カップうどんは体に悪いのか?健康的に食べるコツとは

コンビニやスーパーなどで気軽に買えるカップうどん。保存もきいて簡単に食べられるので、つい手に取ってしまいますよね。

食べる頻度が増えてくれば、気になるのはその栄養素ではないでしょうか?

今回は、カップうどんは体に悪いのか、その栄養素について解説します。

カップうどんは体に悪いのか

結論から言うと、カップうどんは体にいいとは言えません。とはいえ、一つ食べたら直ちに体に悪影響を及ぼすというわけでもありません。

では、どういう部分が体に悪いと言われているのか、気になる方も多いかと思います。

カップうどんが体に悪いと言われる理由

添加物が入っている

カップうどんには多数の添加物が使われており、もちろんそのすべてが危険というわけではありませんが、中には注意が必要だと言われている添加物もあります。

とはいえ日本には厳しい食品添加物の規定があります。大量の添加物の摂取で害が出る危険性はありますが、それは一日に大量に摂取することを毎日続けた場合の話ですので、過度に心配する必要はないと個人的には思います。

念のため、気になる方の為に3つの添加物について説明します。

カラメル色素

カラメル色素は、コーラやカレールー・缶コーヒーなどにも含まれる、茶色の色素の着色料です。カップうどんではスープの色味を付けています。

カラメル色素には4種類あり、そのうちの2種類は製造時にアンモニア化合物を加えていて、その際に発がん性のある化学物質が生成されてしまいます。

日本で加工品に使われているのはほとんどがアンモニア化合物を加えているものなので、注意が必要と言えるでしょう。

増粘多糖類

増粘多糖類は、歯ごたえやのどごしを出すために使われています。

「増粘多糖類」というのは増粘目的で使われた添加物が2種類以上ある場合にそれらをまとめるために使用する名称です。

つまり、「増粘多糖物」と書かれているだけでは、何を使っているかは判断できません。

天然物由来ものや微生物発酵由来のものしか「増粘多糖類」という言い方は使えない決まりにはなっていますが、中には遺伝子組み換え作物から作られているものもあるので、気になる方もいるのではないでしょうか。

アミノ酸

アミノ酸は、旨味成分として使用されています。集中力の低下やだるさ、めまいなどを引き起こすこともある「L―グルタミン酸ナトリウム」という化学物質でできています。

これらがカップうどんに使われているのは事実ですが、カップうどんだけに使われているわけではなく、他の加工食品にも必ず添加物は入っているので、添加物だけでカップうどんは体に悪いという根拠にはならないのではないでしょうか。

塩分が多い

日本では、男性は一日7.5g未満、女性は6.5g未満の塩分摂取が望ましいとされています。それに対して、カップうどんの塩分量は5g以上もあります。

大体の人は一日三食食事をとるでしょうが、カップうどんを食べてしまうと一日の目安の塩分のほとんどを摂取してしまうことになります。では塩分の過剰摂取は、どんな悪影響があるのでしょうか?

塩分の過剰摂取は、下記の病気のリスクを高めます。

  • 腎臓病
  • 尿路結石
  • 高血圧
  • 動脈硬化
  • 胃がん

特に高血圧は、脳卒中・心筋梗塞・心不全などの病気に繋がるので、注意が必要です。カップうどんを食べる日は、他の食事では塩分の少ないものを選ぶなど、工夫してみてください。

どう工夫したら良いのか分からないという方は、この記事の最後でそのコツをお伝えしていますので、ぜひ最後まで読んで頂きたいと思います。

カップうどんを健康的に食べるコツ

ここまでで、塩分の多さや栄養素の足りない部分を見て、カップうどんは体に悪いなと感じた方もいるかもしれません。

ですが、工夫次第ではカップうどんを健康的に食べることは可能です。最後にそのコツをお伝えしましょう。

スープはなるべく残す

「なんだそんなこと?」と思った方はすみません。

ですがこれ、とても重要なことです。実は、カップうどんの塩分のうち約58パーセント近くがスープに含まれています。

つまり、スープをなるべく残せばカップうどんに含まれる塩分の半分くらいは摂取せずに済むということです。寒い日はついスープまで飲んでしまいたくなりますが、そこはぐっと堪えてみてください。

カリウムを豊富に含む食材を食べる

カリウムには塩分の排出を促す効果があります。

そのため、カップうどんを食べる前後にカリウムを含む食材を食べると良いです。

サプリメントも気軽に摂取はできますが、腎臓の弱い方が大量に摂取してしまうと「高カリウム血症」となってしまうため、食材からの摂取がおすすめです。

カリウムを豊富に含む食材で手軽に食べられるものはアボカドやホウレン草、小松菜、バナナ、キウイなど多数あります。その中でもおすすめはバナナです。

今はコンビニなどでバナナが売っていることもありますし、調味料での味付けを必要としないので、プラスで塩分を摂取することもなく、気軽に食べられるのも利点です。

他の食材で栄養素を補う

足りない栄養素は他の食品で補ってしまいましょう。

カップうどんはコンビニで買うことも多いと思います。その時にカップ麺コーナーだけでなく、他のコーナーも覗いてみてください。

タンパク質を補うためのゆで卵や、ヨーグルトは気軽に買えるでしょう。お惣菜コーナーでは海藻サラダや野菜スティックなども食物繊維が補えておすすめです。

ビタミンB1は豚肉やウナギが有名ですが、ゴマにも含まれているので、うどんに入れて食べてみるのはどうでしょうか。

ビタミンB2は焼きのりやアーモンドで摂取できます。焼きのりをトッピングにして、おやつでアーモンド…少しだけ健康そうな響きがしませんか?

まとめ

今回はカップうどんは体に悪いのか、というテーマでお伝えしました。

  • カップうどんは添加物が多い
  • カップうどんは塩分が多い
  • 栄養素が偏っている

デメリットもありますが、やはりさっと食べられるメリットは捨てられませんよね。完全に断ち切るのではなく、カップうどんの食べ方を工夫して、うまく付き合っていきましょう。