牡蠣フライであたることはある?あたる可能性や治し方・あたらない方法

冬に旬を迎える牡蠣。お店で「冬季限定」というフレーズとセットでメニューに載っていますよね。クリーミーで濃厚な牡蠣が大好きという方も多いのではないでしょうか。

その一方で、牡蠣はあたるとかなり辛いことでもよく知られています。

この記事では、加熱された状態の牡蠣フライであたることはあるのか、また、牡蠣にあたった時の症状や、美味しい牡蠣を安心して食べる方法を紹介します。

牡蠣フライであたる?

一般的に、十分に加熱されていれば牡蠣であたることはほとんどありません。

生の牡蠣となると話は別ですが、食中毒の原因となるウィルスなどは中心部までしっかり火が通っていれば防げます。

つまり、牡蠣フライであたったことがある方が食べた牡蠣は、十分に加熱されていなかったことが原因の可能性が高いです。

牡蠣であたる原因とは

牡蠣にあたって引き起こされる代表的な症状として、腹痛、吐き気、発熱、嘔吐、下痢があります。

これらの原因となるのは、ノロウイルスやビブリオ菌、貝毒、アレルギーです。

ノロウィルスやビブリオ菌は、加熱することで食中毒を起こすことを防げますが、貝の中に蓄積された毒素が原因となる貝毒に関しては加熱しても毒性が弱まることはありません。

また、アレルギーでは、先に挙げた症状の他にも発疹、口内や喉の痒みといった症状が出ることもあります。

牡蠣フライにあたるとどれくらいで症状が出る?

ノロウィルスが原因の場合、牡蠣を食べてから12〜48時間後に腹痛や嘔吐、激しい下痢といった症状が出ます。

ビブリオ菌が原因の場合はそれよりも早く、食後12時間前後に激しい腹痛と下痢、嘔吐などの症状に襲われます。

ただ、アレルギーであれば食後1〜2時間とかなり早い段階で症状が出るので、食後すぐに発疹や痒みなどの症状が出た場合はアレルギーを、食後1〜2日後に症状が出た場合は食中毒を疑って良いでしょう。

牡蠣フライによるアナフィラキシーショックの怖さ

アナフィラキシーという言葉をご存知ですか?アレルギーの原因となる物質が体内に入ることによって、唇や舌が腫れる、全身に発疹が出る、息がしにくい、喘息などの症状が出ます。

重篤な場合には、意識障害や循環器症状といった命に関わる反応が出ることもあり、このような重症の場合をアナフィラキシーショックと言います。

アレルギーの原因となる物質が体内に入って数分から数時間以内に一気に症状が出るのが特徴で、その他にも食中毒と同様に腹痛、嘔吐などの症状が一緒に出ることもあります。

牡蠣はアレルギー反応が出やすい食べ物の一つで、加熱していてもアレルギー反応が出るため注意が必要です。

口や喉が痒いなどの比較的軽い症状で済む場合もありますが、毎回アレルギー症状が出る人は一度病院へ行くことをおすすめします。

牡蠣にあたった時の対処方法

もし、牡蠣にあたってしまったらどのように対処すれば良いのでしょうか。

結論から言うと、すぐに症状がおさまることはありません。2〜3日かけてゆっくりと治癒していきます。

何故、こんなに時間がかかるのでしょうか?

牡蠣にあたると耐え難い腹痛や嘔吐、下痢に襲われますが、これは体が必死にウィルスを体外に排出しようとしているからです。

そのため、あまりの辛さに下痢止めなどの市販薬を服用してしまう人も居るようですが、これは誤った対処法です。

牡蠣に当たってしまったときは、どんなに辛くても必ず水分を摂るようにしましょう。お水か、薄めたスポーツドリンクや経口補水液がおすすめです。

一気に飲んでしまうと嘔吐してしまうことがあるので、ゆっくり少しずつ飲むようにしましょう。

また、嘔吐する場合は必ずトイレの便器の中、または大きめの容器にしましょう。

ノロウィルスは感染力が非常に強く、吐瀉物から空気中に飛沫したウィルスを吸い込むことで、周りの人まで感染することがあります。

牡蠣フライ、子供は食べていい?

食物アレルギーによるアナフィラキシー反応について、危険なものであると紹介しました。

そこで、子供が居るママさんやパパさんは「子供に牡蠣フライを食べさせていいのか?」と不安になるのではないでしょうか。

確かに、食物アレルギーによって引き起こされるアナフィラキシーは乳幼児期〜学童期に多く見られます。特に、乳幼児期には厳重な注意が必要です。

離乳食本で牡蠣は、「新鮮なものでしっかり火を通していれば、9ヶ月頃から与えても大丈夫」とされています。

ただし、揚げ物を与えるには手作りのものを1歳以降とされているので、牡蠣フライは1歳以上であれば食べることが出来ます。

しかし、乳幼児期のアレルギーの怖さを考えると、筆者は2歳以降であってもわざわざ牡蠣フライを与えるのは躊躇してしまいます。

牡蠣フライにあたらないようにする方法

先に述べた通り、牡蠣は十分に加熱していればあたる確率を下げることが出来ます。

目安としてノロウイルスでは牡蠣の中心部分が85~90度で90秒以上、ビブリオ菌は60度以上で10分以上の加熱を必要とするので、調理の際は温度と時間に注意しましょう。

また、生の牡蠣の状態から自分で調理をする場合は、調理前の生の牡蠣が調理器具に触れないようにすることや、手洗いを頻繁に行うなどの注意も必要です。

牡蠣を食べる時に注意すること

残念ながら、完全に牡蠣フライにあたらないようにすることは不可能です。

ノロウィルスやビブリオ菌は加熱すれば食中毒を防げますが、貝毒はその内部に蓄積された毒性を弱めることができないので、これに関しては防ぐことが出来ません。

また、生まれつきアレルギーを持っている人や免疫力の低い人は毎回加熱した牡蠣でも症状が出るという人も居るでしょう。

さらに、お店で牡蠣フライを食べる場合は生の牡蠣の状態や調理背景、調理時間や材料などを把握できません。

そんな時は、そのお店が清潔かどうか、また配膳時間が早すぎないかなどを考慮して食べるようにすると良いでしょう。

何故ならお店で牡蠣フライを食べてあたった人のほとんどが、「お店があまり清潔ではなかった」「調理時間が異様に早かった」「牡蠣の中心部が少し生ぬるかった」と言っていることが多いからです。

筆者の元勤め先で、歓迎会の二次会で食べた牡蠣フライに社員数人があたってしまったという事件が起きたことがありますが、復帰してきた同僚に聞いた話では「食べた時になんとなく中が冷たい感じがした」とのことでした。

まとめ〜牡蠣フライにあたらないようにするには〜

 ・しっかりと加熱されているかどうかを判断する

・自分で調理する場合は温度と時間と清潔さに注意する

・牡蠣を食べる時は万全の体調で

・外食時はお店の清潔さや調理状態を確認する

・アレルギーを疑う人は病院で検査を

・子供には出来るだけ食べさせない方が安心

完全に牡蠣フライにあたらないようにする事は不可能です。ですが、以上の事を配慮する事で牡蠣フライにあたる可能性はぐっと減らすことが出来ます。

そして牡蠣は低カロリーで、亜鉛や鉄などのミネラル、ビタミンやアミノ酸などの栄養素を多く含んでおり「海のミルク」と呼ばれていることでも有名です。

お家でも外でも安心安全に、美味しい牡蠣を食べたいものですね。