最近コンビニをはじめとして簡単に買えるサラダチキン。サラダチキンは高たんぱく・低糖質なため、ダイエットとして白米の代わりに食べている方も多くいると思います。
また、たんぱく質を豊富に含んでいるため筋肉を増やすための食事として摂取している方も多いのではないでしょうか?
しかし、どれくらい食べればいいのだろう?食べ過ぎても問題はないのか?食べ過ぎたらどうなるのか?と考えたことはありませんか?
今回はサラダチキンの食べ好きがもたらす危険性についてお伝えします。
この記事で分かること
- サラダチキンの食べ過ぎによる危険性
- 具体的にどんな症状がでるか
- 食べ過ぎで太る可能性について
目次
サラダチキンを食べ過ぎると危険!?
結論から言うと、サラダチキンの食べ過ぎは思わぬ病気を引き起こす可能性があります!
まずサラダチキンの主な成分である「たんぱく質の適正摂取量」についてみていきましょう。たんぱく質の1日の推奨摂取量は以下のように決まっています。
一般的な人の場合
自分の体重(キログラム)=摂取量(グラム)です。例えば60キロの方の場合、60グラムです。
アスリートや筋トレをしている方の場合
自分の体重(キログラム)×1.2~2.0=摂取量(グラム)です。60キロの方の場合、60×1.2=72グラムです。多くても60×2=120グラムまでです。
市販のサラダチキンのたんぱく質は、1袋10~30グラムですので、多くても1日2袋までです。三食毎食食べるのは過剰摂取になってしまいます。
では、もしこの過剰摂取をし続けたらどうなってしまうのか?以下に詳しくお伝えします。
サラダチキンを食べ過ぎるとどうなるか?具体的な体の異変
いくら健康にいいサラダチキンでも、食べ過ぎると不健康になります!以下に、サラダチキンの食べ過ぎによる体への具体的な危険性を見ていきましょう。
体調不良
当たり前ではありますが、栄養バランスを考えて色んな栄養素を万遍なく摂取するのが理想的です。しかし、サラダチキンのみで毎食お腹を満たしてしまうと、栄養が偏ってしまいます。
必要な栄養素が摂れずに栄養バランスが崩れると身体の不調の原因となり、最悪の場合病気になる可能性があります。
一番不足してしまうのは糖質です。糖質制限をしすぎてしまうと身体がだるくなったり、注意散漫してしまいます。車で例えるとガス欠の様な状態です。
栄養バランスを考慮した食事を心がけるために、サラダチキンは多くても一日2食に抑えるようにしましょう。
内臓疲労
サラダチキンによって摂取したたんぱく質は、アミノ酸に分解吸収されてから全身の細胞へ運ばれます。
しかし、過剰の摂取分で体内に残ったアミノ酸は肝臓で分解して別の物質を作る必要があります。
つまり過剰な摂取は肝臓に負担がかかってしまうのです。肝臓が必要以上に働きすぎる、つまり内臓疲労につながります。
骨粗しょう症のリスク
サラダチキンで摂取したたんぱく質は、小腸でアミノ酸に分解され吸収されます。その後肝臓へ運ばれますが、摂取しすぎで余剰となったアミノ酸の一部は肝臓で尿素となり対外へ排出されます。
この際にカルシウムと一緒に排出されてしまうため、骨の元になるカルシウムが足りなくなり、骨粗しょう症のリスクにつながってしまいます。
せっかく摂取したカルシウムまでもたんぱく質の取りすぎで排出されてしまったら残念ですよね。
尿路結石のリスク
動物性たんぱく質に含まれる「含硫アミノ酸」を分解するときに発生する物質が、膀胱内でシュウ酸とカルシウムの結晶化を促し、尿路結石の発生リスクを増やします。
尿路結石かどうかは尿を見ると簡単にチェックできます。尿が白っぽく濁ったら、尿中のシュウ酸カルシウムが増えすぎている可能性があります。
腸内環境の悪化
動物性たんぱく質の過剰摂取は、体内に「吸収できないたんぱく質」をそのまま腸内に送り込むことになります。
腸内のたんぱく質は悪玉菌を増やす原因となり、腸の「蠕動運動(ぜんどううんどう)」の動きを鈍くさせます。
腸内環境が乱れるだけでなく、食中毒などの感染・発ガン性を持つ「腐敗産物」が多く作られる原因となります。
・塩分の過剰摂取
サラダチキンは、素材を活かしたシンプルな味付けではありますが、「長期保存・肉質を柔らかくする」為に、多くの塩分が実は含まれています。
長期間多く食べ過ぎてしまうと、塩分の過剰摂取により浮腫みの原因になりかねません。世界基準の一日の適正塩分摂取量は5グラムを推奨されています。
しかし、コンビニ等の市販のサラダチキンの食塩使用料は1~3グラムが使用されています。これを毎日過剰に摂取し続ける事で、基準値が超えて結果的に浮腫んでしまうのです。
もし可能であれば、市販のサラダチキンではなくご自宅で鶏肉を使って調理する方がより望ましいでしょう。
サラダチキンは食べすぎても痩せるのか?
結論からいうと、食べ過ぎたら痩せるどころか太ってしまいます。適正量を摂取し、かつ野菜と一緒に食べましょう。以下に理由を説明していきます。
たんぱく質は筋肉を作るための栄養素です。筋肉が増えるに伴い基礎代謝も上がり、効率の良いダイエットをする事ができます。
適正量を摂取したならば、低カロリー・低糖質・高たんぱく質のサラダチキンはまさにダイエットの味方をしてくれるでしょう。
しかし、サラダチキンの過剰摂取により、たんぱく質が体内に多く残ってしまうとダイエットできるどころか、太ってしまう可能性があるのです。
理由は、たんぱく質はアミノ酸に分解されますが、過剰摂取により残されたアミノ酸の一部は脂肪として体内に貯蔵されるからです。
もちろん、その脂肪を燃焼しなければ脂肪となり結果的に太ってしまいます。また先ほど述べてとおり、塩分過多によって浮腫むためスリムでしなやかな体型にはなりません。
ダイエット目的でサラダチキンを食べている方は、野菜を組み合わせる事をオススメします。野菜にはビタミンやミネラル・食物繊維が豊富なため、スムーズな代謝を促してくれるからです。
まとめ
- サラダチキンの一日の摂取量は多くて二袋まで。
- サラダチキンの食べ過ぎは身体の不調が現れる。
- サラダチキンはダイエットの手助けをしてくれるが食べ過ぎると太ってしまう。
- 食べる際に野菜も一緒に組み合わせる事でよりダイエットの効果を得られる。
サラダチキンは適正量を守れば、筋肉量を維持したダイエットをすることができます。しかし、食べ過ぎると逆効果ですので気を付けて摂取するようにしましょう。