超音波加湿器のミストが出ない!原因と対処法を徹底解説

乾燥対策とウィルス対策としてこの時期絶対に欠かせない加湿器。

加湿器は超音波式、気化式、スチーム式などの種類がありますが、超音波式の加湿器は手軽さとその安さで最も人気がある加湿器です。

コンパクトなサイズと多彩なラインナップで、使っている人も多いと思います。しかし使っているうちにミストが出ないという状況になったことはありませんか?

この記事では超音波加湿器のミストが出ない原因と対処法、そして長く使用するための掃除方法、掃除をさぼると起こることを解説します。

超音波加湿器のミストが出ない原因

超音波加湿器は今や家電量販店だけではなく雑貨屋や文具店など至る店で販売されています。

デスク上でUSB接続して使えるものから、お気に入りのオイルをいれて香りを楽しめるものなど多様化しています。

乾燥やウィルスが気になる冬場から花粉が気になる春まで利用でき、家庭でもオフィスでも手放せない人も多いはずです。

しかしある日、突然ミストが出ないと、またはミストの噴出量が少なくなってきたと感じることがあるかと思います。それはなぜでしょうか。原因はいくつか考えられます。

①初期不良の場合

②振動板が故障した場合

③部屋の温度が低すぎる場合

④振動盤に汚れがある場合

⑤フロートにカルキの結晶が付着している場合

超音波加湿器は水分を超音波によって細かい分子にし、噴出することで加湿を行います。

水を沸騰させるスチーム式よりも簡単に蒸気を発生させるので瞬時に加湿ができ、省エネにもつながります。しかしそれがデメリットでもあるのです。

超音波加湿器に噴出口やフロート部分に白い塊ができてしまうことがあります。これは水道水に含まれているある成分の結晶です。

その結晶の大部分が次亜塩素酸カルシウム、いわゆる「カルキ」です。カルキは水に含まれる細菌の繁殖を防ぐ効果があります。

その為、水道水が家庭で安全に利用できるように、カルキは一定量を含まなければならない決まりになっているのです。

超音波加湿器で水道水を分子化することで、カルキはその姿を現し固まります。

その固まった結晶が振動盤やフロート部分を覆ってしまう為、噴出量が徐々に少なくなり、最終的には全く水分が出ない状態になるのです。

超音波加湿器のミストが出ない時の対処法

では超音波加湿器のミストが出ない時どんな対処方法があるのかを紹介します。超音波加湿器のミストが出ない理由・原因の中で原因5項目あげました。

①と②については残念ながら修理か交換、保証期間でなければ廃棄になってしまうかと思われます。まずは保証書を確認し、保証期間内であればメーカーや購入した店舗に問い合わせをしましょう。

③の場合は部屋の温度がある程度上がってくることで、徐々に噴出されることでしょう。

④の場合は乾いたやわらかい布やティッシュで優しくふいてみましょう。汚れがついているからといってゴシゴシと強く磨くのは禁物です。振動盤に傷がついてしまい、水分を噴出することができなくなってしまいます。

5項目あげた中で、一番厄介なのは⑤と言えるでしょう。この固まったカルキを取るのはなかなか困難です。

まずは給水タンクを本体から外し、フロートを確認してみましょう。フロートが乾燥していないと浮いていない状態で、これでは水分を噴出することが出来ません。

その場合はフロート部分を優しく洗い、本体と共にしばらく乾燥させるのが大切です。

そして問題のカルキが固まってついていた場合です。それに効果があるのが「クエン酸」です。家庭掃除の必需品ですね。

まずはクエン酸を30~40度くらいのぬるいお湯に入れて溶かします。分量は1リットルにつき大さじで半分くらいです。

それにフロート部分やトレイなど、取り外しが出来る部品を約1時間くらいつけておきます。汚れがなかなか取れない場合はつけ置き時間を延ばしてみましょう。

そのあと水でよくすすいでから十分に乾燥させます。これでかなりきれいになると思います。

クエン酸を溶かしたぬるま湯をタンクに入れて通常通りに運転させることで、超音波加湿器全体のお掃除もできます。運転時間は長くても1時間ほど。その後は必ず水ですすいで下さい。

ただし、種類によっては「クエン酸の使用禁止」と書かれているものもありますので、よく注意書きを確認してください。

超音波加湿器のミストを清潔に出し続けるための掃除方法

お気に入りの超音波加湿器は長く使っていくためにはこまめに掃除をすることが大切です。そうすることによってミストを清潔に出し続けていくことにもつながります。

種類によって脱着方法やお手入れ方法もことなりますので、必ず取扱説明書にそって掃除をするのが一番です。

しかし、いずれにしてもポイントは「こまめに」と「乾燥させる」ことです。頻度としては1週間に1、2回が目安です。

まずはタンク内と本体の残った水は必ず捨てることです。それだけ菌の繁殖を防げます。そしてパーツごとにやさしく洗っていきます。

洗う際には家庭で通常使用している中性洗剤で構いません。その後に十分に水洗いをし、すっかり乾燥させましょう。

そうすることで超音波加湿器全体を清潔に保つことができ、ミストを清潔に出し続けることが出来ます。

超音波加湿器の掃除をさぼると起こること

超音波加湿器は乾いた空間にミストを出し続けることで部屋全体を加湿する効果があります。しかし掃除をさぼることで加湿器の効果を逆効果にしてしまう可能性があります。

たとえば何日もタンクにためた水を使いまわすことにより菌が繁殖します。その結果、部屋全体に菌をまき散らすことになります。

またカルキも掃除をしないとどんどん増えて固まる一方です。その結果噴出量が少なくなったり、最悪の場合は故障につながります。

だからこそこまめなお掃除は大切です。面倒くさくてもしっかりと続けることが長持ちさせる秘訣と言えます。

まとめ

・超音波加湿器のミストが出ない原因は、初期不良、振動板の故障、部屋の温度が低すぎる場合、振動盤に汚れがある場合、フロートにカルキの結晶が付着している場合の5つ。

・なぜミストが出なくなったかによって対処法が変わる。必ず原因にあった対処をすることが大事。

・1週間に1、2回を目安に「こまめに」「乾燥させる」ことで、清潔なミストを出し続けることができる。

・超音波加湿器の掃除をさぼると、菌が繁殖したり故障につながることも。

便利でお手軽で、それでいて健康や美容にも効果を与える超音波加湿器。しかし使い方によっては健康へ影響やの早期の故障にもなりかねません。

適切な使用方法で、そして丁寧にお手入れをしながら、清潔なミストを出し続けられるようにしていきたいですね。