「昼寝したいけど、太りたくはない…」「ダイエット中の昼寝はしないほうがいいの?」とお悩みではないですか?
実は、肥満になりにくい健康的な昼寝の方法があるのです。なぜなら、健康的な昼寝には脳の疲れを回復して、食欲の暴走を防いでくれる働きがあるからです。
この記事では、昼寝で太る原因、昼間に眠くなる原因、昼寝のメリット、昼寝のベストな時間とタイミングを紹介します。今後は、眠気を我慢することなく健康的な昼寝ができますよ!
目次
「昼寝で太る」は本当か?
昼寝をしたのが原因で太るということは証明されていません。
しかし、毎日数時間の昼寝を要するほど、慢性的に睡眠不足状態のからだは、ホルモンの影響で空腹感や食欲が増してしまうことから、太りやすくなることがわかっています。
肥満だけでなく、生活習慣病のリスクが上がることも明らかになっているので、日常的に何時間も昼寝を要してしまう人は、睡眠を見直してみることをお勧めします。
昼間に眠くてたまらなくなる原因
食後の強烈な眠気は高カロリーなランチのせい(血糖値スパイク)
食後1~2時間ほど、からだのだるさや眠気を感じるのは食後に急激に上昇する血糖値スパイクが原因です。
糖尿病ではない健康な人でも、炭水化物のみのランチや、油の多い高カロリーな食事の後には強い眠気を感じることがあると、スタンフォード大学医学部の研究で分かっています。
栄養バランスの良い軽めの食事で改善することができます。
午後2時に人は生理現象で眠くなる(アフタヌーンディップ)
人は、生理現象で午前2時と午後2時に眠気を感じるようになっています。スタンフォード大学の研究で、昼間の眠気の原因はアフタヌーンディップだとしています。
南欧では昔から、シエスタという昼寝タイムがあり、13時から17時頃まで昼食後に昼寝や休息をとる文化が根付いています。
先進国でも、シエスタ制度を取り入れている企業もあり、午後に眠気を感じるのは、一般的な現象と言えるでしょう。
睡眠不足や睡眠の質
成人の睡眠時間は個人差がありますが、だいたい6~8時間必要だといわれています。睡眠時間が足りていなかったり、質が良くないと、日中に眠気や倦怠感を感じます。
夜6時間以上睡眠をとったうえで、昼寝をしていても眠気がスッキリしないという場合には、睡眠時無呼吸症候群やナルコレプシーといった病気が隠れている場合があります。
昼寝で太るのではなく、睡眠不足で太りやすくなる
人は睡眠が不足すると、太りやすくなります。それはストレスに対応して生命を保つ働きをしている、コルチゾールというホルモンが原因です。
コルチゾールは、脳がストレス状態を感じるとブドウ糖や脂肪をため込もうとするため、甘いものや脂っこいものが食べたくなるのです。
睡眠時間が1時間足りないと体内のコルチゾールの分泌が増え、1日中空腹感と食欲が増すことが明らかになっています。
昼寝をしたほうが太りにくい理由
昼食前に昼寝をするメリット
空腹感を促すホルモンであるグレリンは疲労時にたくさん分泌されるので、日中に眠気を感じた時は、昼寝をして脳の疲れを回復してあげることが、ストレス太りを防ぐことができます。
睡眠ダイエットの観点からみても、おなかがすいたと感じてから、徐々に体内の余分な脂肪がエネルギーとして使われ始めるので、ダイエット中の人は食べる前にするとよいでしょう。
昼食後に昼寝をする場合に気を付けること
たくさん食べた後に数時間の昼寝をすることは、一日に消費するカロリーを大幅に下げてしまうので、脂肪をため込みやすくなります。
昼食後すぐに横になる場合は、胃腸の消化を妨げないように右側を下にして寝る姿勢がおすすめです。
動く時間より食べる量が多いと太るのはダイエットの基本です。長時間の昼寝にならないよう気を付け、午後からの時間を活動的に過ごしましょう。
昼寝は何分までなら太らないといえるのか
タイミングは15時まで
昼寝のタイミングは食後でも食前でも太るということはありません。
人のからだが午後2時頃に眠くなりやすいことや、夜の睡眠に悪影響を及ぼさない時間を考えると、午後1時から午後3時までの間に昼寝を取り入れるとよいでしょう。
時間は長くても30分まで
脳の疲労回復して、食欲ホルモンのバランスを保つ働きを促すことを目的とした昼寝は、15分から30間までが効果的です。
30分という時間は、人の脳が深いノンレム睡眠に入る前に目覚めることが重要です。
30分を超える昼寝をする場合は、肥満や高血圧、高脂血症、糖尿病のリスクが上がることがわかっているので、昼寝のし過ぎには注意しましょう。
30分以内で昼寝するときの工夫
30分以内の昼寝を取り入れるコツは、部屋を暗くたり、ベッドに横にならないことです。
数時間の昼寝が習慣になっているという人は、本格的に寝てしまわないように、昼寝の前にコーヒーを一杯飲んで、目覚めやすくするのもよいでしょう。
仕事場や学校で昼寝をする場合は、アラームの音で目覚められるよう時間を調整しておきましょう。
座った状態で机に伏せて昼寝をするときには、枕になるようなクッションやバスタイルがあるとリラックスできます。
まとめ
・昼寝のし過ぎは肥満のリスクを上げる
・昼間に眠たくなる原因は3つ
・睡眠不足は食欲ホルモンのせいで太りやすくなる
・昼寝したほうが脳の疲労回復を助けて太りにくい
・昼寝は30分以内、15時まで
・本格的に寝すぎないため工夫しよう
NASAやGoogleでも仮眠が脳の疲れに聞くと推奨され、昼寝に仕方によってよい効果があることが明らかになっています。
上手に昼寝を取り入れれば、太ることを心配せず快適な生活を送ることができます。