梅干しは何歳から赤ちゃんに与えていいんだろうと悩んでいませんか?実は離乳食を開始してすぐの赤ちゃんに梅干しを食べさせるのは危険です。
なぜなら梅干しには塩分が多く含まれていて、赤ちゃん与えると塩分過多になってしまうからです。この記事では、いつから梅干しを赤ちゃんに与えていいのか、与える際の注意点や上手な与え方についてご解説します。
記事を読み終えると、赤ちゃんに適切な梅干しの与え方がわかるようになりますよ。
目次
梅干しは何歳から赤ちゃんに与えていいの?
赤ちゃんに梅干しを与えることができるのは、離乳食後期といわれる生後9ヶ月以降からです。なぜなら離乳食を始めたばかりの赤ちゃんは腎臓の機能が未発達だからです。
梅干しの塩分により腎臓に負担がかかることで、摂取した食塩が体外に排出できず腎機能低下を引き起こすことがあります。そのため赤ちゃんに梅干しを与えるのは離乳食後期からにした方がよいでしょう。
初めて梅干しを与える際はペースト状にして、うどんやお粥に少量混ぜて、風味がするくらいに留めておくと赤ちゃんも安心して食べることができます。
梅干しを赤ちゃんに与えるときの注意点
与える量に気をつける
梅干しは塩分を多く含んでいるので、消化機能が未熟な赤ちゃんに与える場合には少量から与え始めてください。梅干し一粒の平均的な食塩相当量は、6~11ヶ月の赤ちゃんの1日の食塩相当量以上になります。
そのため、梅干しをそのまま一粒与えるのではなく、種を取り除いてほぐし、少量ずつ様子をみて与えてみましょう。
はちみつ漬けの梅干しは1歳以降から
はちみつで漬けられた梅干しは甘くて赤ちゃんも食べやすいと思いますよね。でも赤ちゃんにはちみつ漬けの梅干しを与えるのは1歳になってから以降にしましょう。
なぜなら、はちみつにはボツリヌス菌と呼ばれる菌がいて、乳児ボツリヌス症を引き起こしてしまう可能性があるからです。
赤ちゃんは腸内細菌の環境がまだ整っていないので、この菌が赤ちゃんの体内で悪影響を与えてしまいます。そのため、1歳未満の赤ちゃんには塩で漬けられた梅干しを与えましょう。
アレルギーに注意
赤ちゃんに梅干しを与える際はアレルギーに注意してください。梅干しを食べることにより、口腔アレルギー症候群を引き起こす可能性があります。そのためあ、赤ちゃんに初めて梅干しを与える際は、スプーンひとさじから与え始めてください。
赤ちゃんに梅干しを与えたあと、口の周りが赤くなったり、目が腫れたり、嘔吐したりといった症状が出た場合は、すぐに病院を受診しましょう。
梅干しの塩分過多で赤ちゃんに起きる症状
赤ちゃんに梅干しを与えすぎることによって塩分過多になった場合、食塩中毒という症状が出ることがあります。
食塩中毒は食塩を多量に摂取した際に、体内のナトリウムの濃度が高くなることが原因で発生します。食塩中毒になると、嘔吐・下痢・発熱・痙攣・心不全などさまざまなし症状を引き起こします。
赤ちゃんは食塩を排出するための腎臓機能が未熟なため、大人に比較すると食塩中毒になる可能性が高いとされています。
また仮に食塩を摂取し過ぎた場合にも赤ちゃんは自分で水分補給ができないため、体内の塩分濃度を下げることができません。そのため離乳食のうちはごく薄味で、梅干しに限らず塩分過多になさないように注意しましょう。
梅干しを赤ちゃんに上手に与える方法
梅干しは塩分を多く含んでいるため、赤ちゃんに与える際は塩抜きをしましょう。梅干しの塩抜き方法は簡単で、ボウルに水300mlと塩小さじ1/4を入れてよく混ぜたあと梅干し約50gを入れて一晩置いておくだけです。
しっかりと水気を切り、種を取り除いたあと果肉部分をペースト状にして与えてください。梅干しを塩抜きすると、冷蔵庫で1ヶ月ほど日持ちします。
月齢別の梅干しを使用した離乳食のレシピを以下に紹介しておきます。赤ちゃんの成長に合わせて、少しずつ量も増やしてみてくださいね。
離乳食後期
梅干しを初めて与える際は、すりつぶしてペースト状にしてお粥に混ぜてください。ごく少量を風味付け程度に使用しましょう。
味気がない場合は、和風だしを加えて食べやすいよう味を調整してください。
離乳食後期
離乳食後期になると、うどんを上手に食べられるようになります。梅干しはうどんとの相性もいいです。梅干しを入れることでさっぱりとして、うどんも食べやすくなります。塩抜きをした梅干しのペーストを、和風だしと一緒に煮込みます。
うどんも一緒の鍋に入れて、柔らかくなるまで煮ます。最後に、だしを好みの濃さまで煮込んだら完成です。うどんは食べやすい大きさに切って与えましょう。
離乳食完了期
完了期になったら野菜やしらすなどと一緒に炒めたチャーハンもおすすめです。ネギや小松菜、レタスなどの野菜をフライパンで炒めてください。しらすを入れる場合は、熱湯をかけてしらすの塩抜きも行いましょう。
野菜がしんなりしてきたら、ご飯を入れてほぐしたあと、塩抜きして細かく刻んだ梅干しを入れて全体を混ぜあわせたら完成です。
まとめ
- 梅干しは何歳から赤ちゃんに与えていいの?:離乳食にも慣れ始めた生後9ヶ月以降から与えるとよいでしょう。初めは少量を与えて様子をみてください。
- 梅干しを赤ちゃんに与えるときの注意点:塩分過多にならないよう、与える量に注意しましょう。
- はちみつ漬けの梅干しは乳児ボツリヌス症を引き起こしてしまう可能性があるため、1歳以降から与えましょう。アレルギーにも注意してください。
- 梅干しの塩分過多で赤ちゃんに起きる症状:赤ちゃんに梅干しを与えすぎることによって塩分過多になった場合、食塩中毒という症状が出ることがあります。
- 梅干しを赤ちゃんに上手に与える方法:梅干しを塩抜きして与えましょう。月齢別のレシピに取り入れるのもおすすめです。
梅干しを赤ちゃんに与える場合は、今回ご紹介した梅干しを与えていい月齢や、梅干しを与える注意点を参考にしてみてください。
梅干しを離乳食に使用できると、味のレパートリーも増えるので、気軽に取り入れられるようになるといいですね。