世界でもキレイ好きで知られる日本人。
「毎日お風呂に入って清潔にするのが当たり前」と考える方が多数を占めるのではないでしょうか。
とはいえ衛生観念は人それぞれ。「必要に迫られなければお風呂に入らない」なんて言う人も、中にはいるものです。
例えば私の場合、電車で隣り合った人がものすごい異臭を放っていた・・・という経験があります。見た目はいたって普通のサラリーマンだったので、いったい何日お風呂に入っていないんだ?といぶかってしまいました。
こんな具合に街中ですれ違う程度なら辛抱もできますが、それが生活を共にする家族や友人、会社の同僚ともなると、苦痛に感じてしまいますよね。
ただ体臭のようなデリケートな問題を指摘するのは気が引けるものですし、伝え方を間違えると相手を怒らせてしまうことにもなり兼ねません。
そこで今回は、お風呂に入らないことのメリットとデメリットを明らかにしたうえで、お風呂に入らない人への適切な対処法をご紹介します!
お風呂に入らないメリット
最大のメリットは、水道光熱費を抑えられることでしょう。
私が一人暮らしを始めた学生の頃には節約のため、お風呂に入るのは1~2日置きと決めていました。ほぼ毎日お風呂に入る今と比べると、1000円くらいは安く済ませられていましたね。
さほどの額ではありませんが、出費を少しでも抑えたい方には良いかもしれません。
また肌を乾燥から守ることができるという側面もあります。
モデルような美容のプロたちの中には、肌を乾燥させすぎないよう1日おきに身体を洗うという人もいます。
身体だけでなく髪の毛も同じで、洗いすぎるとカサつきやかゆみの原因になってしまうことも。清潔感に気を使うあまりキレイにしすぎるのも、逆効果を生むようです。
お風呂に入らないデメリット
言ってしまうと、メリットの倍ぐらい、デメリットの方が多いのです。お風呂に入る、入らないは個人の自由。
でも、不潔な印象が相手に不快感を与えてしまうことは言うまでもありません。特に清潔感が重視されるビジネスや接客のシーンでは、第一印象がすべて。体臭がするというだけで、相手の信用を損なうことになります。
それから臭いが気にならなくても、数日間も洗っていない髪の毛は、皮脂でベタついて見えるもの。「この人、お風呂に入ってないのかな・・・」と思われて、その後のお付き合いで敬遠されてしまうなんて展開は避けたいですよね。
ただ単に「嫌い」という理由でお風呂に入らない人もいるでしょうが、仕事で帰りが遅くなるとつい「朝でいいや」とそのままベッドにダイブしてしまう人もいるのではないでしょうか。
偉そうに書いていますが、私もその一人です…。でもその行為、とても衛生的とは言えないんですよ!
まずヒトの髪の毛は雑菌の宝庫です。外気中のウイルスだけでなく、電車の中や会社のオフィスのような狭い空間で一日を過ごした後には、他人のくしゃみの飛沫が付着していることもあります。
目には見えないので意識したことがないかもしれませんが、その状態で寝具に触れると考えると、ちょっとゾッとしてしまいますよね。
お風呂に入らないと体はどうなる?
これは私が日々身をもって実感していることですが、女性の場合は、お風呂に入らない日が続くと肌あれしやすくなります。特に冬場ともなると汗をかきにくいので毛穴が詰まり、にきびの原因になります。
そして何より、化粧水が肌に浸透してくれません。結果として肌は乾燥しがちになり、連鎖的にメイクのノリが悪くなってしまうという悪循環に陥ることに。
忙しいとお風呂に入るのが面倒に思えるものですが、気持ちに余裕がない時だからこそ、シャワーで簡単に済ませるのは逆効果。ゆっくり心を休める時間が得られないので、ストレスや疲れを翌日に持ち越すことになります。
少し時間を取って、お気に入りの入浴剤を使ってお風呂に入れば、心身ともにリラックス効果が得られます。
ちなみに私は冷え性ですが、シャワーの日が続き、身体の冷えた状態が慢性化してくると、むくみやしもやけがひどくなってきます。
よく入浴剤のテレビCMでは冷え性や、肩こり、腰痛に効くなんて宣伝していますが、あれを謳い文句だと聞き流すのはもったいないですよ。
お風呂に入らない人にどう対処する?
多忙で時間がないという場合を除き、多くの人からすると、お風呂に入らないという習慣に疑問を呈したくなるかもしれません。
しかし、育った家庭や個人の価値観によっては、お風呂に入らないことを当然としている人もいるのです。相手にとっては常識なわけですから、それを真っ向から否定するのはやめた方がいいでしょう。
ただ、度が行き過ぎている場合には、何らかの対処をしないわけにはいきませんよね。長い時間を一緒に過ごす相手となると、見た目の清潔感や体臭などには目をつぶるにも限界がありますから。
相手が家族の場合には、帰宅後すぐにお風呂に入れる準備を整えておいてあげたり、一緒に入ろうと提案したりしてみてはいかがでしょうか。
同僚の場合は、「○○さんがあなたの臭いが気になると言っていた」というように間接的に指摘するか、言いにくければ上司から伝えてもらうのも一つの手です。
それでも改善が見られないとすれば、距離を置いて接してみましょう。強く言っても反発を招くだけです。周囲の変化に本人が気づけば、自然とお風呂に入ろうという気持ちになるかもしれません。
まとめ
1.メリットは…水道代が節約でき、肌を乾燥させずに済む
2.デメリットは…不潔な印象だと信用されない、衛生的でない、疲れが抜けない、肌荒れの原因に
3.相手の習慣を否定しない。それとなく指摘する
体臭のような衛生面の問題って、本人に悪気がないだけに、いくら親しくてもなかなか言い出せないものです。
相手を傷つけないよう「気を悪くしないでね」などと前置きしたうえで、お風呂に入らないデメリットを伝えながら、やんわりとけん制できるといいですね。