マヨネーズは様々な料理に活躍する万能調味料ですよね。みなさんはマヨネーズの正しい保存方法をご存知ですか?
実は、開封前も開封後も条件を満たす場所であれば常温保存できます!
この記事では、マヨネーズの常温保存ができる理由についてと、正しい保存方法3つ、さらに注意点を解説していきます。記事を読み終えたら、マヨネーズの保存方法はばっちりです!
マヨネーズは常温で保存しても大丈夫?
マヨネーズは、開封前・開封後ともに常温で保存しても問題はないです。しかし、開封状態によって常温での保存可能な期間が異なります。
開封前は長期間の常温保存が可能
開封前のマヨネーズは、常温保存で問題ありません。スーパーの売り場などで見かけるように、開封前のマヨネーズは冷蔵ではなく常温で販売されています。
開封前であれば、常温保存で賞味期限が大体10〜12ヶ月と長期間保存が利きます。ただし、開封前でも保存環境と保管場所に注意です!
室温30℃以上、もしくは10℃以下になる環境や、直射日光の当たる場所は避けましょう。なぜなら、分離する恐れが高まるからです。
一度分離してしまうと、混ぜ合わせても残念ながら元には戻りません。そのため、環境と場所に気をつけて保存をしましょう。
条件を満たせば開封後も常温保存可能
市販のマヨネーズであれば、殺菌力が高いので開封後も常温保存可能です。
ただ、開封後はこれまたマヨネーズの原材料である油の酸化が始まり、徐々に風味が損なわれてしまいます。そのため、1ヶ月程度で使い切るようにしましょう。
また、開封後のマヨネーズを保存する際の適切な温度は5〜10℃になります。開封前のマヨネーズよりも涼しい場所での保存を心掛けてください。
マヨネーズを常温で保存しても大丈夫な理由
なぜマヨネーズは常温保存でも大丈夫なのでしょうか?それは、マヨネーズの2つの原材料が鍵となっています!
マヨネーズの原材料1つ目 お酢
お酢を作る工程で必要不可欠なのが、酢酸菌です。その酢酸菌がお酢に含まれていることで、菌の生息を防いでいます。
酢酸のあるところでは、多くの菌は生育できません。これにより、殺菌効果や増殖を抑えてくれているのです。
マヨネーズの原材料2つ目 塩
実は、塩自体には殺菌効果はありません。食品に塩をかけることにより、水分が除かれます。
菌が生きるために必要な分の水が減ると、その食品の中で菌は生育できなくなります。
したがって、塩の浸透圧による脱水により、菌を死滅させたり、増殖を抑える働きがあるのです。
お酢と塩には、どちらも保存食を作る際に昔からよく使われています。菌を寄せつけない最適な環境をもたらしてくれているのです。
さらに、この2つの原材料が混ざることで、殺菌効果や菌の増殖を抑える働きがより高まります!
マヨネーズの正しい保存方法
マヨネーズは、開封前・開封後・手作りの3つの状態があります。この状態によって保存方法が異なります。
開封前のマヨネーズの正しい保存方法
開封前のマヨネーズは長期間の保存が可能ですが、保存環境によっては分離や変色がみられることがあります。直射日光を避け、涼しい場所に保存しましょう。
炊飯器や電子レンジなどの発熱する電化製品の近くも、周囲の温度が高くなるので避けた方が無難です。
開封後のマヨネーズの正しい保存方法
開封後のマヨネーズは、空気に触れるため、油の酸化が始まって分離を引き起こしやすいです。
開封後は、しっかりとフタを閉めてなるべく密閉させて保存しましょう。そして、常温よりも冷蔵庫で保存する方がベストです。
ただし、冷やし過ぎも分離の原因となるので、5℃以下は避けてくださいね。
手作りマヨネーズの正しい保存方法
家庭で作ったマヨネーズは、市販のより日持ちしません。
なぜなら、市販と違って環境が整っていない中で作られるため、酸化しやすく、菌の増殖を引き起こす要因につながりやすいのです。
そのため、なるべく作ったその日中に、長くても3日以内には使い切ることをおすすめします。
そして、保存する場合は殺菌消毒をした密閉容器に入れましょう。また、冷蔵庫での保存が必須です!
マヨネーズの正しい保存に関する注意点
マヨネーズを正しく保存する際、どのようなことに注意すれば良いか、みていきましょう!
常温保存する場合は保管方法に注意
先述の通り、開封前のマヨネーズであれば10〜30℃、開封後のマヨネーズは5〜10℃が時保存する際の適切な温度です。
正しい温度内で保存されないと、分離したり、油の酸化が早く進んで痛んでしまうことにつながります。
マヨネーズの原材料の半分以上は油なので、酸化が大いに影響を及ぼします。常温で保存する場合は、上記の温度を保てる場所に置くようにしましょう。
マヨネーズを冷蔵保存する際の保存場所に気をつける
マヨネーズを冷蔵庫に入れる場合、みなさんは冷蔵庫のどの部分に置いていますか?
実は、冷蔵庫の中も温度差があります。最も適している場所が野菜室になります。
なぜなら、野菜室は密閉構造となっており、冷蔵庫内でも温度が比較的高めの場所になっているのです。
それに対して、チルド室や冷気の吹き出し口の近くは温度が低いため、保存は避けましょう。
まとめ
・マヨネーズは適切な温度下であれば開封前、開封後ともに常温保存できる
・原材料のお酢と塩が殺菌、また菌の増殖を抑える働きをもたらしている
・保存環境に気をつけて、分離させない、油の酸化をなるべく抑えるようにする
市販のマヨネーズは、環境さえ整えば開封前後問わず常温保存が可能で、手作りのマヨネーズはすぐに使い切るのがベストです。
しかし、開封後は冷蔵庫の野菜室で保存するのが適切です。
マヨネーズの原材料であるお酢と塩の力、そして相互作用でさらに効果を高めているおかげで、防腐剤がなくても保存が可能で、保存の点でもこんなに万能とは驚きです。
ただ、保存する際に分離させないこと、そして油の酸化をなるべく抑えることが重要です。
マヨネーズの状態から、常温保存する場合・冷蔵保存する場合とそれぞれの保存方法を理解して、正しく保存しましょう。