雑穀米は体に悪い食べ物!?知られざるデメリットと3つの注意点

雑穀米は、栄養価が高く体に良い食べ物として幅広く知られています。実は、雑穀米の食べ方や分量によって、また雑穀の種類によっても体に悪い影響を及ぼすことがあります。

この記事では、雑穀米を取り入れることで起こるメリットだけでなく、デメリットについても解説します。

記事を読み終えると、雑穀米についての正しい知識やデメリットを避ける方法についての知識が身に付きます!

雑穀米は体に悪い?

雑穀米が一体どのように体に悪い影響を及ぼすのでしょうか?実は、雑穀米の食べ方や分量によって、体に悪い影響を与えてしまうことがあります。

また、雑穀の中でも玄米には毒があるという話があります。雑穀米が体に悪いと言われるその根拠について、みていきましょう。

食べ方について

雑穀米は白米より栄養価が高いこともあり、ちょっと栄養が足りないと感じたときにだけ食べるという方もいるのではないでしょうか?

適量を摂取すれば問題ないですが、一度にたくさん摂取することは危険です。毎日少しずつ食べ続けることで効果が期待できます。

さらに、よく噛んで食べないと消化不良を引き起こすことがあります。このように、食べ方の違いで体に悪い影響がでてしまうのです。

適切な分量で炊いていない

雑穀には食物繊維が豊富に含まれているので、大量に入れてしまうと消化不良を引き起こしてしまうことがあります。

そのため雑穀米を炊くときは、雑穀の量はお米1合に対して大さじ1杯程度を入れることが基本の食べ方になります。多めに入れてしまうのは体に悪い影響となり、逆効果につながります。

2つの発芽毒が悪い影響を与えているのか

雑穀米の中でも玄米には、アブシジン酸とフィチン酸の2つの発芽毒が含まれています。

  1. アブシジン酸

細胞を酸化させる働きがあります。また、細胞内にいるミトコンドリアを傷つけてしまうこともあります。

しかし、日本の食品安全委員会によると、健康に危害が生じる可能性はないと結論づけています。

  1. フィチン酸

大事なミネラルを体外に排出したり、吸収を妨げてしまう可能性があります。ただ、農薬や添加物などの有害物質をだす働きがあり、デトックス効果としては良い仕事をしています。

これらの発芽毒が無毒化されていない状態で食べると、体に悪い影響を与える可能性があります。

しかし、あくまで可能性があるというだけで、どちらの発芽毒も現段階で科学的根拠は証明されていません。したがって、過剰に心配する必要はないです。

雑穀米のデメリットについて

雑穀米をどのように食べるとデメリットにつながってしまうのでしょうか?それは、雑穀米に含まれる成分の大量摂取によって起こります。

雑穀米の大量摂取で消化不良を引き起こす

雑穀米は白米より食物繊維が多く含まれています。食物繊維には、水溶性と不溶性とあり、不溶性の食物繊維を大量に取り入れると消化不良を引き起こすことがあります。

特に、胃腸が弱っている状態のときは、雑穀米は避けた方が無難です。

グルテン・無機ヒ素の大量摂取

雑穀には、もち麦や押麦などのグルテンが含まれるものがあります。

そのグルテンには、人によってはアレルギーを引き起こすことがあり、大量に摂取してしまうと、中毒症状を引き起こして倦怠感などの症状が出ることがあります。

結果、体に悪い影響を与えてしまう成分となり得るのです。また、無機ヒ素についても、大量に摂取すると嘔吐や食欲減退などの中毒症状を引き起こすことがあります。

無機ヒ素には、皮膚組織の変化やがんの発生など健康に影響を与えることがあります。

雑穀米を一度に大量に食べると、不溶性食物繊維による消化不良やグルテン・無機ヒ素によって危険が生じることがあります。

これがデメリットにつながりますので、雑穀米を食べるときは一回で食べる量に十分に注意しましょう。

雑穀米の効果やメリットについて

雑穀米には多くの栄養が含まれていて、食べることでビタミン・ミネラルなどの不足しがちな成分を補うことができます。

雑穀米を食べることで得られる効果や、メリットについて解説していきます。

腸内環境を改善

雑穀米は食物繊維が豊富で、特に大麦には水溶性・不溶性食物繊維が豊富に含まれています。これらの食物繊維が、腸内を活性化して腸内環境を改善する効果があります。

美肌やデトックス効果

雑穀に含まれるビタミン・ミネラル・食物繊維は、美肌作りに役立ち、デトックス効果も期待できます。

パントテン酸というビタミンが、糖代謝や脂質の代謝をしてくれて美肌やデトックス効果を発揮します。雑穀の中では、あわ・アマランサス・キヌアなどに多く含まれています。

血糖値の上昇を緩やかにする

雑穀米は、白米に比べて消化速度が緩やかで、消化吸収に時間がかかります。消化速度に時間がかかることにより、血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

血糖値の急激に上がってしまうのを防ぎ、インスリンの過剰分泌が避けられ、結果的に脂肪が蓄積しづらくなります。

貧血予防になる

雑穀の中でも、きび・あわ・アマランサスは鉄分が多く含まれています。

これらが入った雑穀米を食べることで、貧血予防につながります。不足しがちな鉄分を雑穀で補えるのは、ありがたいですね。

このように、雑穀の種類によって栄養素や効果が異なります。

肌荒れをなくして美肌を目指したい、血糖値の上昇を抑えたいなど、それぞれ求めている効果に沿った雑穀を選んで食べましょう。

雑穀米を食べるときに注意すること

雑穀米を食べるとき、注意すべきことは3つあります。

よく噛んで食べる

雑穀米は食物繊維が豊富なので、しっかり噛んで食べないと消化不良を起こしてしまいます。

雑穀米は白米よりも噛みごたえがあるため、よく噛んで食べることで雑穀ならではの食感を楽しめます。それだけでなく、満腹中枢を刺激して食べ過ぎ防止にもつながります。

継続して食べることと食べすぎないこと

雑穀米は、毎日少しずつ継続して食べることが効果を高めます。しかし、毎日コツコツと食べるのがなかなか難しくて続かないこともありますよね。

そんなときには少し工夫して食べてみましょう。雑穀はお米だけでなく、スープやサラダ・お菓子などにも入れて楽しむことができますので、飽きにくく続けやすいです。

ただし、くれぐれも一度に大量に食べることは避けてくださいね。

胃腸の調子が悪いときは食べない

雑穀米に含まれる不溶性の食物繊維は、便の量を増やして腸の働きを活発させます。

そのため、胃腸の調子が悪いとき、また胃腸が弱い方にとってはこの不溶性食物繊維は刺激となって体に負担を与えてしまいます。

胃腸に心配のある方は、食べるときは少量の雑穀から試したりして調整してみてください。雑穀米を食べるときはこれらを意識して、日々の食生活に上手に雑穀を取り入れていきましょう。

<まとめ>

  • 雑穀米は、食べ方や分量によってデメリットになることがある
  • 雑穀の種類によって効果が異なるので、求める効果や体調に合わせて雑穀を選ぶことでより効果が期待できる
  • 雑穀米を食べるときの注意点として、しっかりと噛んで少しずつ継続して食べること

雑穀米は食べ方や体調によって体に悪い影響を与えることがあるということが分かりましたね。

せっかく体に良いと思って食べていても、それがデメリットにつながったら本当にもったいないです。そのためにも雑穀の分量を守ってよく噛んで召し上がることが大切です。

雑穀米についての正しい食べ方を心がけて、健康的な食生活を送りましょう。