梅昆布茶は妊婦でも飲める?カフェインやヨウ素の量についても解説

優しくて、なんだかほっとする味が魅力の梅昆布茶。梅の酸味があるのでつわりがひどいとき飲むといいなんて話もあり健康に良いイメージがありますよね。

では、梅昆布茶は妊娠中に飲んで安全かどうか、知っていますか?妊娠中は自分が口にする食べ物や飲み物がお腹の赤ちゃんにも影響するため敏感になりますよね。

特にコーヒーや緑茶・ウーロン茶などのカフェインの入ったを飲みすぎないように注意が必要です。そこで、梅昆布茶は安全なの?どのくらいの量を飲んで良いの?と知りたい妊婦さんのために解説します。

この記事を読むことで、梅昆布茶は妊婦OK?カフェイン入っているの?栄養素や塩分・カロリーはどのくらい?という疑問を解決することができます。

梅昆布茶は妊婦が飲んでも大丈夫?

梅昆布茶は妊婦が飲んでもいいの?カフェインは入ってない?と疑問の方が多くいます。結論から言うと梅昆布茶にはカフェインは一切入っていません。そのため、妊娠中の方でも安心して飲むことができますよ。

さらに梅昆布茶には以下のような栄養素も含まれているため、体に良いとされているお茶なんです。

  • 骨を丈夫にするカルシウム(牛乳の約7倍)
  • 貧血防止のための鉄分(牛乳の約39倍)
  • 疲労回復効果が期待できるクエン酸
  • 胃腸の働きをするうまみ成分・グルタミン酸
  • 便秘改善の働きをするアルギン酸

少しとろみがあってまろやかな味わいなのでお料理に使ってもOK。また、梅の酸味が昆布でまろやかになっているので「すっぱいものは苦手」という方にも挑戦してほしいお茶です。

梅昆布茶を妊婦が飲むときの注意点

梅昆布茶は体に良い栄養素が入っているお茶ですが、1つだけ注意点があります。それは、「取り過ぎに注意する」ということ。

その理由には「ヨウ素」と「塩分」の2つが関係しています。

梅昆布茶にはヨウ素(ヨード)が含まれている

海藻類に多く含まれている「ヨウ素(ヨード)」。これは体の発育になくてはならないホルモンなんですが、とり過ぎてしまうとお腹の赤ちゃんに甲状腺障害が起こる可能性があります。

こういうことを書くと怖いものというイメージになってしまいますが、世界ではヨウ素不足でサプリをとる人もいるくらい必須の栄養素です。ただ我々日本人は特殊で、日常的に海藻類をよく食べるために摂取量は十分と言われています。

考えてみると確かに普段の食事だけでも味噌汁の昆布だしやワカメ、麺つゆ、ひじきなど無意識に海藻類を取っていますよね。特に昆布は1gでもかなりの量のヨウ素を含んでいるので、飲み過ぎには注意していきましょう。

梅昆布茶の塩分

妊娠中ってやたらと塩分が欲しくなる人も多いのではないでしょうか。ただ塩分をとりすぎてしまうと、高血圧や妊娠中毒症などの原因になることもあるので注意する必要があります。

梅昆布茶にはカフェインは入っていませんが、塩分が含まれているもの多くあります。参考までに玉露園の梅こんぶ茶の塩分は、1杯あたり1g弱も塩分量があります。

母親学級などで妊娠中は「10g以下」が目安といわれているので、他の食事とのバランスをみる必要がありそうですね。

今は探せば減塩や無塩のタイプの梅昆布茶もありますので、妊娠中で塩分が気になる方は減塩・無塩タイプのものを選ぶようにしましょう。

妊婦は1日に梅昆布茶をどれくらい飲める?

前述したとおり「ヨウ素」と「塩分」が含まれているため、梅昆布茶の飲み過ぎには注意しましょう。では、1日にどのくらい飲んでも良いのでしょうか?結論から言うと「1日に1杯まで」としましょう。

1杯2gあたりの内容はこちらです。

ヨウ素量326μg
塩分0.92g
エネルギー4kcal

【参考】玉露園の梅こんぶ茶顆粒タイプ

もし飲み過ぎてしまったら、次の日の食事やヨウ素・塩分・カロリーのバランスをみながら調節していくのが良いでしょう。

昆布やめかぶは妊娠中に食べても大丈夫なの?

梅昆布茶に含まれるヨウ素について知ると、じゃあ他の海藻類はどうなの?と疑問に感じますよね。やはり同じ海藻類である昆布・めかぶ・ひじきなどにも注意が必要です。海藻類は健康的というイメージが強いのでびっくりですよね。

特に注意したいのはヨウ素の量が高い「昆布」です。市販の麺つゆ・昆布だし、カップうどんや外食のうどんなど昆布エキスを多く含むものは注意!

  • 昆布だし以外のだしを使う
  • うどんの汁を飲まないようにする
  • 食べる回数を減らしていく

など日頃から対策していきましょう。どのくらい食べれるのか?厚生労働省の資料によると、妊婦の方は「1日240μg」を推奨しています。また、上限量は2,000 µg/日までです。

これを具体的に当てはめると、以下となります。

めかぶ1パック30g:117μg

梅昆布茶1杯2g:326μg

ひじき100g:960㎍

とろろ昆布ひとつまみ分:1,700μg

昆布だし100g:11,000μg

【参考】厚生労働省の日本人の食事摂取基準2020年最新版「ミネラル」にあるヨウ素の食事摂取基準

ひじきは一食分でもかなり多くのヨウ素を含んでいますが、毎日必ずひじきの煮物を食べるという方は少ないでしょう。1週間の食事バランスをみながら摂取していきたいですね。

梅昆布茶以外に妊婦が飲むときに注意したほうがいいお茶は?

梅昆布茶が1日1杯程度まで、ということが分かりました。では他にどんなお茶を飲んだらいいの?と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで、梅昆布茶以外のカフェインの入っていないお茶リストを作りました。妊婦の方は基本的にこれらを飲むと良いでしょう。

カフェインの入っていないお茶リスト

  • 麦茶
  • ごぼう茶
  • ルイボスティー
  • たんぽぽコーヒー
  • ローズヒップティー
  • ハーブティー

ごぼう茶やたんぽぽコーヒーは母乳に良いとされていて授乳中の方にも人気のお茶です。ただ個人的な意見としては、体に良い栄養素があることも大事ですが自分がストレスなく飲み続けられるか?も大事なことです。好きな味を探してくださいね。

まとめ

  • 梅昆布茶はカフェイン入っていないため妊娠中でもOK
  • ただし塩分ヨウ素が入っているため1日1杯まで
  • その他の昆布エキスの入った既製品にも注意

カフェインは一切入っていないので妊婦さんには安心ですね。ただしヨウ素があるために飲みすぎないようにということでした。疲労回復効果もありリラックスできる味なので、ほっと一息つきたいときに1杯飲んでくださいね。