電気毛布、持っていますか?
冷え性の方ですと、この季節は手放せない!なんて思っておられる方も多いことでしょう。
私はこれまで特に需要を感じていなかったのですが、今年家で飼い始めたハムスターのためにケージ全体を温められるようなものがあればいいなと思い、電気毛布の導入を考えているところです。
小さなペットヒーターだけでは心もとないと言わんばかりに巣材を積み上げ、潜り込んでいる様子を見ると、早く暖かくしてあげたいのが飼い主心。そしてあわよくば私も一緒に温まりたい…というのも、正直なところです(笑)
とはいえ、気になるのは安全性。特に心配が大きいのは、つけっぱなしで過ごした場合などの火事の危険性ではないでしょうか?
そこで、電気毛布と火事の関連について調べてみることにしました。
電気毛布での火事は何件くらい?
まず、本当に電気毛布が火事を引き起こすことがあるのかどうかを調べてみました。
総務省消防庁のホームページに掲載されている、「製品火災に関する調査結果一覧」をさかのぼって、10年分見てみることにします。すると、次のような結果になりました。
平成29年…なし
28年…なし
27年…1件
26年…なし
25年…なし
24年…なし
23年…なし
22年…なし
21年…なし
20年…なし
なんと、電気毛布を原因とした火事は1年に1件あるかないか。
というよりも、ほとんどないんです!10年分の記録をさかのぼってもたった1件となると、これはかなりレアなケースでしょう。
電気毛布が火事を引き起こすことは、ほぼないと言ってよさそうです。これで安心して使うことができますね。
しかし、長年使っているものや、よく注意書きを読まずに使っていた場合などに起こり得ることですが、内部で断線を起こしているなど、劣化してしまった製品は決して安全とは言えません。
そしてこれは電化製品全般に言えることですが、新しい製品ほど電気代も安くなる傾向にあります。
なので、あまりにも古いものを使っていたり、メーカーの想定しない使い方をしていたりする場合は、潔く買い替えてしまった方が劣化の心配もなく安心ですし、結果的にも節約になるのではないでしょうか。
現在売られている電気毛布の電気代は、温度設定にもよりますが、1時間あたりおよそ0.07円~1円程度。びっくりするほど安いです!
上手に使えば、これほど強い冬の味方はなかなかないのではないでしょうか。
それに、現在売られているものはほとんどが洗えるタイプ。昔の洗えない電気毛布をお使いの方なら、買い替えるメリットはさらに大きいと言えます。
実は怖い電気毛布の危険性とは
電気毛布で火事を起こすことは、ほぼないということがわかりました。ですが、だからと言ってどんな使い方をしても電気毛布は安全というわけではありません。
これも電気毛布に限ったことではなく、温熱器具すべてに当てはまることではありますが、一番気を付けなければならないのは低温やけどです。
低温やけどは、およそ44~50℃ほどの物体が皮膚に長時間ふれ続けることにより起こります。
熱湯やアイロンなどに触れてしまった時のようなやけどらしき痛みを感じないケースもあります。
自覚症状のないままじわじわと進行してしまい、ひどい場合は皮下組織を破壊するほどの重症になる場合さえあると言われています。症状によっては植皮手術が必要になる…なんて聞くと、怖くないですか?
もし、電気毛布を使って眠っている間に症状が進行したら…そう考えると、とても厄介です。
低温やけどを起こすとされる最低温度=44℃といえば、わりと熱めのお風呂くらいかな?といった感覚。起きている時なら、熱すぎると感じて温度調節をしたり使用をやめたりできるかもしれません。ですが、寝ている間にはそれも難しいでしょう。
通販サイトなどで販売されているいくつかの電気毛布の温度設定を確認してみましたが、最高温度設定が50℃を超える商品はいくつもあります。
入眠前に布団を温めて、就寝時はスイッチを切る。あるいは、就寝中使うのであれば温度調節を「弱」に固定するなど、充分な注意が必要と言えます。
同時に、昼間の使用であっても、自由に身動きの取れない乳児や病気の方、高齢者などが使用される場合などは、周囲が気を配ったほうが良さそうですね。
まとめ
以上のことから、電気毛布と火事についてをまとめると…
1.過去10年分の記録をさかのぼっても、電気毛布を原因に起きた火事の件数はたった1件
…火事の心配はほとんどなく、安全で安価な温熱器具と言えます。
2.電気毛布で火事は起こらないが、低温やけどにはくれぐれも注意
…特に睡眠時や乳幼児・高齢者など、十分に気を付けて使用しましょう。
正しく使えば、電気毛布には火事の心配はありません!
むしろ、電気代などのメリットの方が大きく感じられるくらいです。ぜひ賢く取り入れて、寒い冬も温かく過ごしましょう。
我が家のハムスターも、ケージをすっぽり包んであげて、快適に冬を越してもらいたいと思います。