春雨は食べ過ぎると危険!?体におこる変化や対処法・具体的な症状を解説

春雨は、冷たくてさっぱり、夏に食べたくなる春雨サラダにしてもおいしいし、アツアツピリ辛の麻婆豆腐に入れてもおいしい、みんな大好きな食べ物ですよね!!

最近は「置き換えダイエット」として春雨を食べる人もいるんだとか。しかし、どんな食べ物も食べ過ぎというのは体にいい影響を与えません。

今回は春雨の食べ過ぎが体に与える悪い影響、一日の適切な摂取量についてお話していきます。

春雨の食べ過ぎによる危険性について

以下の項目に当てはまる方は、特に食べ過ぎ要注意かもしれません。

  • 普段からおなかを下しやすい
  • 脱水症状がある
  • ダイエットなどでストレスを感じている
  • 便秘気味
  • 消化能力が低いと感じる

当てはまった方は、腸が、消化能力の低い状態である可能性が高いです。春雨の食べ過ぎによる危険性を理解して、おいしく春雨を食べましょう。

春雨は枝豆やジャガイモ、サツマイモから摂取されたデンプンを主な原料として作られています。デンプンは唾液に含まれる消化酵素、アミラーゼによってブドウ糖に分解されます。

デンプンよりも小さな糖の粒に分解することで消化を促します。お米にもデンプンが含まれていますね!

お米をよく噛むとなんとなく甘い味がしませんか?それが、唾液のアミラーゼと呼ばれる消化酵素によってデンプンがブドウ糖に消化されている証拠です。

ダイエットで炭水化物を制限されている方はブドウ糖不足な方が多いです。しかし、脳の働きを活性化させるのは実はブドウ糖だけ。

ダイエット中に不足しがちなブドウ糖を比較的低カロリーで摂取できるという点で、ある意味「置き換えダイエット」には向いているかもしれません。

しかも春雨は、消化には良くないといわれる食物繊維も少ないため、きちんと適切な食べ方で、適切な量を食べればとても消化に良い食べ物なのです。

しかし、こういった春雨の利点が、食べ過ぎによって逆効果となってしまうのです。正しく、適切な量をおいしく食べればとても消化に良い春雨ですが、食べ方や食べる量を間違えてしまうと

  • おなかを下しやすい体になってしまう
  • 下痢が続くことで脱水症状になる

消化不良が原因となって下痢になりやすい体質になってしまうと、過敏性腸症候群などの病気を引き起こしてしまう原因になってしまいます。

春雨を食べ過ぎると具体的にどのような症状がでる?

春雨を食べ過ぎた後、このような症状が出たことはありませんか?

  • 吐き気
  • 腹痛
  • 冷や汗
  • 下痢

「食あたりかもしれない、でも生ものはしっかり焼いて食べたし、思い当たるものがない!」と思った方は、もしかしたら春雨のせいかもしれません。

春雨の食べ過ぎによる症状が出たときの対処法

普段から胃が弱い、消化能力が低い人は要注意です。

胃がキリキリと痛む場合はアレルギーの可能性もあります。少しでも心配な方は病院へ行き、医師の診察を受けることをお勧めします。また、我慢せずに薬に頼ることも大切です。

ここでは応急処置の方法をご紹介します。

白湯を飲む

食べ過ぎによる吐き気は消化を促す消化酵素を含む胃酸が過剰に分泌しているためだと考えられます。

白湯を飲むことで胃の中の血流を良くし、過剰に分泌してしまった胃酸を薄めることができます。白湯を飲んで安静にしているとだんだん楽になってきますよ。

消化を促すツボを押してみる

消化を促すツボ「胃点」を押してみましょう。耳の外側にある骨をなぞってみてください。

骨の終点で少し柔らかくなっている部分があるでしょう。そこが胃点です。気持ちいいと感じる程度でいいので少し押してみると、気分がよくなってくると思います。

ガス抜きのポーズ

春雨の原料は、枝豆やジャガイモ、サツマイモなどのデンプンでしたね。実はデンプンは腸の中に入るとガスを発生させるのです。

サツマイモを食べるとおならが出る、というのは有名な話だと思います。

ドラえもんの登場人物であるしずかちゃんはサツマイモを食べる姿を見られて恥ずかしがりますが、それはおならが出てしまうのを案じているからだといううわさもありますよね。

消化不良の時は、特に腸にガスがたまります。ガス向きのポーズをしてみると気分がよくなってくるのではないでしょうか。

ガス抜きのポーズ

  • 仰向けに寝転ぶ
  • 膝を抱えて状態を起こしつつ胸に引き寄せる
  • 息を吐きながら力強く足を下腹に押し付ける

舌がひりひりする、皮膚がかぶれてきた、といった症状が出た場合にはアレルギーにおる拒否反応である危険があります。

アナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあるのですこしでも心配な方はすぐに病院へ行きましょう。

1日に食べてもよい春雨の量

ここまでは春雨の食べ過ぎによって引き起こされる症状や食べ過ぎの危険性についてお話してきましたが、次は春雨を食べるうえで最も重要となる、一日の適切な摂取量についてお教えします。春雨は一人前が30グラムです。

「ええ、少ない!」と思う方もいるかもしれませんが、まだ乾いている状態で30グラムですので、水で戻すと膨れて、パスタ100グラムと同じくらいのカサになります。

パスタと比べると約120カロリーも違います!しかも、ちょっと少ないと感じる30グラムは水に戻すときに最適の量なのです。

次の春雨を食べるときに気を付けることに関わっていきます。

春雨を食べるときに気を付けること

春雨は水かお湯で戻してから調理しますよね。この時に一つポイントがあります。それは、必ず適量の春雨(30グラム)を戻すということです。30グラム以下でもよいでしょう。

大量の春雨を一気に戻すと、水を十分に吸っている部分とそうでない部分ができてしまいます。

そうなると、カサが足りないような気がしてつい食べ過ぎてしまう原因にもなりますし、きちんと戻っていない春雨は当然消化に良くありません。おなかを下してしまう原因になるかも。

また、消化能力が低下する就寝の前に春雨を多く食べることもおすすめ出来ません。寝つきがよくなくなったり、次の日の朝に胃がむかむかしたりするなどいいことはありません。

まとめ

春雨はとても美味しく、低カロリーでブドウ糖を摂取できる食べ物ですが、食べ過ぎには注意です!!食べ過ぎると、

  • 吐き気
  • 腹痛
  • 冷や汗
  • 下痢

などの原因にもなり、腸の消化能力を低下させてしまう可能性があります。春雨料理をおいしく楽しめるように、適切な量を食べましょう!!