もち米トリビア:洗い方から浸水時間、蒸し方までお教えします!

皆さんは、お正月に向けて自宅でお餅をついたことはありますか?

今ではお家で餅つきをするのはあまり見かけなくなりましたが、やはり手作りのお餅はとても美味しいものです。お餅だけでなくもち米を使ったおこわや赤飯なども、お家で作れたらいいですよね。

でも、実際にお家でお餅を作るとなると、どうやってもち米を炊くんだろう?もしかして蒸し器で蒸す、だったかな?などなど、もち米に関するいろんな疑問が出てきそうですね。

というわけで、今回はお家でもち米を調理するときのポイントをまとめました。

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もち米とうるち米の違い

ところで皆さんは、もち米とうるち米の違いって何だと思いますか?

普段お家で食べられている、いわゆる白米のことをうるち米と呼びます。もち米は、主にお餅やおこわ、赤飯などに使われているお米の種類です。

うるち米は見た目が半透明なのに対し、もち米はうるち米よりも少し丸みがあり真っ白、さらに不透明な見た目をしています。また、もち米はうるち米よりも粘り気があります。

これは主にデンプンの成分が違うことから来ています。もち米は主に東アジア地域や東南アジア地域で食べられており、日本でも広く分布しています。

日本では赤飯やおこわの他、お雑煮の中に入れるお餅やちまき、おはぎなど、様々な形でもち米が使われています。中国や台湾でも作られる中華ちまきの中身にももち米が使われています。

もち米の研ぎ方は?

では、もち米はどうやって研いだらいいのでしょうか?うるち米と同じように研いでも大丈夫なのでしょうか?

実は、もち米を研ぐ時はうるち米の時とは違い、優しく洗ってあげる必要があります。もち米は粒が壊れやすいため、うるち米のように研ぐことはせず、優しく洗ってあげて下さい。

洗う時は水を頻繁に入れ替えながら軽く洗うといいでしょう。最初は軽く洗ってすぐに水を捨てます。

すぐに水を捨てる理由は、お米についている汚れやぬか臭さを取るためです。そのあとは4、5回程度水を替えながら、素早くそして軽くすすいであげて下さい。

あまり長く水に浸しているとぬか臭さがお米についてしまうため、ここは素早くすすいであげましょう。水が綺麗になるまですすぐ必要はありません。

もち米はどれくらい水に浸すの?

もち米が研ぎ終わったら、次は水に浸けておきます。もち米の浸水時間は調理の方法によって違ってきます。

もち米を蒸して調理する場合は、もち米にたっぷりと水を含ませることがポイントです。この場合、最低でも2時間、できれば8時間程度水に浸しておくのが理想的です。

もち米を蒸す時に水を切ってしまうので、たっぷりの水に浸しておくといいでしょう。ただし、水を吸いすぎると仕上がりの際に柔らかくなりすぎるため、注意しましょう。

また、浸水時間は季節によって変えてあげることも大切です。暖かい季節だと当然、浸水時間が短くなります。特に夏場は冷蔵庫に入れて吸水させるか、こまめに水を替えてあげるなどして、水の温度をなるべく一定にしてあげるといいでしょう。

逆にとても寒い季節は、心持ち長めにしてあげた方がいいかもしれません。

※もしも炊飯器でもち米を炊く場合は、もち米は水を吸いやすい性質のためお米を研いだ後に水を吸わせる必要はありません。

土鍋や圧力鍋を使用する場合は、1時間程度の吸水時間が必要です。

もち米の蒸し方のポイント

吸水時間が終わったら、いよいよもち米を蒸し上げましょう。まず水に浸けておいたもち米をザルなどに上げて、水を切っておきます。せいろなどの蒸し器に濡れ布巾を敷き、水を切ったもち米を敷き詰めます。

この時、真ん中部分に少しくぼみをつけるようにしてあげましょう。

蒸し器下段部のお湯が沸騰したら、もち米の入ったせいろや蒸し器の上段部分を設置して、強火のまま25〜30分ほど蒸します。蒸し上がりは、お米の芯が残っていない程度の柔らかさ、赤飯やおこわの仕上がりを目安にして下さい。

蒸しあがったら、素早くほぐします。布巾ともち米の間にしゃもじを滑らせ、もち米を淵からはがす要領でしゃもじを一周させます。

もち米をしゃもじで十字に切ったら、底をひっくり返して優しくほぐしていきましょう。空気を入れてあげるようにほぐすことで、余分な水分が飛んでお米に艶が出てきます。

※家庭用餅つき機を使う場合は、取扱説明書に従って蒸して下さい。この場合も、蒸し上がりの目安はお米の芯が残っていない程度になります。

もち米はなぜ炊かないの?

ここまでで、「もち米を炊飯器で炊いてはいけないの?」という疑問に思った人がいるかもしれません。確かに蒸し器でもち米を蒸し上げるよりも、炊飯器で炊いてしまった方が簡単な気がします。

ただ、もち米はうるち米よりも吸水力があるため、うるち米のように炊飯器で水を吸わせながら炊くと、もち米の仕上がりが水っぽくなりべちゃっとしてしまいます。

特にお餅を作る時は、もち米は炊き上げるのではなく、「蒸す」ようにした方がいいでしょう。そうでないとお餅が水っぽく柔らかすぎる仕上がりになるかもしれません。

お餅に限らず赤飯やおこわを作る時も、蒸し器で蒸しあげた方が、もち米がよりふっくらと仕上がるのかもしれないですね。

まとめ

もち米をお家で使う機会は頻繁にあるわけではありませんが、蒸し方や吸水方法などに気をつけるだけで、お家でも美味しいお餅やおはぎなどが作れるようになりますね。

何度か繰り返すうちに、もち米を扱うコツがわかってくると思います。お家でお餅を作る人の中には、毎年その時の出来具合やその日の天候、気温などをノートにつけて、お餅記録ノートを作っている人もいるようです。

確かに記録をつけておくと、いざという時にもち米の扱い方がもっと分かりやすくなるかもしれませんね。皆さんも一度、お家でもち米を蒸してみてはいかがでしょう?

お正月にお手製お赤飯なんて、とっても素敵だと思いますよ!

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