夏にさっぱり食べられる印象がある、そうめんは塩分も少なくてヘルシーな印象がありますよね。実際のところ、そうめんの塩分ってどれぐらいなのか、茹でる前と後では変化するのか調べてみました。
この記事を読むことでそうめんの塩分を減らす方法、食べ方を知ることができます。
目次
そうめんの塩分は意外に多くてビックリ!
今回はスーパーなどでよく見かける、有名なそうめんの塩分を参考にさせてもらいます。パッケージには「乾麺100gあたりナトリウム2.2g」と表記されていました。
ちなみに、公益財団法人の日本心臓財団のホームページに「食塩相当量=ナトリウム量×2.54」書かれていたので、その式に当てはめて計算していきたいと思います。
すると「乾麺のナトリウム量2.2 g×2.54=5.588g」となることが分かりました。
同ホームページに記載されている「日本人の食事摂取基準2015年版」によると食塩相当量の摂取基準値は、最大でも男性8.0g未満、女性7.0g未満であることが、生活習慣病を予防するうえでの目標値とされています。
このことから考えると、女性の場合そうめんを1人前の100gを食べるだけで1日の食塩相当量の半分以上を摂取することになるのでしょうか。それほどまでにそうめんの塩分が意外に多くて驚きましたが、実際食べるときには塩分をあまり感じない人がほとんどのはずです。
そうめんの茹で汁は塩分が高い?
もし、そうめんの塩分は茹でる前と後で違うのであれば、茹で汁の塩分が高くなるということになります。実際、パッケージには「乾麺100gをゆでると約300g」と書かれていて、茹でるときに乾麺は水を含み、重さが変化することが分かりました。
そうめんを茹でた汁は、少し白っぽく濁っていて実際に茹で具合を確認しようとそうめんを鍋から1本食べたら塩辛かったことがあったのです。それでも、一度茹で汁から出して食べるといつもの塩辛さは、さほど感じない通常のそうめんでした。
この出来事からも、そうめんの茹で汁は塩分が高いことが分かります。
そうめんの塩分は茹でるときに流れ出る
そうめんの茹で汁が塩辛くて、茹で汁から出したら塩辛くないのであれば、茹でているときに塩分が流れ出ているのです。茹で始めと終わりでは、だんだん白く濁る感じが濃くなっていることから、そうめんの少しの小麦とともに塩分のほとんどが茹で汁に流れ出ているのでしょう。
そのおかげで乾麺に含まれる塩分の多くは、私たちが摂取する前に茹で汁に溶けだすので、高血圧などの生活習慣病予防の目標にもなる、食塩相当量の摂取基準値を超えてしまう心配も減ります。
茹でた後のそうめんの塩分は?
茹でる前の乾麺の状態の塩分は分かっているが、茹でた後はどう変化するのでしょうか。パッケージを見ると、乾麺のナトリウム量の下に「ゆであげた100gあたりのナトリウムは72mg」と表記されていました。
食塩相当量の計算式に当てはめてみると、「ゆでた後のそうめんのナトリウム量(72mg×3)×2.54=548.64mg」であり、茹でる前の食塩相当量5.588gと茹でた後の548.64mgでは約9割減っていることが分かります。
このことから、そうめんの塩分は茹でるとほとんどが茹で汁に流れ出ているのです。乾麺の状態の塩分は5.588gで、冷やし中華や焼き魚定食などと変わらない量だったのが、そうめんを茹でた後の塩分は548.64mgで、ウスターソース小さじ1杯程度にまで減ります。
食塩相当量の摂取基準値として、男性8.0g未満と女性7.0g未満なので、そうめんは茹でた後であれば全く問題ないのです。
また、そうめんを茹でた後にほとんどの皆さんがおこなっている流水でのもみ洗いでも、流れ出て表面についている塩分が洗い流せるので、より塩分が抑えられます。
そうめんは塩分控えめの商品を買いましょう
このように通常通り、そうめんを茹でて最後に流水で軽くもみ洗いする、という手順をおこなえば塩分過多になる心配もありません。しかし、どうしても気になるという方は、「塩分ゼロ」や「無塩」として取り上げられている塩分控えめのそうめんもおすすめです。
さらにそうめんだけでなく、だしつゆも塩分控えめは多く取り扱われているので、自分自身が塩分を気にせず、安心して食べられる「そうめん」を買いましょう。
まとめ
- そうめんの塩分は意外に多い
- 塩分の約9割は茹で汁に流れ出る
- それでも気になるなら塩分控えめの商品がおすすめ
夏に食べたくなる、そうめんの塩分は乾麺の状態だと意外に多いことが分かりました。しかし食べる前の茹でている段階で、9割の塩分は茹で汁に流れ出るのです。
そしてほとんどの人が当たり前におこなっている流水で軽くもみ洗いするということも、そうめんの塩分を抑えるので忘れずおこなってください。
それでも小さい子がいたり、持病に影響するかもしれないなどの理由から気をつけたい場合は、そうめんの塩分控えめの商品購入をおすすめします。