キュウリは食べ過ぎは腹痛や下痢の原因に!食べてもいい本数について

低カロリーな食材の代表格ともいえる「キュウリ」 (最もカロリーの低い果実)という登録名でギネスブックに乗っていたこともあるんです。

他に類を見ないポリポリとした食感、通年どこでも安く手に入ることもあって、「大ファン」という方、意外と多いんです。

最近では「食前に食べることでダイエットにつながる」と毎日何本も食べる方も少なくないようです。

でも「夏野菜は体を冷やしそう、キュウリの成分がビタミンCを壊すって本当?高カリウム症のリスクは?」と不安を感じながら食べている方も多いようです。

低カロリーでヘルシーなイメージの「キュウリ」実は意外と気をつけた方がいいことも色々あるんです。

実際、キュウリの食べ過ぎによる胃痛、腹痛を訴える方もたくさんいらっしゃるようです。

この記事ではキュウリの食べ過ぎによるデメリット、含まれる成分について、1日に何本までが適量か、健康的で美味しい食べ方が分かります。

キュウリが好きな方もそうでない方も、今よりずっとキュウリを美味しく、安心して食べられるようになりますので、ぜひ最後までお付き合いくださいませ。

キュウリの食べ過ぎによるデメリット

キュウリを美味しく、安心して食べる方法は後ほど説明いたしますので、まずはキュウリのデメリットからいってみましょう。

まず夏野菜全般にいえることですが「体を冷やす」という点が挙げられます。キュウリは特にカリウムと水分が多いことから、利尿作用に優れています。

結果、尿と一緒に体の熱も排出する為、体温が下がる傾向にあります。さらにカリウムにはナトリウム(塩分)を排出する作用がある為、「血圧低下による体温の低下」につながるわけです。

また体温の低下とひと口に言っても代謝、免疫の低下やむくみ、腹痛や下痢などに繋がりますので、特に冬場などは食べる量や調理方法、次で説明する自身の体質などもよく理解した方がいいでしょう。

キュウリの食べ過ぎで気をつけること

カリウムに利尿作用があることは先に述べましたが、腎臓が弱い方は、このカリウムの排出がうまくできず、高カリウム症になるリスクが出てきます。

筋力低下や不整脈といった症状が出てきますので、日頃から、むくみ、頻尿、貧血、乾燥、痒みなどといった「腎臓が弱っている時に現れる症状」にお悩みの方は食べる本数に注意が必要です。

キュウリに栄養はない?

100gあたり14kcalで90%が水分のキュウリ「栄養もほとんどないのでは?」と思われる方がほとんどのようですが、実は意外とあるんです。

例えばカリウムはナスの1.4倍、ビタミンKはレタスと同じくらい、ビタミンCは、トマトの1.26倍、食物繊維はキャベツとほぼ同じです。

他にもキュウリに含まれるシトルリンというアミノ酸には血行、代謝をよくする美容効果もありますし、フィトケミカル には老廃物排出効果もあります。

またキュウリを生で食べた場合、酵素ホスホリパーゼによる脂肪分解作用が期待できますし「へた」に近い部分の苦味成分には、ククルビタシンという癌細胞を減少させる物質まであります。

キュウリは1日何本までならOK?

現在、特に体調に問題がなく、普段の食事もきちんと摂られているようであれば、日に2~3本は問題ないでしょう。

食前に1本キュウリを食べるダイエット法を試されている方も多いようです、この際調味料は塩や醤油程度にして、よく噛んで食べるようにすると良いでしょう。

咀嚼回数を意識するだけで自然と噛む回数が増えますし、脳の満腹中枢を刺激する「ヒスタミン」の増加にもつながり、ダイエット成功に大きく貢献してくれるでしょう。

健康なキュウリの食べ方

まず新鮮なキュウリの見分け方ですが、色が濃く、太さが均一で、イボが痛いくらい尖っていれば間違いありません。

調理方法はサラダやお漬物、1本そのままポリポリと召し上がる方も多いと思いますが、ここでは意外と知られていない「加熱調理」についてお話しさせていただきます。

まずキュウリを塩揉みする際、塩をまぶしたキュウリをまな板の上でゴロゴロと転がしたら(板ずり)、一旦熱湯に1分ほど入れてください。

その後は通常通り調理するだけで青臭さが消え、色は鮮やか、よく水を切ることで、生とほとんど変わらない食感に驚かれることでしょう。

その他にもピーマンやナスと同じ感覚で他のお野菜、卵やお肉と炒めても美味しくいただけます。オイスターソースや、カレー粉とも相性が良いので、是非一度試してみてください。

まとめ

① キュウリには体温を下げる作用があるので、食べる量・時期には注意が必要。

② カリウムが多く含まれるため、腎臓に不安のある方は高カリウム症のリスクに気を付ける。

③ ビタミンや食物繊維も多く「ビタミンCを壊す」という説は間違い。

④ 加熱調理でも美味しくいただける。

ここまで読んでいただけた方でしたら、キュウリのメリット、デメリットについて分かっていただけたかと思います。

ぜひ参考にして今まで以上にキュウリを美味しく、安心して召し上がってくださいね。それでは最後までお付き合いいただき、ありがとうございました!