クラゲにも栄養はある?カロリーや糖質、ダイエット効果について解説

クラゲの栄養や効果、食べ方とか詳しく知らない。食用クラゲって中華料理の前菜で出てくるイメージしかない。と思っていませんか?

実はクラゲの栄養には、豚骨や牛すじより優れた保水力があるアノ成分が含まれているのです。しかも低カロリーで糖質ゼロ。美容とダイエットを気にしている人は食べないと勿体ない食材なのです。

この記事では、クラゲの栄養や食べることで得られるメリットを紹介。さらにクラゲの効果を最大限に活かせる食べ方、クラゲを美味しく手軽に食べる調理方法まで紹介します。

この記事を読み終えたら、クラゲがいかに美容とダイエットに適しているか実感できるはず。そしてクラゲがあなたの身近な食材になることでしょう。

クラゲにも栄養はある?

クラゲの体はほぼ水分です。残りの成分でいちばん多いのが塩分、次に多く含まれるのがコラーゲンです。ほぼ水であるクラゲに栄養は無いのでは?と思いますよね。しかしクラゲのコラーゲン、侮るなかれです。

そもそもコラーゲンとは三重らせん状のタンパク質であり、体の細胞や組織を結びつけ守る役割があります。動物性と海洋性のコラーゲンの2種類あります。

中でも海洋性コラーゲンは動物性コラーゲンよりも体内に吸収されやすい特徴があります。なので海洋性コラーゲンはサプリメントなどに加工せず、食材のまま食べるのがベストです。

その海洋性コラーゲンに含まれるのがクラゲのコラーゲン。クラゲの体は95~97%が水分です。これは動物性コラーゲンよりも保水力に優れているクラゲのコラーゲンパワーによるものなのです。

クラゲにはコラーゲンの他にリンやカルシウム、カリウム、鉄といった成分が含まれます。これらはミネラル成分といって体にとって必要な成分です。体の中では作れないのでクラゲなどから摂取しましょう。

クラゲのカロリーと糖質

では気になるカロリーと糖質ですが、クラゲのカロリーは100g中22kcal。糖質にいたってはゼロ。そう、クラゲはヘルシーな食材なのです。

なので糖質制限中の人、ダイエット中の人に適しています。せっかく糖質ゼロなので、味付けで砂糖などの糖質を控えるのがおすすめです。

糖質制限中だけど味付けで甘味が欲しい人は、カロリー0の天然甘味料ラカントを使ってみましょう。

クラゲを食べるメリット・効果

クラゲを食べて得られるメリット、効果は3つあります。

保水力に優れたコラーゲンが摂れる

そもそもコラーゲンには2種類あります。

  • 豚骨や牛すじ、手羽先をはじめとした動物性コラーゲン
  • フカヒレやエイヒレ、うなぎなどに含まれる海洋性コラーゲン

後者の海洋性コラーゲンはクラゲにも含まれています。この海洋性コラーゲンは動物性コラーゲンより、分子量が小さいため吸収されやすい特徴があります。

そしてクラゲのコラーゲンは動物性コラーゲンより保水力に優れています。実際、人や動物は体重の約60%が水分。それに比べてクラゲは自重の約95%以上が水分です。このクラゲの保水量が、クラゲのコラーゲンパワーなのです。

ダイエットに最適

クラゲのカロリーは100gあたり22kcal、脂質は微量、糖質はゼロです。なので、ダイエットや糖質制限している人にはありがたい食材といえます。味や匂い自体はなく、食感はコリコリです。よく噛むことで早めに満腹感も得られやすい食材です。

比較的どんな味付けでも合うので和風や中華風、イタリアン、エスニック風といった味付けができます。味付けを変えて日々の食生活に取り入れるとマンネリしないでしょう。

クラゲの消費で社会問題の改善に貢献

私たちがクラゲを食べて消費することで、様々な社会問題の改善につながります。2002年以降、日本海ではクラゲの大量発生が起きるようになりました。

この厄介者で大量なクラゲが定置網にかかり、漁業に悪影響を与えるようになりました。大量のクラゲを処分するのはあらゆる面でデメリットです。この社会問題の改善に貢献できるよう食べて消費してみてはいかがでしょうか。

食用のクラゲは生で食べられる?

結論からいうと、生で食べられるクラゲがあります。クラゲは次のように、ほとんどが2種類の状態で売っています。

  • 中華クラゲ…洗浄後に脱水され、乾燥した状態で売られているもの
  • 生クラゲ…カットされた状態で塩水とともに袋に入って売られているもの

生で食べられるクラゲは後者の生クラゲです。流水で洗ったあとはそのまま生で食べられます。刺身としてワサビ醤油をつけてもいいし、ポン酢と和えてもいいでしょう。

前者の中華クラゲはそのままでは食べられないので、下処理が必要となります。商品パッケージの裏面に下処理方法が載っていたらそれを参考に。載っていない場合は以下を参考にどうぞ。

~中華クラゲの下処理方法~

  • 80℃のお湯の中に15秒いれ、すばやくあげる
  • 流水でもみ洗いをする
  • たっぷりの水に一晩(約8時間)漬ける

おすすめの食べ方

まず、クラゲのコラーゲンを効率的に摂取できる食べ方が3つあります。それは、

  • コラーゲンはビタミンCと一緒に摂ると吸収率アップ
  • コラーゲンは高脂肪分と一緒に摂ると老化の原因に
  • 糖分と一緒に摂るとコラーゲンが糖化し固くなり弾力性が消失

クラゲを食べるときはぜひ、この3つのポイントに注意しましょう。次に、クラゲの調理方法をご紹介します。はじめに中華クラゲは下処理してから、生クラゲは洗ってから味付けしましょう。

~ネバネバ食材と梅肉和え~

具材:クラゲ、なめこ、長芋、オクラなど

調味料:梅肉、酢、砂糖、塩、だし汁(顆粒タイプも可)

作り方:①クラゲは短冊切り、皮を剥がした長芋は1㎝くらいの角切り、下茹でしたオクラは小口切りにします

②水で洗ったなめこと①で切った食材を調味料と一緒に和えて完成

~中華風~

具材:クラゲ、きゅうり、わかめ、もやし、カイワレなど好きなもの

(カニカマ、鶏ササミ、タコなどの具材も好きに組み合わせてみてください)

調味料:砂糖、酢、醤油、ゴマ油、鶏ガラスープの素

作り方:①クラゲは短冊切り、その他の食材はクラゲと同じ大きさや形になるようカットします

②調味料を合わせて具材と混ぜ合わせます

③お皿に盛り付け、最後にお好みで白ごまやラー油、七味唐辛子、ゆずの皮などをかけて完成

~マリネ風~

具材:クラゲ、トマト、玉ねぎ、パプリカ、きゅうりなど

調味料:EVオリーブオイル、レモン汁、ハーブソルト、酢(またはワインビネガー)

作り方:①具材が同じような大きさ、形になるようカットします

②具材と調味料を和えて完成

~エスニック風~

具材:クラゲ、春雨、きゅうり、香菜(パクチーやコリアンダー)

(お好みでクルミやアーモンド、カシューナッツ)

調味料:ナンプラー、レモン汁、塩、すりおろしニンニク、一味唐辛子

作り方:①   春雨は茹でてザルにあげ水洗いし、そのままだと長いので適当にカット

  • クラゲ、きゅうりは同じような大きさ、形になるようカット
  • 調味料を混ぜ、②にかけて和える
  • お皿に盛り付け、最後にカットした香菜をのせる
  • お好みで砕いたナッツ(袋に入れ綿棒で叩いて砕く)をかけ完成

クラゲのアニサキスの危険性について

クラゲでアニサキスの危険性はないと考えていいでしょう。アニサキスとは魚やイカなどの内臓に寄生する線虫です。クラゲには魚やイカのような内臓がないため寄生することはないと考えられます。

実際、クラゲを食べてアニサキスを発症した報告は発表されていません。なのでアニサキスを心配せず安心してクラゲを食べましょう。

まとめ

  • クラゲに含まれるコラーゲンは動物性コラーゲンより保水力に優れている
  • クラゲは美容とダイエットに最適
  • クラゲはビタミンCと摂取し、脂質と糖質を控えることでコラーゲンを効率よく摂れる
  • クラゲは味や匂いがないためいろんな食材に合い、多様な味付けができる
  • クラゲを食べる際、アニサキスの心配は不要

コラーゲンを含む食材って高カロリーで高脂質なものばかり。それに比べコラーゲンを含むのに低カロリーで低脂質、ついでに糖質ゼロな食材であるクラゲ。

食べることで自分の体にも、社会にもメリットになります。調理は他の具材と一緒に味付けするだけで簡単なので、ぜひ日々の食生活に気軽に取り入れてみては。