枕のダニの危険性 | 噛まれた時の症状や対処法・お手入れ方法を解説

掃除だけでは退治しきれない厄介者、それがダニです。犬や猫などのペットを飼っている方は気を使っている方が多いかもしれません。

しかし、ペットを飼っていなくても安心できないのがダニ。その最も危険なゾーンこそ、毎日の快適な睡眠に欠かせない「枕」です。

知らないうちにダニと共生していたと考えるとゾっとしますよね。この記事を読むことで、ダニを退治して快適な睡眠ライフをゲットしましょう!

枕のダニに噛まれるとどんな症状がでる?

枕に生息することが多いのは、チリダニ。このチリダニ自体には捕食性はなく、人のフケ・アカ・髪の毛などを好み、死骸を人間が吸い込むことにより、鼻炎などアレルギーやアトピーの原因になります。

直接的に生きているチリダニが影響を及ぼしてくることはほぼありません。

そのチリダニを捕食するのが、人を刺すこともあるツメダニです。ツメダニに噛まれると、噛まれたときには気づかないものの、強い痒みが一週間以上続くことが多いです。

チリダニが増殖することにより、このツメダニが寄ってきて、寝ている間に噛まれるという可能性があります。

枕のダニの対処法

ツメダニに噛まれた場合は強い痒みが伴うため、つい掻いてしまいたくなります。

ただ、蚊など他の虫に刺された時同様、悪化してしまう可能性がありますので掻きむしってしまわないよう注意しましょう。

  • 患部を水でよく洗い清潔に保つ
  • 氷などで冷やして熱と痒みを軽減させる
  • かゆみ止めを塗る

基本的にはこれらの対処が必要となりますが、心配な方は早めに皮膚科を受診することをお勧めします。

枕の手入れをしないとどうなる?

人間は、寝ている間ににもコップ1杯分の汗をかくといわれています。それだけ毎日枕も湿気を帯びているということになります。ダニが最も好む環境、それは「多湿」です。

ダニの温床になるだけでなく、雑菌が繁殖することによりカビが発生する可能性が高いです。肌荒れなど皮膚トラブルの原因にもなります。

これから到来する梅雨の時期は、カビも発生しやすく、ダニの繁殖するピークでもありますので注意が必要です。

枕のダニを防ぐ方法

ダニを駆除するのに有効な方法、それは「熱」です。50度以上で20~30分程度、60度程度ではほぼ一瞬でダニが死滅します。

ただ、ダニは表面だけでなく枕の内部にも潜んでいますので、通常の天日干しやヘアドライヤー程度ではなかなか死滅しないことになります。

そこでおすすめなのが、「乾燥機」です。コインランドリーの乾燥機はもちろんですが、最近は家庭用乾燥機を導入する家庭も増えてきていますね。

これらは80度以上で乾燥するため、ダニを死滅するにはもってこいです。・

筆者も近々家庭用乾燥機「乾太君」を導入予定です。洗濯物も枕も、フワフワ清潔に保てて一石二鳥です。

ガス乾燥機のため、浴室乾燥機を使うよりも電気代も節約でき、ガス代の負担はあるものの全体的な支出としては電気を使うよりも節約できますのでお勧めです。

梅雨の時期にも、天気を気にせず乾燥ができますね。

枕を洗う時のポイント

ダニの死骸やフンは水溶性ですので、乾燥だけでなく、洗濯することにより除去がかなり期待できます。

枕は洗濯機や手洗いで洗えるものであれば、タグの表示に従って洗いましょう。表示がない場合は、中身の素材によって洗えるかどうかが決まります。

洗える枕:ポリエステル綿(洗えるタイプ)、パイプ、ストロー、コルマ、丸ビーズ

洗えない枕:そばがら、ポリエステル綿(洗えないタイプ)、ひのき、低反発ウレタン、羽根、ビーズ、スノー低反発

乾燥機が使えるかどうかも表示に従います。使えない場合は、天日干しか陰干しかも表示がありますので注意しましょう。

天日干し:ポリエステル綿、パイプ、ストロー、コルマ、丸ビーズ、そばがら、ひのき

陰干し:ビーズ、低反発ウレタン、羽根、スノー低反発

洗えない枕の場合は、掃除機や布団クリーナーでダニの死骸やフンを吸い取ります。完全に除去するのは難しいですが、ゆっくりと何度も吸引するとより効果が高いです。

普段の枕の手入れの仕方

熱でダニを死滅できる!とわかりましたが、毎日乾燥機にかけることは難しいですね。毎日できる対策をまとめてみました。

陰干し

寝て起きて、そのままの状態にしておくと汗が蒸れてしまいダニが寄ってきてしまいます。ベッドにそのまま置いておくのではなく、場所をずらして日中干しておくだけでも湿気は改善されます。

ダニ対策スプレー

市販で薬剤を使用したスプレーも販売されています。防虫剤の効果がありますので、ダニを寄ってこないようにすることができます。

ただ、刺激が強いため、敏感肌やお子さんは要注意です。

ダニ取りシート

置いておくだけで、枕だけでなく、布団のダニもまとめて退治することができます。市販でいくつか種類があります。

枕カバーを頻繁に変える

枕カバーやシーツの交換は、つい忘れがちですよね。

枕カバーとシーツはセットで変えたいけど、シーツを変えるのは少し大仕事で面倒!と思っているうちに2週間、3週間、1か月・・・・という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ですが、交換しない枕カバーやシーツには、ダニの温床となり繁殖するというデメリットしかありません。ダニ対策に一番身近な方法は「清潔を保つ」ことです。

かなり基本的な対策にはなりますが、面倒でも、1週間に1回は枕カバーを交換することにより、放置するよりはかなりダニ対策の効果が高いです。

毎週日曜の夜など、余裕があるときに週のリセットとともに交換する、掃除機をかける流れで交換する、などルーティンを決めるのがおすすめです!

まとめ

  • 湿気と人間の汗・アカが詰まった枕はダニの温床!
  • ダニ対策には熱処理が有効!
  • 清潔さを保つためにも、日々の掃除とお手入れが重要!

ダニが最も好きなのは湿気、嫌いなのは高温の熱。そして何よりも一番大切なのは、日々の掃除と少しの努力!

梅雨に入ると枕だけでなく家中の湿度が高くなります。今から少しずつ心がけることにより、じめじめ多湿の季節も乗り越えていきましょう!