紅茶を飲み過ぎによるデメリットや身体の影響は?1日何杯までOKか解説

ホッと一息したい時、お客様をおもてなしする時、水分補給として…クセが少なく美味しい紅茶は私たちにとって身近なものです。

「寝る前に飲むと寝れなくなる」という認識はあっても、基本的に害のない飲みもので、糖分たっぷりのジュースに比べると体に良いイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

しかし、じつは飲み過ぎると体に悪い影響を与えるという一面もあるのです。紅茶は飲み方しだいで私たちに様々な影響を与える魅力的なものなのです!

とはいえ、いったいどこからが飲み過ぎなのか?何に気を付けたらいいの?と謎が多いと思います。この記事では、紅茶を飲み過ぎると出る症状、1日に何杯飲むのが適量か、紅茶と睡眠の深い関係を知ることができます。

紅茶の飲み過ぎによる身体に起きるリスク・デメリット

毎日大量の紅茶を飲み続けていると体に害を及ぼします。それは紅茶に含まれる「カフェイン」「タンニン」「シュウ酸」が原因です。

尿路結石、腎結石の恐れあり

「シュウ酸」とは、えぐみの成分で、それらに比べて紅茶に含まれる「シュウ酸」が多いのです。

この「シュウ酸」が体内に入ると、腎臓でカルシウムとくっつき石となり、「尿路結石」さらに悪化すると「腎結石」となる恐れがあるのです。

「尿路結石」になると石が排出されるまで激痛を伴います。石といっても本物の石が体の中に溜まるわけではないですよ。カルシウムの塊のようなものがつまってしまうのです。

安価な紅茶は骨や歯をもろくする

紅茶といえば英国。その英国の研究によると古い茶葉で淹れた紅茶は骨粗鬆症を促進するというのです。それは紅茶に必ず含まれる「フッ化素」が、骨や歯をもろくすることに影響しています。

時間が経てば経つほど茶葉に含まれる「フッ化素」の成分は増え、気軽に買える安価な紅茶にはこの古い茶葉が使われている場合が多いため、このような安い紅茶にはとくに注意が必要です。

紅茶の飲み過ぎによる身体に起こる症状

紅茶に含まれる成分としてメジャーな「カフェイン」ですが、過剰摂取すると体内で悪さをします

頭痛

「カフェイン」は脳や筋肉を刺激して興奮状態にさせます。適量であればそれがメリットとなり眠気覚ましや頭痛を抑える効果があるけれど、過剰摂取し続けるとかえって頭痛を引き起こす原因となります。

腹痛

「カフェイン」により胃酸の分泌が促されます。空腹時など胃が無防備な時に胃酸が増えてしまうと、場合によっては胃が荒れて腹痛を引き起こします。

下痢、便秘

「タンニン」が超粘膜を傷つけてしまい下痢になる場合があります。

反対に、大便に必要な水分が「カフェイン」の利尿作用により排出されてしまうと、便が固くなり便秘につながる人もいます。

気持ち悪さ

紅茶を飲み過ぎると、胸のあたりが苦しいような気持ち悪さを感じることがあります。これはいわゆるお茶の渋み成分である「タンニン」が原因です。

「タンニン」は鉄と結合する性質があり、その結果鉄分不足となり貧血を起こしてしまうのです。とくに空腹時は貧血になりやすいので注意が必要です。

1日に飲んでいい紅茶の量

健康に害を及ぼす心配がなく紅茶のメリットを活かせる量としては、(1日)2〜3杯です。気をつけたいのはペットボトルの紅茶です。

飲みやすいように味が調整してある上に、無意識にがぶがぶ飲んでしまうのです。皆さんは、喉が乾いたから自動販売機でペットボトルの飲料を購入して一気にがぶ飲み…なんて経験ありませんか?

その後頭が痛くなり気持ち悪くなり「そうとう水分不足だったのかな?まだ飲み足りないのかな〜」などと頭痛を水分不足によるものだと思っていましたが、実はこれカフェインのせいだったかもしれないですよね。

紅茶は何杯飲むと寝られなくなるのか

寝る前に紅茶を飲もうとして「眠れなくなるからやめなさい!」と言われたことはないでしょうか?

最近では寝る前に飲むとリラックスする効果が期待できると見直されている紅茶ですが、やはり飲み過ぎは眠れない原因となってしまいます。

ところで、紅茶1杯に入っているカフェインを体内で分解するには、個人差はありますがだいたい1〜3時間以上かかります。体質によってはなんと12時間かかる人もいるというので驚きです!

つまり紅茶により寝られなくなるのは、飲み終える時間も大切であることがわかります。睡眠を妨げる成分を分解し、ゆっくりと頭も体も休むためにも、遅くとも就寝4時間前には紅茶を飲み終えましょう。

では、どのくらい飲むと寝られなくなるのでしょうか?

飲んだ量の違いで寝つきに差が出るのか疑問に思ったので、実際に試してみました。量は1日の適量である3杯までとします。

寝る4時間前までに紅茶を1杯飲んだ日と、3杯飲んだ日では、どちらのほうがよく眠れるか、という内容です。

結果、私の場合は3杯飲んだ日は胸のあたりが重だるく、なかなか眠れず、さらには夜間トイレに起きました。逆に1杯だけ飲んだ日はリラックスしていたのか、寝る時間になる頃には眠気がやってきてぐっすりと眠ることができました。

ちなみに、どうしても寝る時間近くに紅茶を飲みたい!という方は、温かい紅茶に少しだけミルクを入れると、体も温まり、ミルクによってカフェインの作用が抑制されるのでおすすめです。

紅茶を飲むときに注意すること

コーヒーに比べるとカフェインが少ない紅茶ですが、やはり過剰摂取は体に毒となります。

たった1日飲み過ぎたからといって重大な健康リスクが生じるものではありませんが、「カフェイン中毒」という言葉があるように、紅茶を習慣的に飲んでいる方の中にはだんだんと飲む量が増えていったり、飲まないと集中できないという方もいるようです。

それでもどうしてもたくさん紅茶が飲みたい!と言う方には、デカフェがおすすめです。デカフェとは“Decaf”=“Decaffeinated”(カフェイン抜きの)の略です。

私自身妊娠・授乳中はデカフェの紅茶を飲んでいました。風味が劣るわけでもなく、罪悪感なく紅茶を楽しめるのでとても重宝しました。最近ではペットボトルでもデカフェ商品があるので、より身近に感じるようになりましたね。

まとめ

  • 飲み過ぎると、頭痛、腹痛、下痢、便秘、気持ち悪さを引き起こす場合がある
  • 古くなった茶葉、安い茶葉には、骨や歯をもろくする成分が多く含まれる
  • 空腹時、胃腸が弱っている時は飲まない
  • (1日)2〜3杯が◎
  • 就寝時間の4時間前からは紅茶は控える
  • カフェインレスの紅茶もなかなか美味しい

今回はデメリットを中心に紹介しましたが、体にも心にもメリットがたくさんある紅茶。上手に付き合って素敵なティータイムを過ごしませんか♪