ほんだしの成分は体に悪いって本当?危険性や安全性・注意点を解説

みそ汁や煮物などのおふくろの味。和食の定番メニューとして毎日のように食べるという方も多いと思います。ただ、作るとなれば案外手がかかるのがだしを取る作業です。

実際に昆布やいりこを使って味噌汁のだしを取ろうとすると、短くとも20~30分は水に浸しておく時間が必要になるので、普段忙しいとなかなかその手間がとりづらいですよね。

そこで、手軽なほんだしを使ってみそ汁や煮物を作っているという方もたくさんいらっしゃるかと思います。

しかし、「ほんだしって便利だけど怪しい…体に悪くないの?」「何でできているか分からないから取り過ぎたら良くないんじゃ・・・」という不安がある方も多いのでは?

そのような皆さんの疑問もこの記事を読めば解決します。

ほんだしの正体や中身について

そもそも、ほんだしは何からできているのでしょうか。ほんだしは、味の素株式会社から販売されている「顆粒だしの素」です。

ほんだしの成分表示を見てみると、

食塩(国内製造)、砂糖類(砂糖、乳糖)、風味原料(かつおぶし粉末、かつおエキス)、酵母エキス、酵母エキス発酵調味料/調味料(アミノ酸等)

【味の素ホームページより】

とあります。このように、ほんだしは主にかつおぶし粉末やかつおエキスを用いたものです。かつおだしの加工調味料だと思えば、和食が一気に美味しくなるのも納得ですよね。

ほんだしは体に悪い?危険?安全性について

結論からいうと、ほんだしが原因で体に悪影響を及ぼしたという前例はありません。

ただ、化学調味料ということもあり、体に毒なのでは…という良くないイメージや不安をお持ちの方も多いと思います。

さきほどの成分表示の中にも「酵母エキス」「酵母エキス発酵調味料」「調味料(アミノ酸等)」という表記がありましたが、これって…?よく分からないものや明らかに自然食品でない成分がかいてあると不安になりますよね。

「この成分は何?」という疑問に1つずつお答えしていきます。

酵母エキス

酵母エキスの酵母とは、みそ、しょうゆ、ビール、清酒、ワイン、パンなどの製造に使われる微生物で、使用目的によって「ビール酵母」「パン酵母」「清酒酵母」などと呼ばれることもあります。

ほんだしが使用しているのはビール酵母などで、これを使うと味や風味が良くなるのです。

調味料(アミノ酸等)

では、「調味料(アミノ酸等)」とは一体何なのでしょうか。よく分からない化学調味料…?と思われるかもしれませんが、実はこれらの成分は我々が普段口にする自然食材にも含まれているものです。

グルタミン酸は最初に発見されたうまみ成分で、昆布や海苔、キャベツ、トマトにも含まれています。利尿作用や免疫力、腸のエネルギーを高める効果があります。

過去に「グルタミン酸ナトリウム」が人間の体に悪影響を与えるといった言説が唱えられたことがありますが、現在は根拠に欠けるガセだと考えられています。

グルタミン酸は、食品衛生法で定められた安全性試験を合格しています。

イノシン酸はかつお節やサバ、牛肉、豚肉などの魚類や肉類に含まれるうまみ成分です。新陳代謝を促す効果があります。新鮮なものよりも熟成されたものの方がより含有量が多くなります。

グアニル酸は干ししいたけなどに含まれるうまみ成分で、生活習慣病にも効果があります。

ナトリウムはミネラルやタンパク質が血中に溶けるのを促し、体内で正常に働くのをサポートするものです。このナトリウムに塩素が結びつくと食塩(塩化ナトリウム)が生成されます。

ここからわかるように、これらの成分は皆さんが普段口にする様々な自然食品にも含まれているものなのです。

つまり、過剰に摂取を恐れる必要はありませんし、通常体内で消化され体に蓄積されるものではないので、それが原因で体に危険を及ぼすということはありません。

ちなみに、ほんだしを使用すると煮立てたときに何かが浮いてくることがありませんか?これはかつおぶし粉末です。危険な成分などではないので安心しましょう。

ほんだしを使う時の注意点

使われている成分を過剰に恐れる必要はありませんが、留意が必要なのが、過剰摂取です。

ほんだしには塩分が含まれています。食塩相当量は0.42g/ほんだし1gです。特別多いということはないですが、普段塩分を摂り過ぎないよう気を配っている人は知っておいた方が良いでしょう。

どんな食材でも偏った過剰摂取は様々な危険性をはらむものですが、特にほんだしなどの強い旨味はくせになりやすく、多く取りすぎると高血圧、高塩分の原因になってしまいます。

おいしく、健康にほんだしのうまみを味わうためには、定められた適正な量だけ用いるようにしましょう。

ちなみに最近は、かつお節をたっぷり使うことで通常のほんだしから塩分を約6割も削減した「お塩ひかえめのほんだし」という製品も出ています。

塩分が気になる人はこちらのほんだしを試してみるのがオススメです。

ほんだしを一日に使ってもいい量

ほんだし製造元の味の素によると、適正な使用量は以下のようになっています。

<だし汁>※煮物・みそ汁など

水またはお湯300ml(カップ1と1/2)に対し、小さじ2/3(2g)

<炊き込みご飯>

米1合(米カップ1)に対し、小さじ山盛り1(4g)

<炒めもの>

材料2人分に対し、小さじ山盛り1(4g)

【味の素ホームページより】

これらを応用すれば、ほとんどの料理で使ってもいいほんだしの量がイメージできますね。

ちなみに18歳以上の日本人男女1日に必要な量は塩分量は食塩たったの1.5グラム分です。しかし、塩分はついもっとほしくなってしまうもので、1日1.5グラムに抑えるなんて難しいですよね。

そこで、日本人の食文化、食生活を考慮して出された食塩の1日あたりの摂取目標量は18歳以上では女性は1日7.0グラム未満、男性は8.0グラム未満とされています。

ほんだし1グラムあたりに含まれる塩分の食塩相当量は0.42グラムなので、上記の適正量の摂取ならそれだけで1日の目標量をこえてしまうことはありません。

しかし他の調味料と合わせると、案外塩分量が多くなっていた・・・なんてことはありえるので、ほんだし単体でなく、他の食材や調味料も含めて配慮してみたらよいですね。

まとめ

・ほんだしの成分は主にかつおだし!その他の調味料も、自然食品にも含まれているうまみ成分です。

・自然食品と同じような成分によって作られているため体への悪影響は基本的にはないと考えて良い!

・過剰摂取には注意!塩分など、他の食材や調味料とのバランスを考えて使いましょう。