ごはんお供だけでなく、色々な場面で主役になったり味付けになったりと使い勝手の良いキムチ。
とっても辛いものもあれば、すっぱいもの、辛さが控えめで食べやすいものなどたくさんの種類がありますね。
辛うまとも言えるキムチはお酒のつまみやお鍋にも使える食材。また発酵食品のため乳酸菌も入っていますし、辛み成分のカプサイシンの発汗作用で美容にも良し。
そんな良いこと尽くしのキムチは、賞味期限内に全て食べ尽くすにはいささか量も多いです。でも、発酵食品ですし冷蔵後に入れておけば「腐らない」と思っていませんか?
実は一部のキムチを除き、普通のスーパーで購入できるキムチのほとんどが腐ってしまいます。冷蔵庫の奥の方で眠っている賞味期限切れのキムチを発見してしまったら……。
この記事ではキムチが腐ってしまったときの見た目や腐る原因、対処法、保存方法についてご紹介します。
目次
キムチは腐ると見た目はどうなる?
キムチが腐っているかどうかは、見た目や臭いを目安に判断します。見た目と臭いの見分け方をご紹介しますね。
キムチは通常蓋のあるパッケージに入っていますよね。賞味期限も切れて、もし腐っていたら開けたくない、と思ってしまうのは仕方のないこと。
もしパッケージが透明である場合は、キムチが腐っているか、腐っていないかまず見た目で判断が可能です。キムチが腐っているとき、以下のような見た目の特徴を持ちます。
・白や黒、緑などのカビが生える
・白っぽいぬめりが出てくる
・ネバネバした状態になる
キムチの量が多かったり、不透明な容器に入っていると見た目では分かりませんよね。
それでも腐っているかを確認する必要があります。勇気を出して蓋をあけ、まずは匂いの確認をしましょう。腐っているキムチは、以下のような臭いの特徴があります。
・腐敗臭
・アルコール臭
・「酸っぱい」以外の異臭
見た目でも匂いでも腐っているか判別が難しい場合もあるかもしれません。もっと勇気をだして少しだけ味の確認をしてみましょう。
キムチが腐っていると以下のような味を感じます。
・異常なほどすっぱい
・キムチではない味
・舌がピリピリして味が分からない
このような状態になっていたら食べるのは大変危険です。勿体ぶらずに早急に処分しましょう。
稀に賞味期限切れの腐ったキムチを気にせず食べてしまう方がいますが、下痢などの急性食中毒となります。安全に気をつけてくださいね。
キムチが腐る原因
同じ発酵食品でも腐りにくいキムチと腐るキムチがあるのはなぜか疑問に思いませんか?
それはキムチの漬け方が韓国本場のキムチと日本のキムチで異なることによります。本場韓国のキムチはしっかり乳酸発酵をさせ、長期間の保存を前提をして作っています。
日本のキムチは日本人の口に合うように浅漬けにしています。つまり白菜の塩漬けに酸味量などの調味料を加えて、甘くまろやかなキムチにしています。
日本のキムチは韓国のキムチのように乳酸発酵をしているわけではないため、腐りやすいのです。
キムチが腐った時の対処法
腐ったキムチに気づかずに食べてしまったら応急処置として以下のことを試してください。
1 梅干しを食べる、もしくは梅肉エキスを飲む
梅干しには解毒作用があると科学的にも証明されています。
2 米酢を飲む
米酢には殺菌作用があり、胃の中でも効果があるといわれています。胃酸が過剰に多くなっている方は控えめにしましょう。
また下痢などになった場合は水分をたくさん取り、早めに病院へかかりましょう。
キムチの腐敗を防ぐための保存方法
キムチは購入後、未開封でも冷蔵庫で保存しましょう。10℃以下で保存する必要があります。
チルド室のある冷蔵庫なら、チルド室でより低い温度で保存しましょう。低温保存なら冷凍庫と思われますが、キムチは水分を多く含むため冷凍保存に向いていません。
解凍したキムチは水っぽくなり、味が損なわれてしまいます。未開封の場合はパッケージのままで保存できます。
開封した場合はしっかり密封できるタッパーなどの容器に入れ替え、冷蔵庫で入れましょう。
密封せずにいると空気に触れるためキムチが傷みやすくなり、結果的に腐りやすくなってしまいます。
また開封時に注意したいことは、口をつけた箸でキムチを取り分けないで、清潔な箸で小皿に取り分けることです。
雑菌の繁殖スピードが上がり、キムチが腐りやすくなってしまいます。
まとめ
キムチが腐ってしまったかどうかについては以下の特徴で確認できます。
・カビが生える
・白っぽいぬめりが出てくる
・ネバネバしている
・腐敗臭
・アルコール臭
・「酸っぱい」以外の異臭
・異常なほどすっぱい
・キムチではない味
・舌がピリピリして味が分からない
腐ってしまったキムチを食べてないようにしっかり確認をしておきましょう。万が一食べてしまった場合は早急に病院へ行くようにしましょう。
またキムチを腐りにくくするためには冷蔵庫で密閉保存、取り分ける際は綺麗な箸を使うなどの工夫をしましょう。
是非この記事を参考に美味しい食材を美味しい状態で無駄なく食べ切れるようにしてくださいね。