誰でも一度は見たことある生きもののザリガニ!
子供のころザリガニ釣りで遊んだことがある人も多いのではないでしょうか?ところでザリガニっていったい生物上何類になるのでしょう?
見た目はエビに似ているけど、はさみの部分はカニみたい…いったいどっちの仲間?それとも両方の仲間じゃないの?
そんなわかりそうでわかっている人は少ないザリガニの生態についてまとめてみました!
目次
ザリガニはエビかカニ、どちらに当てはまるの?
では、ザリガニはエビとカニどちらに当てはまるのでしょうか?
それは、ずばり!ザリガニはエビの分類に当てはまります!そもそもザリガニとエビとカニの違いは、生物学上の分類です。
ザリガニ⇒ザリガニ下目のうちザリガニ上科とミナミザリガニ上科の総称を意味します。
エビ⇒節足動物門・甲殻亜門・軟甲綱・十脚目のうち、カニ下目とヤドカリ下目以外の全ての種の総称です。
そしてカニは十脚目短尾下目に属する甲殻類の総称です。
一見、ザリガニは大きいはさみを持っていて、ザリ“ガニ”とカニが付いているのでカニの仲間かと思われがちですが、ザリガニはカニの仲間ではありません。
エビは総称の範囲が広く、ザリガニもそれに属しているということです。
ザリガニなのに名前にカニが付く理由
では、なぜザリガニは生物学上エビの仲間なのに“カニ”という言葉が付くのでしょうか?ザリガニの名前の由来はいったいどんな経緯だったのでしょうか?
ザリガニの名前の由来はいくつかあり、よく知られているものは次の3つです。
① 砂礫質で生息しているため転じてジャリガニ(砂利蟹)からザリガニになった
② 体内で生成される白色結石から仏舎利となってシャリカニからザリガニになった
③ ザリガニの後ずさり行動に由来する「ヰザリガニ(居去り蟹)」が転化してザリガニになった
つまり、江戸時代の文献から江戸時代の人がザリガニの歩き方の特徴を見て名前をつけたり、身体の構造上名付けたということがわかっていますが、“カニ“を付けたはっきりとした理由はわかっていません。
ザリガニとエビの違い
では、ザリガニとエビは生物的にどのような違いがあるのでしょうか?
1.体の構造 2.生息場所 に分けてまとめました!
1.体の構造
大きな違いは見た目からもわかるようにハサミの有無です!
エビは小さなものしか挟むことができないですが、ザリガニは大きなハサミがあり獲物などを捕まえられるハサミを持っています!
ですが、手長エビのように一部のエビは大きいハサミを持っているのでハサミの有無も決定的に違うとは一概に言えません。
2. 生息場所
エビは海に生息していると思われがちですが、エビの種類の中には川や湖といった淡水で生息する種類も存在します。
いっぽうザリガニはほとんどの種類が川や湖に生息していますが、ごく一部の種類は海に生息しています。つまり、こちらも大きな違いはないです。
ザリガニに食べるとエビの味がするの?
では、ザリガニとエビの味はどんな風に違うのでしょうか?ザリガニでも食べられるザリガニはいるのでしょうか?
味については、エビは皆さんご存じのようにプリプリの触感と後からうま味がでてくる慣れ親しまれている人気の高い味ですね!
一方のザリガニは淡水に生息している魚介類には独特の臭みがあります。
ザリガニもまた同様に、泥臭さ・ドブの臭いのような独特の嫌な臭いがします…また、ザリガニの身は水っぽくエビよりはカニに近い食感です。
では、ザリガニは基本的に食べるのには適していない生物なのかといわれてもそうではないことがわかりました!ザリガニにも食べられる方法が存在します!
日本ではあまり馴染みがないですが、フランスでは高級食材であり、中国では揚げ物として人気があります。
ザリガニには淡水生物独特の臭みがありますが、それを処理しエビに近づけられることはできますが、エビと大きく違うところはエビは身が多いですがザリガニは身が少ないのでエビと同じような感覚を求められないです!
でも、ザリガニはザリガニでおいしいのでザリガニ料理に挑戦してみるのはアリです!
ロブスターとザリガニの違い
では、大きいハサミを持っていて大きくなったザリガニのような見た目をしている高級食品のロブスターとザリガニはどう違うのでしょうか?
ロブスターとは十脚目抱卵亜目ザリガニ下目アカザエビ上科ロブスター属に分類される二種の甲殻類のことをいいます!
ザリガニは上記であるように、つまり、どちらも十脚目抱卵亜目ザリガニ下目に分類されます。
よって、広く捉えればロブスターもザリガニの一種であるといえます!
ですが、ロブスターの代表的な種類のオマール海老と日本で一般的にみられるアメリカザリガニを比べてみると見た目も食材としても大きな違いが出てきます!
まとめ
まとめると、ザリガニは分類上ザリ“ガニ”と、カニが付いているものの、種類はエビの分類になっており、ザリガニの種類は数多く、オマール海老などのロブスターから代表格のアメリカザリガニまで数多くの種類が存在しているということです!
食材としても正しい処理を行えば食べられることができますし、大きなハサミをもち採ることが比較的簡単なのでペットとして飼う人もいるので、知れば知るほど奥が深い生物ということがわかりました。
皆さんも、ザリガニ料理やペットとして飼うなど挑戦してみてください!