

そもそも、なぜ牡蠣にあたるのか?

牡蠣にあたるというのは、いわば食中毒です。なぜなら、原因となる細菌が存在しているからです。その主な細菌が、冬場によく名前を聞くノロウイルスです。

牡蠣は1日に200リットルという大量の海水を吸い込んでろ過することで、プランクトンをこしとって食べています。

そのときに、ノロウイルスも一緒に体内に取り込んでしまうのです。牡蠣の体内にたまったノロウイルスが、食中毒を引き起こします。

ノロウイルスが牡蠣に感染する流れ

牡蠣がノロウイルスを取り込んでしまうのは、下水の影響が大きいです。ノロウイルスは、人の腸内でのみ増殖します。

腸から排泄物へうつり、それが下水として流され、河川を経て海へ流れます。

河口付近は遠海よりも下水の影響を強く受けているので、その海水を吸い込んだ牡蠣を食べてあたるというわけです。下水処理場ではウイルスを完全に除去できません。

現在研究が進んでいて、除去率が高まれば感染率も下がります。これからの研究成果に期待したいところですね。

牡蠣にあたると起こる症状

牡蠣にあたると起こる症状は、腹痛、下痢、嘔吐、発熱です。

吐き気が突発的に襲ってきて、トイレや洗面所に行くのが間に合わない場合が多く、たいていその場で吐いてしまいます。1日か2日それが続くので、想像するだけでつらいです。

牡蠣にあたったときの対処法

ここで大切な対処法のお話です。実はノロウイルスに有効な薬はなく、抗生物質も効きません。

症状がおさまるまで耐えるしかないのです。そんな殺生な・・・と思うかもしれませんが、残念ながら事実です。

身体がウイルスを外に出そうとして下痢が起こるので、下痢止めを飲むのはよくありません。薬よりも脱水症状を防ぐために、水分をまめに取るほうが大切です。

免疫力低下による合併症のおそれもあるので、よく休んで体力を回復しましょう。

牡蠣にあたるのは食べた何日後?

ノロウイルスの潜伏期間は、24~48時間です。つまり感染して2日以内に症状がでます。

数週間や1か月以上の長期間ではないので、症状がでたときに、牡蠣を食べたことをすぐに思い出すはずです。

牡蠣にあたる確率

牡蠣にあたる確率はどのくらいでしょうか。実は、はっきりとした数値で示すことはできません。

「状況によるため一概には言えない」というのが、厚生労働省の見解です。どんな条件下であっても、「一定の確率であたる」とされています。

牡蠣は加熱してもあたる?

なぜ牡蠣にはあたるのに、アサリ、シジミ、ハマグリなどの他の二枚貝にはあたらないのでしょうか。それには、調理法が大きくかかわっています。

牡蠣以外の二枚貝の食中毒の話をほとんど聞かないのは、牡蠣と違って生で食べることが少ないからです。

加熱すればたいていの細菌は死滅するため、食中毒の多くは生食によって起こります。

「じゃあ加熱すればあたることはないのか」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。

残念ながら、加熱しても安全とは言い切れません。なぜなら、食品において「絶対」はないからです。確かに加熱すれば、牡蠣が含んでいる細菌を殺せます。

しかし、調理器具に菌が繁殖している場合もあれば、加熱後に菌がついた手で触れてしまうなどということもあり、二次感染の可能性を否定できません。

私たちそれぞれの免疫力は違いますし、その日の体調も変わります。環境や人為的な不確定要素もあります。

新鮮であっても、ちゃんと管理しても、加熱していたとしても、あたるときはあたってしまうのです。

ノロウイルスの感染力

どんなに気をつけても、ゼロリスクにはできない食中毒。追い打ちをかけるように、ノロウイルスは感染力がとても強いです。たった1gの便や嘔吐物に、10億個以上存在しています。

感染者のせきやくしゃみによる飛沫感染、接触感染、食品感染などがあり、完全ではないものの、空気感染まで引き起こすのです。

これは国立感染症研究所の調査にて証明されています。結婚式場などの人が多く集まる場所で、感染者の嘔吐物により、広範囲の人々が感染してしまった例がいくつもあるのです。

さらに厄介なことに、ノロウイルスの感染は不顕性(ふけんせい)であるケースがあります。不顕性感染者は、ウイルスに感染しても中毒症状が出ません。

その確率は2~3人に1人と、かなり高いです。これってかなり怖いことですよね。

不顕性感染者が、知らずにウイルスを広範囲に蔓延させてしまっているかもしれないのですから。感染拡大が収束するのに時間を要するのもうなずけます。

感染を予防するには

ノロウイルスは主に口から感染するので、手洗いとマスクが有効な対策です。汚れた手で口を触ると感染のおそれがあるので、しっかり手洗いしましょう。

アルコール消毒では一定の効果があるものの不十分であり、国や自治体の衛生指導では塩素消毒を推奨しています。

嘔吐してシーツや服などを汚してしまったら、いさぎよく捨ててしまうのが得策です。一緒に暮らしている人にうつしてしまう可能性が低くなります。

床に吐いてしまったものは、厚手のゴム手袋で処理します。その後、塩素消毒してから白い雑巾で拭き掃除をしてください。

白色を使う理由は、色付きのペーパーや雑巾だと脱色に塩素が使われて濃度が薄くなり、殺菌作用が弱まってしまうからです。

ウイルスを蔓延させないために、感染者も周りの人も、以上のことを意識しておきましょう。

まとめ

・牡蠣にあたる主な原因 : ノロウイルス

・牡蠣にあたると起こる症状 : 腹痛、下痢、嘔吐、発熱

・ノロウイルスの潜伏期間 : 24~48時間

・牡蠣にあたる確率 : 確率は一定で、数値化はできない。

・牡蠣を加熱してもあたるかも : 衛生管理や人為的な不確定要素のため。

・ノロウイルスの感染力は非常に強い : 飛沫感染、接触感染、食品感染、半空気感染

2~3人に1人は感染しても症状が出ず、さらなる感染拡大につながる。

・感染の予防法 : 手洗いとマスクが有効。アルコールよりも塩素消毒。

・嘔吐物の処理法 : 厚手のゴム手袋で処理し、塩素消毒の後に白い雑巾で拭く。服やシーツについた場合は捨てたほうが良い。

牡蠣やノロウイルス、対処法や予防策などについて、色々ご紹介してきました。きちんと衛生管理をしたつもりで加熱したとしても、一定の確率で牡蠣にあたってしまいます。

でも生で食べるよりは、加熱した焼き牡蠣のほうがあたりにくいでしょう。

ぜひこの記事を参考に、食中毒を未然に防いだり、食中毒になってしまったときの適切な対応をしていただければと思います。