日本人の冬の美味しい風物詩、干し芋。好きな人も多いのではないでしょうか?
好きなものはついつい食べ過ぎてしまいがちですが、干し芋は食べ過ぎると太ってしまったり、お腹が痛くなったり…そんな心配があったりしませんか?
実は、干し芋にはあまり知られていない魅力と、食べ過ぎることによるリスクの両方があります。どうせ食べるなら、安全に楽しく食べたいのが人情ではないでしょうか。
リスクを知れば回避も出来る。ここでリスクを知識として身に付ければ心配することなく食べられるようになります。
何故なら、筆者自身も干し芋を上手に食べることで毎日の食生活に活かせているからです。
この記事では、
- 干し芋の食べ過ぎによる危険性や体に起こること
- 干し芋を食べ過ぎると 具体的にどんな症状が出るか
- 干し芋の食べ過ぎで食べ過ぎる可能性はあるのか
- 一日に食べていい干し芋の量
- 干し芋を食べる時に気をつけること
これらをご紹介していきます。この記事を読み終えると、美味しい干し芋を安全に楽しく食べられるようになります。
目次
干し芋の食べ過ぎによる危険性や体に起こることとは
干し芋には、カリウム、食物繊維、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB1、鉄分が豊富に含まれます。
カリウムは体内から余計な水分を排出する手伝いをしてくれ、食物繊維は便秘の解消を期待できます。
ビタミン類は毎日を生き生きとして過ごす手伝いや、肌のコンディションを整える役割を果たしてくれて、鉄分は女性にとって嬉しい成分であることは言うまでもないですね。
適量を摂取出来れば、とても美容に良い食品であると言えます。しかし、食べ過ぎると何が起きるのでしょうか?
お腹が痛くなったり太ってしまう…そんなイメージをお持ちの方も多いことでしょう。実際にこうしたことは起きます。
では、それは何故なのでしょうか。以下に、それを書いていこうと思います。
干し芋を食べ過ぎると具体的にどんな症状が出る?
食物繊維を豊富に含むことから便秘の解消を期待できると上記で述べました。しかし、食べ過ぎてしまうとお腹が痛くなります。何故なのか?
干し芋に含まれている食物繊維は水溶性食物繊維より、便のかさを増やす不水溶性食物繊維が多いので、食べ過ぎるとかえって便秘をしてしまったり、不水溶食物繊維が腸を過剰に刺激することで下痢をしてしまいます。
こうしたことが「お腹が痛い」という症状を引き起こしているんですね。
干し芋の食べ過ぎで太る可能性について
まず、干し芋の糖質とカロリーはどれくらいでしょうか。
★カロリー…303.1キロカロリー/100g
★糖質…66g/100g
成人女性の一杯分のご飯を100g~150gとするとカロリーは170~250キロカロリーです。干し芋1枚の大きさにもよりますが2~5枚で100gですので、その量でご飯1杯分を上回るカロリーになります。
また、糖質についてもご覧いただいたように、ほぼ糖質で出来ている、といっても過言ではないですね。
ご飯1杯分の糖質が35.6g/100gですので、糖質が多いと言われるご飯よりも糖質が含まれていることが分かります。以上のことから、食べ過ぎれば太ってしまう可能性が大いにあります。
1日に食べてもいい干し芋の量
ここまで読んで頂いて分かるように、ほぼ糖質である干し芋は食べ過ぎてしまうと太りますし、便秘や下痢を引き起こします。
あまり太りたくないなぁ…という方は1日100g程度を上限の目安に召し上がるのが適当かと思います。それでも太るんじゃない?と思ってしまわれる方は、食事の際のご飯と置き換えて召し上がるのも良いかもしれません。
白米と違い干し芋は野菜ですので、食事の際に一番最初に召し上がって頂き、食後の血糖値上昇を抑えるという働きに置き換えます。
また、干し芋は粘り気があり、歯ごたえのある食品です。必然的に咀嚼回数が増えることで満腹中枢が刺激され、食事の満足度も上がるのではないでしょうか。
こう聞いてしまうと、人によっては干し芋は食べない方がいいのかも…と思われてしまうかもしれないので1つ付け加えておきます。
最初に述べたように、1日の食事で摂取することが難しい鉄分、余計な水分の排出を手伝ってくれるカリウム、お肌のコンディションを整える為に必須のビタミンC、抗酸化作用のあるビタミンE、全身のエネルギー代謝を助けるビタミンB1、毎日の便通に欠かせない水溶性と不水溶性の食物繊維も含まれています。
少し挙げるだけでも、これだけの作用のある栄養豊富な食品です。よって、適量を考えて召し上がれば美容やダイエットにも、とても良い食材なんです。
医食同源という考え方もありますから、楽しく召し上がれるのが一番良い、筆者はそう考えます。
干し芋を食べるときに気を付けること
不溶性食物繊維が多いのが干し芋ですので、リンゴなどの水溶性食物繊維を多く含む食品を一緒に摂ることも1つの手だと思います。
例えば、干し芋とリンゴのパイをノンフライで仕上げたり、フルブラ…そういったものが考えられます。
また、干し芋を利用したレシピを利用することも勿論いいとは思うのですが、一番お手軽なのがお茶と一緒にお召し上がり頂く、ということです。
お茶に含まれる茶カテキンには、腸内の悪玉菌に強い抗菌効果があり善玉菌を増やす効果がありますので、食物繊維を多く含む干し芋を食べることで便秘解消や整腸作用の相乗効果が期待できます。
また、水分を一緒に摂ることで自然と食べ過ぎも防げる、というわけです。
これらのことから、1日100g程度に抑える、お茶と一緒に食べるなど食べ合わせに気をつけてみる、こうしたことが言えます。
まとめ
- 干し芋は食べ過ぎるとお腹をかえって便秘や下痢になる
- 干し芋を食べ過ぎると太ってしまう
- 食べるときは1日100g程度まで
- 水溶性食物繊維やお茶と一緒なら相乗効果
干し芋は魅力的な栄養素がたっぷりの美味しい食品です。しかし、同時に糖質や食物繊維が多量に含まれる食品。
食べ過ぎてしまえば過ぎたるは及ばざるが如しですが、適量を食べられれば医食同源。必ず、ご自分の健康に役立ってくれます。
美容にも体にも良い干し芋。体の適量を守って楽しく召し上がって、是非、体作りに役立てて頂きたいものです。