オリーブオイルはテレビや雑誌、ネットなどで取り上げられる機会が多くその身体に良いイメージから積極的に取りたいと考える方も多いかもしれません。
オリーブオイルを食生活に取り入れることで悪玉コレステロール値や血圧を下げるなど体に良い働きをすることで知られている一価不飽和脂肪酸(オレイン酸)が摂れることは広く知られています。
また抗酸化作用のあるポリフェノールも含まれていて美容にも効果があるらしいとなればたくさんのメリットがあると感じられますよね。
しかし良い面がある一方で、デメリットがもちろんあるのです。この記事をよむと
・オリーブオイルのデメリット
・オリーブオイルの種類
・摂ってはいけないオリーブオイル
・オリーブオイルを扱うときの注意点
・良いオリーブオイルを使うために心がけたいこと
について知ることができます。
正しい摂り方をすればもちろん良い効果を受け取れますがさらにデメリットをしっかり把握することで良いものをきちんと選べ、健康管理がますますしっかりできるでしょう。
オリーブオイルの4つのデメリット
それではオリーブオイルのデメリットについて説明します。
種類が紛らわしい
オリーブオイルは見た目は似ていてもしぼる順番や加工方法に大きな違いがあります。
それらの違いにより、含まれる成分も大きく変わります。種類をしっかり把握した上で売り場で選びましょう。
種類によっては健康効果が期待できない
オリーブオイルと名のついたものがすべて体にいいわけではありません。
一般的に謳われている効能があるものは「エキストラバージンオリーブオイル」と記載された1番搾りのもののみになります。
これ以外の加工方法では酸化の進み具合も大きく違い効果がないどころか健康に害をおよぼす場合もあるので取り入れる方法には注意しなければいけません。
他の種類については後述します。
酸化しやすい
オリーブオイルは酸化しやすい油の部類に入ります。また、他の食品とおなじくいつまでも保管できるものではありません。
空気と光が酸化をはやめる大敵なので冷暗所に保管し、開封後はなるべく早く使いましょう。生食するには2、3ヶ月を目安に使い切ってください。
たくさん摂るほど健康に良いわけではない
オリーブオイルの摂取量は1人1日あたり大さじ1〜2杯です。
含まれているオレイン酸は、血圧やコレステロールの対策になる一方でエネルギーに変換されにくい脂肪酸です。
あまりたくさん摂りすぎるとカロリー消費が追いつきませんので体によいから、 効果を早く得たいからと大量摂取しては肥満の元になってしまい逆効果です。
体に悪いオリーブオイルがあるの?
オリーブオイルはランクや種類にかかわらず酸化すると健康に被害がある場合があります。エキストラバージンオリーブオイル以外は栄養面で劣る面があります。
精製されると、加熱されたり溶剤が加えられる工程で必要な栄養素が奪われるからです。種類を把握した上できちんと比較し、選ぶようにしましょう。
精製されたもの
精製されたものはその程度やランクによって様々な名称がありますがここでは代表的な2点について説明します。
ピュアオリーブオイル
文字のイメージからは「一番搾り、搾りたて」のような印象を与えられますがじつは精製して味、香りのなくなった精製オリーブオイルにバージンオリーブオイルをブレンドしたものを指します。
精製工程を経ていますが、オレイン酸は残っています。ただし、他の微量栄養素が失われているために酸化のスピードが早まります。
サンサ(ポマス)オリーブオイル
「サンサ」も「ポマス」も訳すと「搾りかす」です。
これらはエキストラバージンオイルをしぼったあとの種や皮などのかすに溶剤を投入して見た目だけオリーブオイルとして整えたオイルです。
これに少々のエキストラバージンオイルを加え風味づけしたものが市場に出回っています。
無味無臭なのでさらっとしているためクセは少なく高温調理には向いていますが期待できる栄養はほぼ含まれていないため生食はおすすめできません。
これらはおしゃれな瓶に入って、しかも安く買えるのでお得な気分にはなりますが栄養素の面でのメリットはほぼありません。
サンサオリーブオイルに至っては見た目が似ているだけのほぼ別物ですのでこの点はくれぐれも注意してください。
開封して日にちがかなり経ったもの
いくらエキストラバージンオリーブオイルであったとしても日が経って酸化したものは口にしないようにしましょう。
参加したオリーブオイルは有害物質を発生させ、老化の促進や神経障害などを誘発する可能性があります。
古い油の匂いがするなど、香りがちょっとでも違うと思ったらそれ以上使う事は避けましょう。
オリーブオイルを使う時に気を付けること
オリーブオイルを使うときには気をつけることがいくつかあります。
いくら良いものを選んでも保管状態や使用期限を守らないと体に害をうける場合があります。
酸化したものは口にしない
香りが変化したり少し動かしてみて加熱したときに泡立ったままになってしまったものはすでに酸化、変質してしまっているので思い切って処分するか、食用以外の用途で使用してください。
保管場所に気をつける
酸化の進みづらい保管に適した温度は8℃以上、28℃以下です。酸化をなるべく遅らせるため光の当たらないところに保管しましょう。
冷蔵庫にいれると冷えすぎて白く結晶化しますので扉のある収納の中などがおすすめです。
開封したら早く使いきれるようにご自身の使う容量をあらかじめ把握しておくことが大切です。
あまり使い慣れていなくて使用量がよくわからないうちは大きなものを買わず、小瓶から試してみてください。
摂りすぎに気をつける
体に良いからといっても摂りすぎには十分に注意してください。健康に良いとはいえ、れっきとした油です。
脂質の取りすぎはもちろんカロリーの取りすぎにつながり肥満のもとになってしまいます。
良いオリーブオイルを摂取するために心がけること
それでは、悪いオリーブオイルを極力避け良いものを摂るために気をつけることをまとめます。
・健康効果を期待するときはエキストラバージンオリーブオイルを選ぶ。
・適量を守ること。生のままを一日に大さじ1〜2杯が目安。
・酸化したものを口にしない
健康維持のためには種類や摂取量、管理方法、をしっかり頭に入れて良いオリーブオイルを摂ってください。
またオリーブオイルの効果だけに頼らずバランスのとれた食事をすることを心がけその補助としてオリーブオイルを使うようにして食生活を楽しみましょう。