うなぎとあなごは何が違う?生物学的な特徴や味、栄養、値段の違い

皆さんも、一度は食べたことがあるでしょう。うなぎとあなご。

元の見た目は似ているのに、思いつく料理がこうも限定的になるのはなぜでしょうか。なぜなら、栄養素によって向いている料理が決まっているからなのです。

実は、よく似たこの2つには色々と違いがあります。この記事では、生物的な違い、栄養的な違い、味の違い、値段の違いを紐解いていきます。

記事を読み終えると、いままでより一層、うなぎとあなごをおいしく、楽しく、ありがたく味わうことができるようになるでしょう。

うなぎとあなごの生物的な違いとは?

うなぎ

うなぎは、近年では国外からの輸入も増えていますが、日本でいううなぎとは、一般的にはニホンウナギを指しています。

ぬるぬるした体が特徴で、海で産卵や孵化をしますが、その後淡水にさかのぼっているため、一般的には淡水魚として知られています。

完全養殖方法もあるにはあるのですが、莫大なコストがかかることと成功率が低いため、稚魚を捕まえて育てる養殖方法でしか商業的に実現していません。

あなご

あなごは、うなぎに似た見た目をしていますが、体はぬるぬるしておらず、口を閉じた時に下顎が上顎に隠れるのが特徴です。

うなぎと同様、養殖での商業出荷も行われていますが、完全養殖の技術はまだ確立されておりません。

うなぎとあなごの栄養に違いはあるの?

上記で説明したことから、主な違いとしては生息地、体の特徴くらいで、生態にあまり違いはありませんでした。

それならば、栄養素はあまり変わりがないのでしょうか。うなぎの方が、栄養価が高いのにヘルシーだと聞いたことはありましたが、そんなに深く考えたことはないですよね。

実際に調べたところ、栄養素にはかなり大きな違いがありました。以下の画像をみてください。

うなぎは、ビタミンCが含まれていないこと、そしてカリウムの量が劣る以外は、全てあなごより高い数値を出しています。あれ、でも脂肪量が多い・・・とお気づきでしょうか。

脂肪量が多い、と聞くと、女性には少し罪悪感が生まれてしまうかもしれませんが、実はこれは「不飽和脂肪酸」といって、コレステロールを抑制する作用のあるとてもいい脂肪なのです。

他のビタミンやカルシウムなど、豊富に含まれているのもすごく魅力的ですよね!

うなぎと比べてしまうとあなごが劣って見えてしまいますが、あなごも他の魚類に比べると十分栄養価が高い食材になります。

うなぎは、ビタミンCが多い食材と合わせて摂取すれば、1日分の栄養素もばっちりの素晴らしい食材ですね。

うなぎとあなごの具体的な味の違いは?

それでは、味の違いについてはどうでしょうか。一般的に考えられているのは、うなぎはこってりと濃厚な味。

対してあなごはあっさりとしてほんのり甘みがあると考えられています。上記の表からでも、脂肪の量が明らかに違うことから、きっとこういった違いを感じやすいのですよね。

この特徴から、うなぎはこってりとした風味を生かした焼き物に向いており、あなごはさっぱりとした淡白な味わいなため、天ぷらなどの揚げ物やお鮨として合わせやすいのです。

筆者が思いついたうなぎとあなごのイメージが、一概に間違いでなくてよかったです(笑)

うなぎとあなごの値段はどれくらい違うの?

それでは、値段はどれくらい差があるのでしょうか。一般的には、うなぎの方が高いイメージがありますよね。

蒲焼きやどんぶりで扱われやすいうなぎ料理は、圧倒的にうなぎの使用量が多く、あなごでは量が全面に押し出される料理はあまり見ないです。そのため、うなぎとあなごでは消費量が大きく違うのです。

ちなみに筆者は、うなぎの「並」「上」「特上」の違いはうなぎの質だと思っていたのですが、実はほとんどが量の違いなだけなんだそうです!

さらに、「お重」や「丼」の違いは器で違うとのことでした。筆者はいつも注文する際には値段でしか見ておらず、質問するなど考えたことがなかったので、ちょっと恥ずかしくなりました(笑)

それでは、生産量と値段を対比させてみましょう。2016年の生産量は、うなぎは約5万500トン、そしてあなごはおおよそ7000トン前後です。

それに対し、うなぎの稚魚の漁獲量は年々減少しており、それに伴い生産量も減少傾向にあるのです。

実は、消費量から考えるとあまり重視されていないのですが、結論としてあなごの稚魚も減少しています。

生産量が減れば、値段も高騰しやすいと言えますよね。特にうなぎに関しては、あなごに比べて消費量が格段に多いため、うなぎの生産率の減少は消費者にとってかなり痛い出費となります。

さらに2020年現在、コロナの影響で全体的に値段は高騰しつつあります。あなご1kgが1859円に対し、うなぎはなんと100gで1300円前後です。こう見ると、びっくりするほど高く感じてしまいますね。

まとめ

・主にうなぎは淡水、あなごは海水に生息しており、同じウナギ目なため特質した違いはない。

・栄養は、あなごも魚類の中では栄養価が高いが、うなぎの方が圧倒的に栄養価が高い。

うなぎを食べるときはビタミンCを含む食材と合わせると、バランスも取れるためオススメ。

・味は、うなぎはこってり濃厚で、脂っぽさを生かした蒲焼きやどんぶり向き。あなごはさっぱりと淡白なため、天ぷらやお鮨などに向いている。

・値段はうなぎの方が圧倒的に高い

現在、2.7トンものうなぎが売れ残りなどで大量破棄されています。

できるだけもったいないがないように、消費者はしっかり買った分は食べる、生産者は無駄がないようにするなどすると、需要と供給のバランスが取れてより環境にもいいですね。