コバエが沸いた果物は危険?コバエが沸く理由と対策は?

毎年、気温が上がると室内をコバエがうろついてきますよね。

折角買った果物も、コバエが沸いてしまうとがっかり…。

ここでは、なぜコバエが果物に沸くのか?コバエを寄せ付けないための方法をお伝えしていきます。気温が上がる時期は特に要注意な時期ですので参考にしてくださいね。

果物に群がるコバエの正体

家の中でよく見かけるコバエは、ショウジョウバエ、キノコバエ、チョウバエ、ノミバエの4種類です。果物に群がってくるのはショウジョウバエです。日本国内だけでもショウジョウバエは約260種類もいます。

ショウジョウバエの特徴は赤い目をしていることで、由来のショウジョウ(猩々)とは、手や足が人間似で赤い目をした酒飲みの妖怪から来ています。由来の通り、飲み残しの酒類(アルコール)にも沸きます。約2~3mmと小さく、少しの隙間から侵入します。

キッチン近くで見かけるハエはほぼこのショウジョウバエと言われており、果物や野菜が原因です。英語ではfruit flyと呼ばれており、腐りはじめた果物を特に好みます。ワイン・酢・醤油・味噌・糠床にも沸きます。

繁殖しやすいシーズンは春から秋にかけて、気温25〜30℃が一番繁殖しやすいと言われています。30℃を超えると活動は鈍くなります。

1日でハエは100個近くの卵を産み、その後約10日で生まれます。一度コバエが侵入してしまうと、更にコバエが集まり、産卵し恐ろしい数のコバエが発生する恐れがあります。

コバエが沸いた果物は食べたら危険?

コバエが群がった果物は、衛生・安全面から食べない方がベターです。ショウジョウバエは腐った食物を非常に好むため、食材自体が腐敗している危険性があります。

付着した程度であれば、基本的に健康上に被害は出ないとされています。ショウジョウバエは食べ物には群がりますが、フンなど病気の懸念があるものにはたかりません。

ご自身が気にしないということであればそのまま食べても支障ありません。可能な食材であれば、水洗いする・加熱する等できればより安全でしょう。

コバエが沸かないように果物を保存する方法

食材を水洗いし、密閉容器に入れることが確実な保存方法です。

冷蔵庫内でも室内の常温保存であっても有効です。直接食材に卵を産み付けられないので、コバエが沸く心配がなくなります。冷蔵庫が開いているタイミングでコバエが侵入したり、スーパーで買ってきた食材にもともと付着したりすることもあります。

冷蔵庫のような低温の空間ではコバエは長生きできませんが、冷蔵庫に入ったタイミングで卵を産み付けられるリスクはあります。タッパーなど密閉容器に入れられない野菜や果物は、よく水洗いをした後に、新聞紙などでくるみ、ビニール袋に入れて保存することがおすすめです。

常温で保存しがちなバナナも食用ポリ袋に入れ、隙間なく巻きつけて冷蔵庫内で保存するとコバエ対策ができる上に1週間程度長持ちします。万が一、コバエが羽化してしまった場合であっても、袋で覆われているので周りの食材に被害が及ぶことはなく、最小限の被害で済みますね。

コバエを発生させないためにしたい3つのこと

1. 食べ終わった後の食品や飲料を放置しない

コバエは、発酵食品やアルコールを好みます。缶チューハイなど、空き缶の中の飲み残しも大好物ですので、飲み終わったら水で缶の中を洗い流してから捨てることがポイントです。

2. ゴミ袋は匂いが漏れないように密封する

コバエは匂いに非常に鋭く反応するため、生ゴミを捨てるときは、空気を抜いてしっかり密閉した状態で捨てましょう。水分が残っていると腐敗しやすいので、水を切ってから捨てましょう

生ゴミを新聞紙でくるんでから捨てる、臭いにくい袋に入れるといった方法も効果がありますよ。

3. 排水口や冷蔵庫内は清潔にする

暑い時期は、排水口に捨てた生ゴミは腐敗が早いため、こまめに生ゴミネットを取り替える、ヌメリがついたら落とす等、卵を産み付けられないよう清潔を心がけましょう。

万が一、コバエが発生した場合は、熱湯を排水口に流すことで駆除することが出来ます。約1週間の間、1日1~2回、60~70℃の熱湯を排水口に流すことで幼虫も駆除可能です。70℃を超える熱湯を流してしまうと、排水溝のパイプを痛め、変形してしまう原因になりますので、温度には気をつけましょう。

コバエ対策グッズを使って更に効果をあげよう

殺虫剤(駆除タイプ)

コバエに直接噴射も出来、ゴミ箱や三角コーナーにも噴射できるタイプです。

予防効果もあります。直接、スプレーの霧を吸うことがないようにすれば人体には問題はありませんが、ペットや赤ちゃんがいるようなご家庭では避けた方が良いかもしれません。コバエワンプッシュプレミアムコバエがいなくなるスプレーなどがおすすめです。

誘引剤(捕獲タイプ)

発生源の近くに置き、コバエが好む匂いなどを餌に捕獲するタイプです。殺虫剤のように周囲に気にすることなく使えるのがポイントです。

コバエが超激取れキューブ1個入りやコバエがホイホイなどがあります。家庭にあったものを使いたいですね。

自宅にあるアレでコバエ駆除グッズは作れる

自宅にあるお馴染みのものでもコバエ駆除グッズは作ることができます。

  • 材料…めんつゆ(お酢でもOK)・洗剤(食器用)・口が広めの容器(平らなお皿)
  • 作り方…お皿に水を入れ、その中にめんつゆ(お酢)と洗剤を数滴入れて完成。排水口の近くなど、コバエが沸きそうな場所に設置し1週間を目安に廃棄します。とても簡単ですぐに試せますね。

コバエの侵入経路を断つのも重要

コバエは体長2〜3mmほどのため、網戸に少しでも穴が開いていたり、歪んでいたりすると簡単に室内へと侵入します。

網戸の耐用年数は5~10年と言われていますので、耐用年数を経過していたら、交換を検討しても良いでしょう。小さな穴には網戸補修シートも売っていますのでこちらで処置しても良いですね。

まとめ

  • 果物に沸くコバエはショウジョウバエ。
  • コバエは果物や野菜、アルコールや発酵食品を好む。
  • 保存するときは水洗いし、冷蔵庫内でも室内でも密閉容器に入れる。
  • コバエを発生させないためには
    ① 排水口や冷蔵庫内は清潔にする。
    ② 食品・飲料を放置しない。
    ③ ゴミ袋は匂いが漏れないように密封する。

今すぐできるものが多いですよね。少しの手間でコバエを防ぐことが出来ますので、コバエの巣とならないように予防していきましょう!