イカの刺身や寿司は何歳から?加熱したイカやアレルギーの注意点も解説

イカの日本の消費量は世界全体の約半数で、日本人にとって馴染みのある食材です。お寿司やお刺身、煮物、焼き物など調理法もさまざまですよね。

そこで気になるのが、イカは何歳から食べさせもいいのでしょうか。生後5〜6ヶ月に始まる離乳食。色々な食材を試す時期でもあります。

お刺身だったら何歳から食べさせて良いか、また加熱したら何歳から食べられるのか、アレルギーや調理法など食べるときに注意することをお伝えします。

さらにどうしたら食べやすいか、おすすめの食べ方もぜひ参考にしてみてください。

イカの刺身は何歳から食べていいの?

初めての育児、久しぶりの育児で離乳食に悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。離乳食に便利なのが捌かなくても良い、骨の心配もないお刺身です。

量も一食分に適していて出汁で茹でるだけで手軽にタンパク質を摂ることができます。

お寿司の場合はネタだけ赤ちゃんにあげるわけですが、疲れた日のご飯はお寿司と即席味噌汁だけ、と簡単に済ませたいときってありますよね。

弾力があって淡白なイカですが、生のイカは離乳食には不向きです。なぜなら、弾力があるため噛みにくく、アニキサスという寄生虫がついていることがあるからです。

大人でも細かく噛み砕くことなく飲み込んでしまった経験がある方は多いのではないでしょうか。また、スーパーのイカできちんと処理していても稀に寄生虫がついていることがあります。

離乳食には不向きですが、イカを刺身で食べるのであれば最低でも3歳以降にするようにしましょう。3歳以降であれば、胃がある程度発達してきます。

また、奥歯、つまり臼歯で物を噛めるようになるのは一般的に1歳8ヶ月以降です。その臼歯が生えそろうのが3歳半頃までと言われています。3歳〜6歳に咀嚼力がついてくるため、3歳以降に与えることが望ましいです。

2歳頃から大人と同じものを欲しがるときは、よく加熱したり白身魚を茹でたりしてあげるといいかもしれません。

 

加熱したイカは何歳から食べていいの

では、加熱したイカは何歳から食べることができるのか。結論としては焼きいかは咀嚼力が低い3歳以下には与えないのが無難です。

4歳以降に少しずつ与えて様子を見ながら食べさせるのがいいでしょう。

焼く以外にも加熱の方法としては、煮る、茹でるがありますし、煮たり茹でたりした方が柔らかく子どもでも噛みやすくなります。

新鮮なものを選ぶことも大切です。透明感とハリがあり、目が黒くはっきりしていて、吸盤が取れていないイカが新鮮です。

加熱したら、みじん切りにするかすり身にすると窒息防止になります。そばで見守ることも大切ですね。

イカを子供に食べさせる時のアレルギーや注意したいこと

窒息と同じくらい心配なのがアレルギーです。海老、蛸など甲殻類はアレルギーが出やすく命に関わるほどです。

海老ほどではないですが、厚生労働省の「特定原材料に準ずるもの」として表示を推奨する品目の中にもイカが挙げられています。主な症状としては、食べた直後に口の周辺や舌、唇が赤く腫れたりします。

他にも蕁麻疹や鼻水、下痢や嘔吐といった症状を引き起こすこともあります。また、直後だけでなく、食後1時間くらいは子どもの様子に気をつけて口の中もチェックするのが良いです。

便の状態も変化がないか観察することも必要です。無理に食べさせる必要はありませんが、初めて食べるときのタイミングとしては、幼児期でも病院の開いている平日の午前中が良いでしょう。

休日の場合でも、もしものために午前中が望ましく、大型連休や年末年始も避けたいですね。さらに1口から試すことも大切です。アレルギーが出てしまったとき症状を最小限にできます。

また、イカに限らずですが、以前食べて異常がなかった物でも、体調によっては症状が出てしまうことがあるので注意が必要です。

子どもの体調は変わりやすいので、新しい食材を試すときはなるべく体調の良い時がいいですね。

大抵の幼稚園、保育園ではイカはリスクも高く給食では出ないので、それも踏まえると就学前は食べなくても問題はありません。

イカの子供へのおすすめの食べさせ方

イカを食べさせるときに手軽なのが、お刺身を活用することです。つまりイカそうめんです。捌く手間もありません。まず、イカそうめんを細かく切り、包丁でよく叩いてミンチ状にします。

そこに片栗粉と粉末の和風だしを混ぜて練ります。鍋に出し汁を沸かしたら、練ったイカをスプーンでまとめながら団子状にして鍋に落として煮ます。

しっかり白くなって浮いてきたら、さらに5分程煮て完成です。大人の取り分けレシピとしては物足りないかもしれませんが、離乳食としてはシンプルにできる部類ですね。

他にも、お好み焼きに小さくして混ぜたり大根と煮たりすると食べやすくなります。炒め物を取り分けるときも刻んだり、すり潰すことは大切ですね。

ここまで柔らかくすることの大切さをお伝えしてきましたが、スルメイカなら口に入れ過ぎないで窒息の危険が少ないのはないでしょうか。

昔は歯の生えかけで痒がるときに、スルメをあげていたという文化もありましたが、今では賛否両論あるようです。塩分が多いため内臓の負担になるため、乳幼児期にはやはりあげないのが無難です。

まとめ

・イカの刺身は3歳以降、6歳以降なら安心。

・加熱したイカは早くても1歳以降。

・アレルギーや窒息に気をつける。初めて食べさせるときは1口から、病院に行ける時間帯に。

・食べさせるときには、みじん切りやすり身にする。

他の食材でアレルギーはあるか、年齢や、年齢に関わらず普段の食べ方や形態も考えてあげたいですね。年長児でも丸呑みしやすい子、1歳でもよく噛める子など様々です。

最後に栄養面からみると、高タンパク低脂肪のイカ。疲労回復効果、抗酸化作用もあります。また、ヘルシーでタウリンが多く含まれています。

胆汁の分泌を促し、肝臓の働きをよくする作用があります。また、柔らかいものばかりでなく、現代の子には噛む経験も大切です。注意することを頭に入れながら、イカを日々の食事にうまく活用していきたいですね。