近年国内でも見かけることが多くなったドラゴンフルーツ。見た目も特徴的ですが、健康や美容に良いので注目されていますね。
しかし、健康や美容に良いからと言って食べ過ぎてしまっても良いのでしょうか?
実はドラゴンフルーツの食べ過ぎによって、腹痛や下痢になったり、血尿や血便が出たり、太るなどの情報がありますが、この記事を読むことでその真偽がわかります。
この記事では、ドラゴンフルーツの食べ過ぎによって体に起きること、太るのかどうか、食べるメリット、一日に摂る適切な量について説明します。
記事を読み終えると、ドラゴンフルーツの食べ過ぎによる悪影響を避けながら、ご自身の健康や美容に役立てることができるでしょう。
目次
ドラゴンフルーツを食べ過ぎると体に起きること
1.腹痛
ドラゴンフルーツを食べ過ぎることで体に起きる1つ目のことが、腹痛です。なぜ腹痛が起こるのでしょうか?
ドラゴンフルーツにはミネラルや食物繊維が豊富に含まれています。その中でカリウムは水分代謝を促し、細胞の浸透圧を調節する効果があります。
そのため、食べ過ぎると体を冷やしすぎてしまい、腹痛が起こると考えられます。
また、ドラゴンフルーツにはバナナの約65倍の食物繊維が含まれているため、便秘対策に効果的な反面、食べ過ぎてしまうと下痢を発症することもあります。
また黒い種子が腸内を刺激して、下痢を発症するとも言われています。
2. 血尿・血便
2つ目の症状が、血尿・血便です。しかしこちらは果実の色によってそのように見えるだけで、実際には血尿や血便は出ないのでご安心ください。
レッドピタヤと呼ばれる、果肉が赤紫色の種類のドラゴンフルーツを食べ過ぎてしまった場合、尿や便が赤くなることがあります。
もし、レッドピタヤを食べた後、尿や便が赤くなっていてたら、食べ過ぎだったという目安になりますね。
3つ目が糖分過多による影響です。日本食品標準成分表によると、ドラゴンフルーツ100g当たりに含まれる糖質は9.9gです。他の果物は以下の通りです。
<100g当たりの糖分量>
いちご 7.2g
キウイフルーツ 11g
りんご 13g
ぶどう 15g
バナナ 21g
このように他の果物と比べると、ドラゴンフルーツは特別多くの糖質を含んでいるわけではありません。
ただし、やはり食べ過ぎるとその分多くの糖分を摂ることになるので、糖尿病などの生活習慣病を引き起こすリスクが高まったり、体重増加の原因になるでしょう。
ドラゴンフルーツの食べ過ぎは太る?
上記では、糖分過多による体重増加のリスクについて触れましたが、太る原因には糖質の他、カロリー摂取量も関わってきます。カロリーは高いのでしょうか?
日本食品成分表によると100gあたりのカロリーは50kcalです。他の果物と比べてみましょう。
<100g当たりの熱量含有量>
いちご 34kcal
キウイフルーツ 54kcal
りんご 54kcal
ぶどう 60kcal
バナナ 86kcal
このように、比較してみるとドラゴンフルーツは特別高カロリーな果物ではありません。適切な量を食べる分には特に問題はないと言えます。
つまり、ドラゴンフルーツに含まれる糖質量とカロリーは他の果物と比べても多いわけではありません。
しかし、もし必要以上に食べ過ぎるとその分の糖分とエネルギーを摂取することになるので太る可能性はあると言えます。
ドラゴンフルーツを食べるメリットは栄養素にあり
ドラゴンフルーツを食べ過ぎることによって起こるデメリットを見てきました。
デメリットばかり気にしていると食べたくなくなってしまいますが、もちろん適切な量を食べることでのメリットはたくさんあります。
なんといっても、ビタミンや食物繊維、抗酸化物質などの体に嬉しい栄養素が豊富です。
ビタミンに含まれる葉酸は、流産を防ぐ効果や胎児の先天性異常を防ぐ効果があるため、妊娠を望む方や妊娠初期の方が積極的に摂りたい栄養素です。
ドラゴンフルーツには100g当たり44μgの葉酸が含まれているので、葉酸摂取の目的に食べるのもおすすめです。
カリウムやマグネシウムなどのミネラルは高血圧や心臓病、動脈硬化の予防になったり、イライラを防いだり夏バテ防止になる栄養素です。
ドラゴンフルーツはカリウムやマグネシウムなどのミネラルが豊富に含まれています。
また食物繊維が豊富なため、腸内の悪玉菌を減らし、体に不要な物質を体から出してくれるため、便秘で悩む方におすすめです。
さらに、ドラゴンフルーツにはポリフェノールやアントシアニンといった抗酸化物質も含まれているため、がん抑制や動脈硬化予防、アンチエイジング対策に有効です。
1日当たりのドラゴンフルーツの適切な量は1個
食べ過ぎによるデメリットを防ぎ、有効な栄養素を摂りたい場合、ドラゴンフルーツを1日にどのくらい食べたら良いのでしょう?
例えば一個400mgのドラゴンフルーツの可食部は260gです。この場合のカロリーは130kcal、糖分は25,8gになります。これは8枚切り食パン1枚に匹敵する量です。
そのため普段の食事量に気をつけている方であれば、デザートとしてドラゴンフルーツを1個食べるのは問題ないでしょう。
しかし、糖質制限されている方やダイエットをされている方は、半分くらいの量にした方が良いでしょう。
まとめ
・ドラゴンフルーツを食べ過ぎた場合は、腹痛や下痢、糖分過多による生活習慣病のリスク、カロリーや糖質の取りすぎによる体重増加などの影響がある可能性がある。
・ドラゴンフルーツのカロリーは特別高くはない。
・ドラゴンフルーツは栄養が豊富で健康効果が高いので、適切な量をとるようにするとよい。
ドラゴンフルーツを必要以上に食べ過ぎてしまうと、これまで説明したような影響があります。そのため、食べるときには適切な量を心がけましょう。
1日当たり半分から一個くらいの適切な量を食べると、食べ過ぎの影響はなく、ビタミンやミネラル、食物繊維や抗酸化物質を効果的に摂取することができます。
食べ過ぎにさえ注意すれば、ドラゴンフルーツは私たちの健康や美容を助けてくれる果物だといえるでしょう。