お寿司・ムニエル・サーモン丼・カルパッチョ・・・味に癖がなく食べやすさもあり、年齢問わず人気の魚「サーモン」
食材としても使い勝手も良く、彩もキレイなので食卓での活躍間違いなしのお魚ですよね。そんなサーモンですが、実は食べ過ぎてしまうと思わぬ影響が出てしまうってご存知でしたか?
この記事では、
- サーモンの食べ過ぎによる身体の影響
- サーモンを食べるメリット・効果
- 1日に食べられるサーモンの適切な量は?
- サーモンを食べるときの注意点
- サーモンのおすすめの食べ方
を分かりやすく解説していきます。この記事を読み終えると、美容にも健康にも良いサーモンを正しく美味しく食べられるようになりますよ!
目次
サーモンを食べすぎると身体にどんな影響がでる?
「サーモンって塩分や脂が多くて太りやすいんじゃ・・・」「妊婦さんはあまり食べない方がいいって本当?」
様々な説や噂がありますが、ここではサーモンを食べ過ぎると起こるとされている身体への3つの影響について解説していきます。
塩分の過剰摂取による高血圧
サーモンには塩分が多く含まれており、塩分は身体の血圧を上昇させる役割を持っています。ですので特に高血圧の方は食べ過ぎに注意した方が良いでしょう。
脂分による胸やけ・下痢
一見お肉に比べるとヘルシーなイメージのある魚ですが、特にサーモンは脂が多く含まれています。食べ過ぎてしまうと、胸やけや下痢を引き起こしてしまいます。
かくいう私も、旅先でサーモンたっぷりのサーモン丼を食べて、胸やけで気持ち悪くなってしまった過去があります・・・
水銀中毒があるから妊娠中は食べない方がいい!?
特に女性の方は耳にした事があるのではないでしょうか。こちらは結論から言うとNOです。
なぜならば、厚生労働省が発表する水銀濃度の高い魚についての注意喚起に、サーモンは含まれておらず、比較的他の魚に比べても水銀量は少ないとされています。
食事を通して体内に水銀が蓄積されるというのは事実ですが、日本人の魚の摂取量では身体に影響を及ぼすレベルではないとされています。
ですので妊娠中の方も、安心してサーモンを食べる事が出来ますね。水銀濃度の高い魚について気になった方はこちらを参考にしてみて下さい。
サーモンを食べるメリット・効果
ここまで食べ過ぎによる血圧上昇や胸やけ・下痢などサーモンのデメリットの面を紹介しました。今まで気軽に食べていたサーモンがなんだか食べ辛くなったなぁと思われるかたもいらっしゃるかもしれません・・・
しかし、これらは食べ過ぎてしまった際に起こりうる事なので、ちろん正しい量を食べればダイエット食としても使えたり、美容と健康に良い栄養素が満点なお魚なのです!!
ここではサーモンに含まれる4つの主成分とそのメリット・効果を解説していきます。
カリウム
カリウムは主に成分の浸透圧を調整する等の働きを担っていて、余分なナトリウムを体外に排出してくれる事で、女性には嬉しいむくみの解消に効果のある栄養素なのです。
しかし、水溶性なので調理の際に水にさらしたり茹でたりすると、水に溶け出してしまう成分でもあります。ですので一番多く摂取するにはサーモンの場合生で摂取するのが良いとされています。
必須脂肪酸
そもそも必須脂肪酸とは、体内で生成する事が出来ない脂肪酸の事を指しています。そのなかで身体にとって重要な役割を果たしているものを必須脂肪酸といい、これらは食事やサプリメントからしか摂取出来ないものなのです。
「オメガ3」という言葉を耳にした事がある方も多いのではないでしょうか。中性脂肪・内臓脂肪を減少させる事で肥満の予防に役立つので、ダイエットをしている方にもオススメです。
その他にも動脈硬化やアトピー・生理痛の改善にも役立つとされています。
アスタキサンチン
最近では化粧品にも使用されている話題の成分で、抗酸化作用により体内機能の老化を予防をしてくれる役割を果たしています。
抗酸化作用とは動脈硬化を防ぎ、善玉コレステロールを増やす事により、血管の老化を抑えてくれます。
つまり血液中の血栓が出来にくく、血液をサラサラにしてくれるというわけです。抗酸化作用は更に紫外線によるシミやシワを防ぎ、皮膚をキレイに保つ効果もあります。
アスタキサンチンを含む化粧品はとても高価な物が多いので、これは女性にとってとても嬉しい情報ですね。余談ですが実はサーモンの赤い色素は、このアスタキサンチンによるものなのです。
ビタミンD
ビタミン類は基本食事からの摂取になるのですが、ビタミンDは食事以外にもなんと日光に当たる事で80%~90%を体内で生成する事が出来るのです。
カルシウムの吸収を促進してくれて、骨を丈夫にしてくれてるので老若男女問わず摂取したい成分ですよね。
また免疫機能を調節する働きもあり、体内に侵入したウィルスに対して過剰な免疫反応を抑え、必要な免疫機能を促進してくれます。これにより感染症の予防や、生活習慣病の予防にも効果を期待されています。
1日に食べてもいいサーモンの量は?
食べ過ぎは良くないというけれど、じゃあどれくらいの量なら食べてもいいの?
- 1日に食べてもいいサーモンの量は多くても切り身2切れ分
- 1週間で約2人前(340gくらい)
を目安に食べると良いでしょう。普通に食べていれば食べ過ぎてしまう事もなさそうなので、そこまで制限される事も無い様に私は感じました。つまり何事もほどほどが一番という事なのでしょうか・・・
サーモンを食べるときの注意点
注意点としてはたった2つです。
- 赤ちゃんが食べ始めても良い時期は離乳中期、つまり7・8カ月頃から
サーモンには脂肪分が多く、アレルギーの心配もある為。必ず加熱して食べさせてあげましょう。
- 高血圧の方はスモークサーモンに注意!
おつまみとしても人気のスモークサーモンですが、生のサーモンに比べ塩分量が多い為血圧の上昇につながってしまいます。高血圧の方は要注意ですよ!たったこれだけなので、是非覚えておいてください。
サーモンのおすすめの食べ方
これまで成分や細かい話をしてきましたが、とにかく栄養満点でみんな大好きなサーモン!そんな満点の栄養素を余すことなく摂取できる食べ方3つをご紹介します。
是非レシピ選びの参考にしてみて下さい。
生のまま食べる
前ページで説明しましたが、アスタキサンチンやビタミンDは水溶性で水に溶け出してしまいます。一番効率良く摂取出来るのが、生のまま食べる事です。
お刺身・カルパッチョ・お寿司等で食べるのがオススメです。
油で調理して食べる
水に溶け出してしまうと、折角の栄養素が台無しですが、油で調理する事で溶け出した栄養素もサーモンや食材に絡むので摂取する事が出来ます。ムニエル・唐揚げ・香草焼きなども良いですね。
皮ごと食べる・レモンをかける
サーモンの皮の下にはコラーゲンが豊富に含まれています。コラーゲンは美肌を作る為に欠かせない成分です!私は今まで皮は残していました・・・
この記事を読んでいる皮は残こしちゃう派の方も、これからは一緒に食べてみましょう!更にビタミンCを一緒に摂取する事で更なる効果を期待できます。
一番手軽にビタミンCを一緒に摂取できるのは、レモンをかける事です。唐揚げに洋食にレモンは相性が良く、サーモンを更に美味しくしてくれるので、是非試してみて下さい。
まとめ
- 食べ過ぎると高血圧・胸やけ・下痢等の症状を引き起こしてしまう
- アスタキサンチン・オメガ3・カリウム等美容と健康に良い成分が沢山含まれている
- 1日に食べて量は切り身二切れ・1週間で2人前
- 離乳食に使用する際は7~8カ月から必ず加熱をする・スモークサーモンは高血圧の方は要注意
- オススメの食べ方は生のまま・油で調理・皮ごと食べる・レモンをかける
この5つを覚えているだけで、サーモンを正しく美味しく食べる事が出来ます。こうして書き出してみると、5つの項目がそれほど難しい事では無いと感じて頂けるのではないでしょうか。
サーモンの美味しい調理法を考えてみるとますます食べたくなってきましたね!皆さんも正しい知識と適切な摂取量を守り、是非美味しくて栄養満点のサーモンを今晩のおかずにしてみて下さい!!