ご自宅でクッキーなどの焼き菓子、ピザやパン類などを手作りした際に、「オーブントースターにて熱を通す」作業を必要とされること、ありますよね。
そもそも火を使わずに調理するだけの高温なオーブン内で、紙に似た「アルミホイル」は、燃えてしまわないのでしょうか。
ということで、今回はアルミホイルはオーブンで燃えるのか?オーブン以外のトースターなどではどうなのか?という件に関して、改めて解説していこうと思います。
この記事で「アルミホイルの危険性」と正しいアルミホイルの運用を理解して、安心安全で美味しいお時間を過ごせるようになりましょう。
目次
アルミホイルって燃える?
アルミホイルは燃えます。しかしそれは、一般家庭のガスや家電で出せる火の温度ではなく、非常に高い温度での場合です。
具体的な耐熱温度は600℃と、とても耐久力が高い物が多いです。低いものだと300℃という声も見かけましたが、みたことありませんね。
以下、巷で手に入るアルミホイルです。商品詳細に、しっかりと耐熱温度が記載されています。
ただ、300℃のアルミホイルもあるという噂がある以上、それが不安として残るのも嫌ですから、一応調べてみました。結果、300℃のアルミホイルは見つかりませんでした。うーん。
考えられる可能性としては、アルミホイルそのものの質が低いケースかもしれないと、お手軽激安で言わずと知れた100円ショップのアルミホイルも見てみました。
しかしこちらもしっかり600℃以上耐えることが出来る設計でした。さすが百均、優秀ですね。
300℃という言われ方をするのは、おそらく同じく調理、おかし作りなど、オーブン等で使用することもある「クッキングシート」の事を指しているのではないかと考えられます。
「クッキングシート」は耐熱温度が250℃に近いものが多くなっています。
しかしこれを気に、クッキングシートの耐久温度はアルミホイルの二分の一くらいであると知っておくのも、良いかもしれませんね。
アルミホイルってオーブンで燃える?
では肝心のオーブントースターの温度は一体いくら程まで出るのでしょうか。
ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、オーブントースターにはざっくり3段階の温度設定がなされている事が多いです。
低温 140℃〜160℃ : 焦げ目をつけない温度
中温 170℃〜190℃ : よく使われる温度
高温 200℃〜250℃ : キッチンペーパーに焦げ目がつくのは、この温度
ということで、家庭で使用される一般的なオーブンでは、600℃には到底届きません。そう、基本アルミホイルが燃えることはない。ということですね。
油断大敵!オーブンでアルミホイル
アルミホイルが理論上オーブンの高温に耐えられる事がわかったからといって、以降何も気にせずに使用し続けるのは大変危険です。
実はオーブントースターでの発火事故は現在も見られることが多く、その原因は主に以下です。
・加熱中に食材からでた油や、パンから垂れたバターがヒーターに落ちたこと
・食材がヒーターに接触したこと
・バターやジャムが過加熱されたこと
ヒーターによって加熱するケースが多く見受けられますね。それもそのはず、ヒーターの表面温度は590℃〜750℃まで上るようなのです。
もうご存知の通り、アルミホイルの耐熱温度は600℃と言われていますから、食材だけではなく、受け皿として使用するアルミホイルそのものが燃える可能性も十二分のあり得ることになります。
是非、ヒーターにお気をつけて、オーブントースターを利用する必要がありますね。
気になるオーブン以外の温度
今回は参考までに、オーブンのようにガスやコンロ以外のヒーターを使う家電についてもみてみましょう。キッチンではご近所さん、ここでもアルミホイルは有効なのでしょうか。
➀トースター
オーブントースターと違い、温度調節ができないのが、一般的なトースターです。一般的なトースターの最高温度は200℃ほどです。アルミホイルは問題なく使用可能ですね。
➁魚焼きグリル
近年の本格的なキッチンには外せない魚焼きグリル。実は筆者は全く使ったことがありませんが、こちらはどれほどの温度を出すことができるのでしょうか。
どうやらこちらも、強火で200℃ほどと、アルミホイルが活躍できる温度のようです。
こう改めてみるとアルミホイル耐熱温度600℃というのは、家庭のキッチンや調理時に発生する最高温度の三倍は強く設計されているんですね。
「アルミホイル」は安全面を考慮した、素晴らしい商品です。
➂炭火
ここで登場、炭火焼きです。ご家庭で炭火焼きというのはなかなかのないと存じますが、BBQなど家族総出でお世話になることはあるのではないでしょうか。
また、調理時にホイルで包んだムニエルや、油や肉汁を逃さない為の受け皿てき役割としても有用です。その炭火ですが、まず250~300℃は軽く出ているそうです。
加えてまた、炭を扇などで仰いだ場合、炭そのものは1000℃程の熱を持つこともあるそうです。よって、炭火焼きの際はよく注意してアルミホイルを使用することが重要です。
例えば子供達が悪戯心に扇を強く仰ぎ続けたタイミングで、「アルミホイル」が焼き網に載っていた場合、万が一の可能性も考えられます。
また筆者も過去を思い出せば、BBQ時に少し表面が焦げたアルミホイルを見た記憶がございます。炭火の際は、重々注意して利用しましょう。
まとめ
・アルミホイルの耐熱温度は600℃(使用前に要確認)
・オーブン、トースター、魚グリルは最高で200〜300℃
・ヒーターの表面温度は590℃〜750℃で要注意
・炭火焼きの際はアルミホイル要注意
包み焼きから焼き物の下敷きにまで、幅広く利用知る事ができる「アルミホイル」。非常に優れた耐熱性を活かして、お料理のお供に、是非ご活用ください。