ケーキやシュークリーム、焼き菓子など様々なスイーツの材料として欠かせないのが生クリーム。
特に、デコレーションケーキなどの上にはきれいに絞り出された美味しい生クリームが乗っていますよね。
でも、この生クリームをいざ自分で固めようとすると…なかなか上手く固まらないのです。「同じ原料のはずなのに、なぜ?」と思ったことのある方も多いのではないでしょうか。
今回は、そんな生クリームが固まらない原因とその対処法、そして固まらなかった生クリームを復活させる方法などをご紹介していきます。
目次
生クリームがなかなか固まらない理由
市販の生クリームのパッケージを見ても特に難しいことは書いてないし、簡単にできるはずじゃないの?と思う方もいるでしょう。ここでは、生クリームが固まらない主な原因をお伝えします。
1.室温
まず、生クリームが固まらない原因の一つが室温です。室温が高いと、生クリームはなかなか固まりません。
部屋の温度が高くても、湿度が低ければまだ固まる可能性はありますが、湿度が高いといくら混ぜてもほとんど固まらないことも多々あります。
2.水の混入
次に多い原因が、水の混入です。生クリームを泡立てるためのボウルや泡だて器に水滴が付着していると、生クリームの脂肪分と水が分離してしまい、固まらなくなることがあります。
3.泡立てるスピードが遅い
泡立てるスピードが遅くても、生クリームは固まりません。これは、ハンドミキサーでなく泡だて器を使うときにはどうしても起こりやすい現象です。
4.乳脂肪分が少ない生クリームを選んでしまっている。
乳脂肪分が少ない生クリームは、口当たりがさっぱりしている分固まりづらくなっています。
失敗しない生クリームの泡立て方・固まらない対処法
生クリームが固まらない原因が分かったところで、今度は失敗しないなまクリームの泡立て方を解説します。
まず、乳脂肪分が多い生クリームを購入し、冷蔵庫で十分に冷やします。そして、泡立てる際の室温は少し低めに設定し、可能であれば除湿機等で部屋の湿度を下げます。
次に、生クリームを入れるためのボウルと泡だて器の水分をしっかりと拭き取ります。そして、生クリームが入ったボウルを一回り大きい氷水入りのボウルに入れて冷やしながら混ぜます。
できればハンドミキサーを使用することが望ましいですが、どうしても泡立て器しか手元にない場合には、泡立てる方向を檀ダムに変えてみましょう。そうすることで、生クリームが固まりやすくなります。
生クリームが思うように固まらないときの復活方法
頑張ってはみたけど、生クリームが固まらない…。そんなとき使える対処法には、こんなものがあります。
1.レモン汁を加える。
やわらかい生クリームにレモン汁を加えると、かなりスピーディに生クリームが固まります。
これは、生クリームの油分とレモンに含まれる酸が分離する特性を利用した方法です。割合としては、生クリーム200mlに対してレモン汁4か5滴ほどを目安としてください。
2.ジャムを加える。
生クリームを固めるのに、ジャムを使うこともできます。こちらは、ジャムに含まれるペクチンという成分によって生クリームが固まります。分量としては、生クリーム200mlに対してジャム大さじ2杯ほどです。
また、ジャムを使う場合、生クリームに新たな風味が加わることになるので、普段とは少し違った味を楽しむこともできます。
ですので、生クリームを固めるときには部屋の温度を下げることが必要です。
泡立て器を使わずに生クリームを泡立てる方法
本来であれば、生クリームを泡立てるにはハンドミキサーや泡立て器を使いますが、その2つを使わずとも生クリームを泡立てる方法があります。
蓋つきのガラス瓶に、生クリームと砂糖を入れて全力でシェイクするというやり方です。固まり具合は、器具を使って泡立てたときよりはゆるくなります。
パンケーキにのせて食べる、柔らかめの生クリームをイメージするといいでしょう。
生クリーム200mlに対して砂糖大さじ2杯を目安にして、固まり具合をチェックしながら調整してください。
固まらなかった生クリームの再利用方法
固まらなかった生クリームは、こんな風に再利用することができます。
1.コーヒーゼリーの上にかける。
固まらなかった生クリームの使用方法として定番なのが、コーヒーゼリーにかけるというものです。
市販のコーヒーゼリーを容器にうつして、上から生クリームをかけるだけでとてもおしゃれなデザートに見えます。
甘さが足りないというときには、コーヒー用のシロップを少し足してあげると、お子様でも食べやすくなります。
2.ホットケーキミックスに混ぜてパウンドケーキを作る。
また、生クリームとホットケーキミックスを使って、パウンドケーキを作ることもできます。
ホットケーキミックス200gに卵2個と生クリーム100mlを混ぜて、180度のオーブンで30分焼くと、おいしいパウンドケーキが出来上がります。お好みでドライフルーツやチョコレートを入れてもよいでしょう。
まとめ
・生クリームは、乳脂肪分の多いものを選ぶ。
・固める前にはきちんと冷蔵庫で冷やし、涼しい部屋で調理する。
・固まりづらい場合にはレモン汁などをつかって固める。
・どうしても固まらない場合には、別の使い方をすることで無駄にならない。
このように、生クリームの特性をよく知っていれば、きちんと固めることができます。この記事をしっかり読んで、失敗しないスイーツづくりを楽しみましょう!