「糖」と聞いてみなさんは何を最初に思いつきますか?きっと「砂糖」を思い浮かべた方が多いかと思います。
しかし砂糖にも上白糖やキビ糖、黒糖などいろんな種類がありますし、甘味料にも果糖や乳糖、メープルシロップやパームシュガーなど様々な種類がありますよね。
てんさい糖もそんな甘味料のうちの一つ。この記事では近年の健康ブームの中、存在感が増してきた「てんさい糖」のカロリーや糖質、砂糖との違い、太るのか?健康的な使い方をご紹介します!
実は知らないてんさい糖の魅力を知り、日々の生活に上手に取り入れて頂ければと思います!
てんさい糖のカロリーや糖質
まず初めに、糖質の種類について、みなさん考えたことありますか?
ぶどう糖や果糖などの単糖と呼ばれるもの、その単糖が2個つながってできる二糖と呼ばれるもの、ほかにもオリゴ糖、多糖など、糖質は様々あります。
てんさい糖は、二糖に分類され、二糖でよく知られているのは砂糖や乳糖などがよく知られています。ちなみに、単糖と二糖はまとめて「糖類」と呼ばれています。
先ほどてんさい糖は二糖に含まれるといいましたが、実は「オリゴ糖」を含んでいるのが特徴の一つでもあります。
オリゴ糖とは、ブドウ糖などの「単糖」が3~5個ほどつながってできるもの。そしててんさい糖に含まれるオリゴ糖の成分は「ラフィノース」「ケストース」と呼ばれるものです。
どちらも成分も、ビフィズス菌などの腸内の善玉菌の栄養源となる要素なんです!少量とはいえ、かなり嬉しいポイントですよね。
また糖というからには、気になるのがそのカロリーだと思います。てんさい糖のカロリーは100gあたり382kcal。
といってもよくわからないと思うので、スプーン大さじ一杯のカロリーで比較してみると…
グラニュー糖:50.7Kcal
上白糖:34.2Kcal
黒砂糖:31.5Kcal
てんさい糖:35.1Kcal
といった具合です。実はカロリーだけで見ると上白糖や黒砂糖とそこまで変わらないんですね。
てんさい糖と砂糖との違い
今までの話を踏まえて、てんさい糖と砂糖の違いってカロリーだけなの?とお思いの方もいらっしゃるかと思います。
そんなことはございません。砂糖とは異なる、てんさい糖の魅力をお伝えしていきます。
カロリーは上白糖とさほど変わりありませんが、てんさい糖には先述した通り天然のオリゴ糖のほかにも、カリウム、カルシウム、鉄、リンなどのミネラルが含まれています。
またマクロビの考えで、寒い地域で採られる多くの野菜は体を温める効果を、温かい地域で採られた野菜の多くは体を冷やす効果があるといわれています。
てんさい糖の原料である甜菜は北海道などの寒い地域で生産されるため、てんさい糖は、沖縄で育つサトウキビを原料とした白砂糖と比較して、体を温める効果があるとされます。
またもう一つの特徴として、血糖値の上昇が砂糖と比べて非常に緩やかであるという点があげられます。
血糖値の急激な上昇はストレスを与え、イライラの原因になったり、集中力の低下を招きます。
ですので、血糖値のコントロールは糖尿病や糖尿病予備軍の方だけでなく、ダイエット中の方にも注意して頂きたいポイントになります。ぜひ気を付けてみてください!
そのほか味の面ではてんさい糖の方があっさり、またてんさい糖は“糖蜜”を乾燥させて生成しているため、上白糖とは異なりこげ茶色をしていることも特徴の一つだといえます。
てんさい糖は他の砂糖などと比べて太る?
砂糖の代わりにてんさい糖に置き換えて摂取すれば大丈夫。との声を聞くこともありますが、これを鵜呑みにしてはいけません。
さきほどもお伝えした通り、実はてんさい糖と砂糖のカロリーはさほど変わらないんです。なので、てんさい糖は健康的だから、という理由で分量を気にせず摂取してしまうと、危険です。
むしろ砂糖より味があっさりしているため、なんだか物足りないと感じ、結果的に砂糖を摂取するよりも多いカロリーを摂ってしまった、なんてことにもなりかねません。
しかしその点さえ注意していれば、てんさい糖は、砂糖と置き換えることで健康面を気にしている方やダイエットを頑張っている方の心強い味方となってくれるでしょう。
健康的なてんさい糖の使い方
お腹に優しいから、ミネラルが含まれているから、とたっぷり摂取していると、当たり前ですが不調の原因になってしまいます。
あくまで「糖」であるということは忘れずに、使用する際は“砂糖と置き換えてみる”ということを意識して使用するとよいでしょう。
日本ではまだまだ甘味を付けたいときに上白糖やグラニュー糖が好まれよく使用されております。
しかし、実はヨーロッパ、とくに美食の国フランスでは「素材の味を引き立たせる」ということで、あっさりした味のてんさい糖が多く使われているんです。
日々の生活でもコーヒーや紅茶、料理やお菓子など幅広く活用できるので、楽しみながら取り入れて見てください!
ただ一点だけさらに注意する点があるならば、お菓子作りなどをする際は見た目の色に変化が生じるため、砂糖との使い分けが大切になって来るというくらいです。
まとめ
・砂糖にはないミネラルが含まれている
・体を温めてくれる効果が期待できる
・血糖値の上昇が上白糖と比較してゆっくり
・腸内環境を整えるオリゴ糖が含まれている
先述した通り、てんさい糖には砂糖にはない効果やメリットがたくさんありましたね。わかりやすくまとめると、以上の4点でした。
生活にてんさい糖を取り入れたからと言って、劇的にカロリーコントロールが変わるわけではありません。
とはいえ、甘味をつけたいときに、甘さだけでなく+αがたくさんある「てんさい糖」はぜひとも活用したい一品ですね。
甘味はストレスを軽減してくれる作用があると言われています。無理のない範囲で日々の生活に取り入れて頂ければ、ストレスなく甘い生活を送ることが出来るでしょう。