たらこなどの生ものは赤ちゃんには食べさせませんが、では一体何歳になったら食べられるのでしょうか?
子供の成長に伴い、ふと疑問に思うお母さん、お父さんも多いと思います。
この記事では、たらこは何歳ごろから子供に食べさせてもよいのか?についてや、たらこを子供に食べさせるときの注意点、ほかの魚卵は子供に食べさせても大丈夫か?などの疑問点について解説します。
目次
赤ちゃんがたらこを食べられない理由
そもそも、なぜ赤ちゃんはたらこを食べることができないのでしょうか?
それは、たらこなどの生ものには、食中毒の原因となる菌や、寄生虫が付着していることがあるためです。
赤ちゃんは抵抗力が弱く、食中毒になると重症化してしまうリスクがあるため、たらこなどの生ものは避けたほうがよいとされています。
たらこは何歳から子供に食べさせてもいいの?
では一体、生たらこや焼きたらこ、明太子などのたらこは何歳ごろから子供に食べさせてもよいのでしょうか。
一般的には、生ものである生たらこや明太子は、離乳食の時期が終わり、抵抗力も高まってきた頃になる3歳ごろからであれば、食べさせても大丈夫だろうと言われています。
また、加熱調理されている焼きたらこについては、加熱調理により食中毒の心配がないので、2歳ごろから大丈夫でしょう。
なお、たとえ年齢的には大丈夫であっても、食中毒のリスクはゼロではありませんので、生のたらこを食べさせる場合、体調がすぐれないときは控えるようにしましょう。
市販のたらこソースは何歳から子供に食べさせてもいいの?
市販のたらこソースについては、加熱調理されているケースがほとんどかと思います。
加熱調理により食中毒の心配がないものであれば、2歳ごろから食べさせても大丈夫でしょう。
ただし、アレルギーの心配はありますので、少量ずつ、様子を見ながら食べさせるのが良いでしょう。
また、市販のたらこソースには塩分がたくさん含まれている可能性がありますので、塩分の取り過ぎには注意が必要です。
たらこを子供に食べさせるときの注意点
子供にたらこを食べさせる場合には、以下3点、注意が必要です。
子供にたらこを食べさせる場合の注意点
- 生ものなので食中毒のリスクがあること
- 塩分濃度が高いため、少量ずつ食べさせること
- アレルギーの可能性があるため、少しずつ様子を見ながら食べさせること
②の塩分濃度についてですが、たらこにはたくさんの塩分が含まれています。市販のたらこソースの場合には、さらに塩分濃度が高い可能性があります。
食事摂取基準(2020年版)によりますと、日本人の1日の食塩相当量の基準は、3歳~5歳で3.5 g未満とされています。
塩分の取り過ぎとならないよう、たらこを使用する場合には塩分含有量に注意しましょう。
なお、100gあたりの塩分含有量の目安は以下となります。
100gあたりの塩分含有量(目安)
◆生たらこ 4.6g前後
◆焼たらこ 5.3g前後
◆明太子 5.6g前後
※上記はあくまで目安になります。実際に使用する食品の成分表を確認するようにしましょう。
上記の塩分含有量から、100gでも3歳~5歳の1日の食塩相当量を大きく超えていることが分かります。
1日の食塩摂取量を3gに設定した場合、一食あたりの食塩摂取量は1gになりますので、生たらこの場合には、一食で食べられる量は21.7gほどとなります。ぜひ参考にしてみてください。
たらこを子供に食べさせるときにアレルギーの心配はある?
上述の通り、子供にたらこを食べさせる場合には、アレルギーの心配があります。食べさせる場合には、少量ずつ、子供の様子を見ながら食べさせるのが良いでしょう。
万が一、口元があれてしまったり、蕁麻疹が出てしまったりした場合には、アレルギーの可能性がありますので医師の適切な治療を受けましょう。
たらこを子供に食べさせる時にあると便利なもの
- 子供用エプロン(たらこが跳ねることがありますので、エプロンがあると、お洋服が汚れるのを防ぐことができます。)
- ふきん(手で口元をさわるとべたつきますので、小まめに拭けるように布巾を用意しておくと便利です。)
まずは、ごはんやスパゲッティに混ぜて食べさせてみるのが良いでしょう。
味見をしてみてしょっぱいなと感じたら、ごはんやスパゲッティの量を増やすことで調整も可能です。
ほかの魚卵は子供に食べさせても大丈夫?
たらこ以外にも、いくら、かずのこ、とびこなど、魚卵にはいろいろな種類がありますよね。
これらの魚卵については、子供に食べさせても大丈夫なのでしょうか。ほかの魚卵についても、考え方はたらこと同様です。
生ものなので食中毒のリスクがあること、また塩分が高いことなどを考えると、3歳頃から、少量ずつ食べさせるのが良いでしょう。
また塩分濃度が高いこと、アレルギーの心配があることもたらこと同様ですので、子供に食べさせる際には、少量ずつ様子を見ながら食べさせるようにしましょう。
まとめ
たらこは、抵抗力が高まってくる3歳ごろからであれば食べさせても大丈夫でしょう。子供にたらこを食べさせるときの注意点は以下3点です。
- 生ものなので食中毒のリスクがあること
- 塩分濃度が高いため、少量ずつ食べさせること
- アレルギーの可能性があるため、少しずつ様子を見ながら食べさせること
食中毒、塩分濃度、アレルギーの可能性には十分に注意し、少量ずつ様子を見ながら食べさせてあげるのが良いでしょう。
なお食中毒や塩分濃度、アレルギーに対する注意はとても大切ですが、子供が食べられるものを増やしてあげることで、子供の成長を感じることも素敵ですね。
また、大人たちと同じ食品が食べられるようになることを、とても嬉しく感じる子供もいます。
大人たちと同じものが食べられるよう工夫することで、子供にとっても楽しい食卓になるとよいですね!