栄養たっぷり、とっても美味しいお出汁の出る「あさり」。お味噌汁や酒蒸しにして食べると最高ですよね。
家族で囲む食卓に添えたい一品ですが、小さなお子さんが居るご家庭ではあさりは何歳から食べていいのか気になるところですね。
実際にあさりは何歳から、どのようにして食べるのが適しているのでしょうか?子供に与える際の注意点や美味しく食べられる調理法などをご紹介します。
目次
あさりは1歳を過ぎた頃から赤ちゃんに食べさせてもOK!離乳食完了期を目処に
あさりには鉄分をはじめ、小さな子供にも必要となる栄養素がたっぷり含まれています。
できれば美味しく与えてあげたいところですが、貝類を小さな子供に与えるのには少し不安がありますよね。 そんなあさりですが、何歳から与えていいかご存知ですか?
実は、あさりは1歳過ぎから食べることができるんです。ちょうど離乳食完了期ですね。赤ちゃんによって離乳食の進み具合は違ってくるので、1歳から1歳半頃を目処にするのが良いでしょう。
あさりを初めて食べるときに注意すること
離乳食完了期ともなると食べられる食材もぐっと増えてきて、喜ぶ我が子についつい色々与えてしまいがちですが、必ず守らなければならない注意点があります。
特に、あさりは貝類ですので慎重になるママさんも多いでしょう。
あさりの与え方として、ほとんどが離乳食の基本にはなってきますが、まずは砂抜きや加熱などの下ごしらえは必ず丁寧にしっかりと行いましょう。
あさりは貝から外して剥き身にした状態で、細かく刻んで与えるようにします。
なぜなら、貝類は大人でも弾力があると感じる程なので、まだ歯の生え揃っていない子供からすると、咀嚼が足らず喉に詰まってしまいやすい食材だからです。
できれば、初めて与える際はあさりを入れたスープ、お出汁などの「汁」だけから食べるのが安心です。さらに、初めて食べさせる際は離乳食スプーン1匙から始めましょう。
そして、最も注意するのがアレルギーです。貝類の中であさりは比較的アレルギーが起きにくいとされてはいますが、アレルギーが起こる可能性は十分にあります。
そのため、初めてあさりに挑戦するのは平日の午前中が最適だと言えます。平日であっても祝日など、病院が休診の時は避けるのが無難です。
あさりを食べた後、変わった様子がないかしっかりチェックして、異変があればすぐに病院に行きましょう。アレルギー物質を特定するため、他の食材に混ぜずにあさり単品で与えるのが良いですね。
缶詰や剥き身のあさり、どちらも赤ちゃんは食べられる?
お魚コーナーに並ぶ貝付きのあさりは新鮮ですが、足も早いので調理する日に買うのが最適です。ですが、献立やその日の体調などによって今日は使えないという日もあるでしょう。
そこで便利なのが缶詰や剥き身のあさりです。ですが、これも1歳を過ぎた頃から食べさせて良いのか心配なところですね。
結論から言うと、缶詰のものも剥き身のものも与えても大丈夫です。心配であれば、使用されている調味料や保存料、また原産地などをチェックすると良いでしょう。
また、そのまま使用するのではなく、自分で下ごしらえする時と同様に、必ず細かく刻むようにしましょう。それでも心配な場合は、とろみをつけて与えると良いです。
佃煮などのような濃い味付けのものは味がはっきりしていて子供も食べやすいですが、塩分などが気になりますね。
できれば初めてのあさりを与える際は、水煮のものを刻んで与えるようにするのが良いでしょう。
味付きのものを調理する場合は、調味料や保存料を必ずチェックしてから、少量を刻んで、味付けしていないおかゆなどに混ぜて薄めて与えると良いです。
子供が喜んで食べるあさりメニュー!酒蒸しは食べてもいい?
母乳からもらっていた栄養や、母体から得られる免疫は生後半年から徐々に減っていくと言われています。そのため、できるだけ日々の離乳食で栄養をサポートしたいですよね。
特に、鉄分を摂るためにはレバーやほうれん草など、赤ちゃんが食べたがらない味のものが多いかと思います。それらと比べると、鉄分を含む食材の中でもあさりは比較的食べやすい食材と言えるでしょう。
オススメなのは、お味噌汁とクラムチャウダーです。どちらも優しい味付けで、しっかりあさりの栄養とお出汁を取ることができる上に、調理も簡単なので日々の献立に取り入れやすいですね。
クラムチャウダーなんかは、たっぷり野菜を入れても牛乳とスープの味で食べやすくなるので特に子供にはおすすめです。
あさりの身が嫌いなお子さんでも、あさりのエキスが滲み出たお味噌汁の汁だけ飲むこともできます。
そのほかにも、代表的な調理方法としてあさりの酒蒸しがありますが、料理酒を使うので子供に与える際に躊躇してしまいますよね。
しかし、酒蒸しに使われる料理酒は少量であること、また加熱によりアルコール成分が飛んでしまうので少しくらいなら食べても大丈夫です。
ただし、明確な数値でどれだけのアルコール分が飛んでいるかははっきりとしていないので、スープだけを大量に与えるのは避けましょう。
レシピや味付けによっては料理酒を大量に使うご家庭もあるかと思いますので、そういった場合は剥き身だけ刻んで与えるなど、工夫して取り分けるのが安全です。
筆者は、アレルギーを気にして1歳半以降まであさりを与えてきませんでしたが、下の子供が1歳半を過ぎた頃、出先で食べたクラムチャウダーであさりデビューをしました。
見たところ野菜たっぷり、あさりは控えめだったので1匙だけ与えたところとても美味しかったようです。もっと欲しがりましたが初めてだったので2匙としましたが……
その後、アレルギーがなかったので、家でたっぷりの野菜を入れてクラムチャウダーを作るようになり、今では子供たちの大好物です。
さらに、あさりデビューが済んでいたら、剥き身にした状態のものに少し濃いめの味付けをして煮詰めたものを炊き立てのご飯に混ぜた混ぜご飯もおすすめです。
どのメニューも、調理の時は事前にあさりを剥き身にして刻んでおくと与えやすいですよ。
あさりの他の貝類はいつから食べられる?
あさりのほかにも美味しい貝はたくさんありますよね。実は、ハマグリやカキなどの貝類も、あさりと同様1歳を過ぎた頃から食べられます。
ただし、どちらもノロウィルスの危険性がある食材なので、必ず新鮮なものを丁寧に下ごしらえして、しっかり加熱して刻んでから少量ずつ与えるようにしましょう。
さらに、ホタテも肉厚で美味しいですが、肉厚でしっかりとした身のため、他の貝類と同様に火を通したら細かく刻んで与えましょう。
特に、貝柱や貝ヒモの部分は噛み切るのが難しいので与えないように除去しておきましょう。
どの貝類も、基本的には身がしっかりとしているため、噛みきれないと消化不良の原因となります。また、最悪の場合は喉に詰まったしまうこともあるため注意が必要ですね。
しかし、栄養豊富な食材ですからどうしても食べさせてあげたいと思うママさんも多いでしょう。そんな時は、貝類デビューが済んだ後も、貝類でお出汁をとった汁物の汁だけをあげると良いでしょう。
筆者としては、子供たち本人から「身を食べたい!」と言い出すまでは与えなくても良いのではと思います。欲しがった上で、アレルギーなどもなく美味しく食べられるなら工夫したメニューで楽しませてあげたいものですね。
まとめ
- あさりをはじめ、貝類は不足しがちな鉄分が豊富
- 貝類を食べられるのは離乳食完了期の1歳をすぎた頃から
- 離乳食の与え方の基本ルールに従って与える
- 貝は意外と汚れているのでしっかりと洗う
- できれば貝類の身を与える前に、煮出した出汁のみからスタートするのが望ましい
- 身の弾力とアレルギーに要注意
小さなお子さんを持つママさんは、できるだけたくさんの食材と栄養を美味しく与えてあげたいものですよね。
貝類はアレルギーや寄生虫なども気になるところですが、しっかり調べて正しい下ごしらえをした上で、家族みんなで美味しく食べられると良いですね。