キウイの食べ過ぎが体に悪い理由。ビタミンC に原因があった!

別名フルーツの王様とも呼ばれる「キウイフルーツ」ですが、みなさんはどのくらい食べていますか?

あまり頻繁に食べてないという人でも、スーパーなどで買って家にあれば、おいしいので一度食べ始めたら、つい食べすぎてしまうこともあるでしょう。

だけど、ちょっと待ってください。実はキウイフルーツは食べ過ぎると体に良くない影響を与えることもあるのです。「食べ過ぎたらどうなるの?」「どういう影響があるの?」「どのくらい食べたらいいの?」

そんな疑問にお答えします。キウイフルーツのことをちゃんと知ってから、おいしく食べて「きれいに」「健康」になりましょう。

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キウイを食べ過ぎたらいけない理由

どんな食べ物でも食べ過ぎは体に毒ですよね。でも「キウイフルーツ」を食べ過ぎたらどうなってしまうのか、どんな影響があるのでしょうか?

健康に良さそう、美容に良さそうだからいっぱい食べればいっぱい健康になる!いっぱいきれいになる!という単純な話ではないんですよね。

これは「キウイフルーツ」に含まれる成分が大きく関係してきます。

キウイフルーツには、ビタミンCのほか、腸内環境を整える食物繊維や、塩分の排出を促すカリウムなど、健康や美容に必要な栄養素がぎっしり詰まっています。他にも葉酸や、ビタミンE、アクチニジン、ポリフェノール、有機酸などが含まれています。また「がん」の抑制効果があるとも言われています。

どう考えても栄養豊富で、いいことばっかりで「いっぱい食べて健康になろう!」「きれいになろう!」と考えるのも当然ですね。

でもそこには落とし穴もあるのです。

キウイに含まれるビタミンCの影響

代表的な栄養素である「ビタミン」、そのなかでも最も有名と言っても過言ではない「ビタミンC」こそがキウイフルーツを食べすぎてはいけない理由のひとつなのです。

キウイフルーツ1個には約100mgのビタミンC が含まれていて、これはレモンのおよそ1.5倍~2倍近い含有量です。

ビタミンC は美肌効果と疲労回復に優れていると言われていて、免疫力がアップし、紫外線やストレスなどで受けたお肌のダメージを回復してくれる効果があり、美容に良いイメージの栄養素ですよね。

また、免疫機能を維持したり、疲労の軽減にも役立ってくれます。

また老化予防にも効果があります。うーん、とっても健康に良さそうですね。ただし、いいところばかりに目が行きがちで、悪い部分もあるのです。

昔は、ビタミンCを過剰に摂取しても余った分は尿として排泄されてしまうため、体に特に影響は無いといわれてきましたが、最近はビタミンCを取りすぎると良くないことがわかってきました。

ビタミンCを過剰に摂取してしまうとどうなってしまうのでしょうか?

下痢の症状

ビタミンC の過剰摂取で、まず出る症状が下痢です。

下痢になると体の中の水分が必要以上に失われてしまうので、せっかくのビタミンC の効果であるお肌のダメージ回復効果が、生かされなくなってしまいます。

お腹が痛くなって、下痢になって、お肌も荒れてしまう、いいことなんてありませんよね。

肝臓に負担がかかる

体内に摂取されたビタミンCは一度肝臓で処理されます。大量にビタミンCを摂取してしまうと、肝臓の処理能力に負担がかかり、結果として肝臓にダメージが出てしまいます。

肝臓に負担がかかると、とても疲れやすくなるので、せっかくの疲労回復効果が台無しです。

細胞が死んでしまう恐れも

虚血症状や病的状況などの場合には、体内で酸素が不足しがちになります。

本来、ビタミンCには活性酸素を消去する働きがあるのですが、このような状態のときにビタミンC を過剰に摂取すると、害になる活性酸素を増やしてしまうという逆の働きをしてしまいます。

発生した余分な活性酸素は細胞に障害をおこし、結果的に細胞死を引き起こすとも言われています。キウイフルーツの食べ過ぎ=ビタミンC の過剰摂取ということになりますので、気をつけましょう。

キウイアレルギーに注意!

キウイフルーツに含まれる成分のなかに「アクチニジン」というものがあります。どういうものかというと「タンパク質」を分解してくれる酵素です。

つまり簡単に言ってしまえば、消化を助けてくれる物質なので、食後のデザートとしてキウイフルーツを食べるのはとっても理にかなっていると言えますね。

また「タンパク質」を分解してくれるので、お肉などを料理する前にキウイフルーツの果汁などに軽く漬け込んでおくだけで、とってもやわらかくなります。

ただしアレルゲンでもあるのです。この「アクチニジン」を多く含むキウイフルーツは、果物のアレルギーのなかで一番多いとされる原因となっています。

キウイフルーツを食べて、口の中が「ピリッ」としたり「ビリビリ」するような症状になった方はいませんか?

これはアクチニジンが原因です。唾液に含まれるタンパク質が分解されるのでこのような症状が出てしまいます。

口の中が痒くなったり、喉がイガイガしたりすることもあります。

このように口の中や口の周りだけならまだしも、キウイフルーツを食べたあとに、激しい腹痛や嘔吐、皮膚が赤くなったり湿疹がでたりと全身に症状が現れる場合は、間違いなくアレルギー症状です。

ひどいときはアナフィラキシーショックを起こして、重篤な場合は命の危険まで出てくることもあります。

少しだけなら平気でも、食べすぎることによって「アクチニジン」を多量に摂取してしまうことになるので気をつけてください。

食べ過ぎとまで行かなくても、キウイフルーツを食べて舌に違和感を覚えた際には気を付けてください。

キウイフルーツを嫌いにならないで!

食べ過ぎたらダメとは言いましたが、食べるなとは言ってません。キウイフルーツはとにかく栄養豊富で、とっても優れた果物です。

ビタミンC のとり過ぎになるからと言いましたが、これは一度に大量に食べた場合です。1日のビタミンC の必要摂取量はおよそ100mgとされています。

これはキウイフルーツ約1個分です。ただし、通常生活していく上でビタミンC は随時消費されていきますし、妊婦さんなどはもう少しとったほうがいいでしょう。

また喫煙する方はビタミンC の消費が多いので多めに摂取するのもいいでしょう。

毎食後のデザートして1個ずつ食べたりするのはちょうどいい量かなと思います。

ちなみにキウイフルーツには主に緑色のもの(ヘイワード種)と黄色のもの(ゴールド種)がありますが、ビタミンC の1個あたりの含有量は緑色のものが60m~70mg、黄色のものが140~150mgと大きく違いがあります。

黄色のもののほうが含まれる糖分が多いので甘い、また、柔らかいので好きという人も多いかもしれませんが、含まれるビタミンC が多いので、特に黄色の食べ過ぎは注意です。

逆に「アクチニジン」は緑色のものに多く含まれていて、黄色のものにはほとんど含まれていないので、口の中のピリピリが気になる方は黄色のものがおすすめです。

それぞれ品種が違う別物なので、緑色のキウイフルーツを家で放置して、熟したら黄色になると思っても絶対になりませんよ。

本当に優れた果物でもあり、とっても美味しいキウイフルーツ。

そのまま生の状態で食べるのも美味しいですが、ジュースにしたり、スムージーにしたり、ジャムにしたり、サラダに入れたりと食べ方も意外と豊富です。

決して一回に食べすぎないように、適切な量を、美味しくいただきましょう!

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