さっぱりして香りが良く、色鮮やかな紫蘇(シソ)ジュース。6月~7月の旬の時期になると、スーパーの野菜売り場で紫蘇の葉をよく見かけるようになりますよね。
毎年、紫蘇の葉を使って紫蘇ジュースを手作りしている方も多いのではないでしょうか?
紫蘇には、抗酸化作用やむくみ解消、リラックス効果といった様々な効能があります。
しかし、毎日飲んでいると飲み過ぎによる副作用が心配になるものです。暑い時期になると、気付いたら1日に何杯も飲んでいた!なんてこともあるはず。
1日の適量はどれくらいなのだろう?と、気になっている方もいるのではないでしょうか。
この記事を読むことで、紫蘇ジュースの飲みすぎによる副作用と、1日に飲む適量を知ることが出来ます。
紫蘇ジュースの飲み過ぎによる危険性や体に起こること
紫蘇ジュースの効能による副作用についてですが、ほとんど報告されていないようです。しかし、紫蘇ジュースを飲み過ぎてしまった場合には、砂糖の摂り過ぎに繋がってしまいます。
なぜなら紫蘇ジュースは、飲みやすくするためや保存効果を高めるために、砂糖をたくさん使うことが多いからです。
砂糖がたくさん入った紫蘇ジュースを飲み過ぎれば、健康効果よりも肥満リスクの方が上回ってしまうのは想像がつきますよね。
また、紫蘇は人によってはアレルギー反応が出る場合があります。これは、紫蘇の効能による副作用ではなく、食物アレルギーによるものです。紫蘇アレルギーの方は、紫蘇ジュースも避けた方がいいでしょう。
紫蘇ジュースの飲み過ぎで具体的にどんな症状が出る?
紫蘇ジュースの飲み過ぎで砂糖の摂り過ぎになれば、体重増加に繋がるだけでなく、肌荒れや虫歯、気分のアップダウンが激しくなるなどの症状が表れます。
さらに、砂糖を摂れば摂るほど、ますます砂糖が欲しくなり、砂糖中毒になる可能性もあります。
日常的な砂糖の摂り過ぎが続くと、次第に血糖値を上手くコントロールすることが出来なくなり、常に血糖値が高い高血糖になってしまいます。
高血糖の症状としては、異常にのどが渇く、めまいがする、疲れやすいなどが見られます。この高血糖の状態がずっと続くのが、糖尿病です。
糖尿病は不治の病とも言われており、闘病生活を続けていくことになってしまいます。健康効果を期待して紫蘇ジュースを飲んでいたのに、かえって不健康になってしまうなんて絶対に避けたいですよね。
そして、食物アレルギーの症状としては、かゆみ・蕁麻疹、嘔吐・下痢、咳・喘息発作などが挙げられます。最も重症なものが、アナフィラキシーショックであり、最悪の場合は命を失うことがあります。
かゆみや蕁麻疹などの皮膚症状は、紫蘇の独特な香りのもととなる成分、ぺリルアルデヒドがアレルゲンとなって引き起こされます。
食物アレルギーは、毎日続けて摂っているものがアレルゲンになりやすいとも言われており、日常的に紫蘇ジュースを飲んでいる方は、少し注意する必要がありますね。
紫蘇ジュースの飲み過ぎで太る可能性について
これまで書いてきた通り、紫蘇ジュースの飲みすぎで太る可能性は十分にあります。
砂糖は、体内でブドウ糖として吸収され、活動するうえでのエネルギー源になります。しかし、エネルギー源として使われない摂り過ぎた分は、体内に脂肪としてどんどんと蓄えられ、肥満の原因となってしまいます。
ブドウ糖は、脳をはじめ一部の筋肉を正常に動かすために使われるので、砂糖を摂ること自体は悪いことではありません。重要なのは、摂り過ぎず適量に抑えるということです。
また、紫蘇の香り成分、ぺリルアルデヒドは、食欲を増進させる働きもあります。夏バテで食欲不振の時には助けになりますが、ダイエット中で食べ過ぎたくない時には注意が必要です。
1日に飲んでもいい紫蘇ジュースの量
紫蘇ジュースの1日の適量はコップ1杯(約200ml)です。
成人1日あたりの砂糖の摂取量は25gまで…世界保健機構(WHO)
一般的な紫蘇ジュース、コップ1杯あたりの砂糖の量は約20gですので、1日コップ1杯が適量ということになります。
1日に1杯以上飲んでいる方も多いのではないでしょうか?さらに、紫蘇ジュースのほかに甘いお菓子などを食べていれば、簡単に砂糖の1日の適切な摂取量を越えてしまいそうですよね。
では、水や炭酸水でもっと希釈して飲めばいいのかと思ってしまいますが、そうすると紫蘇の効能まで薄まってしまいます。
手作りの場合は、砂糖の量を減らして作るのが良いでしょう。最近では、ラカントという天然素材のみで作られたカロリーゼロの甘味料が、スーパーでも簡単に手に入るようになっています。
また、黒糖やてんさい糖などの茶色い砂糖は、白い砂糖よりも血糖値を上げにくく太りにくいとされています。こういった砂糖は、一般的な砂糖よりも少し値が張りますが、健康のことを考えると取り入れる価値はありそうですね。
紫蘇ジュースを飲む時に気を付けること
夜の時間帯に飲むことは、避けた方が良いです。夜に紫蘇ジュースを飲むと、寝るまでにエネルギー源として使い切ることが出来ず、砂糖が脂肪として体内にため込まれてしまいます。
ですから、午前中に飲むのがおすすめです。午前中に紫蘇ジュースを飲めば、糖が体内に効率良く吸収され、日中活動している間に消費されます。
さらに、砂糖から出来るブドウ糖は脳の栄養になりますので、1日の仕事や勉強に集中しやすくなるというメリットもあります。
まとめ
- 紫蘇ジュースの飲み過ぎは、砂糖の摂り過ぎに繋がる
- 飲み過ぎると、体重増加や糖尿病の原因になる
- 紫蘇ジュースは1日1杯、午前中に飲むのがおすすめ
気を付けるべきポイントは、飲み過ぎないこと!紫蘇ジュースは、飲み過ぎなければ副作用はほとんど無く、体に良い効能がたくさんあります。
これらを知って、毎年紫蘇の時期になるのが楽しみになったはず。紫蘇ジュースは適量を守って飲んで、健康な体を目指していきましょう。