スイーツからお料理づくり、美容にも風邪にも効果のあるなんとも万能なはちみつ!
贈答ギフトにも使われますし、古来から薬用でも扱われてきた歴史があります。日本では、かの日本書紀にも蜂のことが書かれていますし、源氏物語には香(こう)としてはちみつが用いられた記述が見られます。
わたしはというと、とっても風邪を引きやすいんです。なので喉のケアのためはちみつをよく買っています。甘いものも大好きですし、個人差はありますが何よりけっこう喉に効くんです!
そこで気になるのが、その価格と安全性の関係。そして安いはちみつを眺めてみると、中国産はちみつの多さにびっくりするんじゃないでしょうか。
体に入るモノだから品質が心配!でもこんなに安くて良いの?安全性は大丈夫?そんな不安を解消するために調べてみました。
中国産はちみつが多い理由
中国は世界最大のはちみつ生産国。日本国内での中国産はちみつの流通量は、2018年のデータでなんと70%もの割合を中国産が占めているんです。
中国では、昔から食用とともに薬用としても重宝されてきました。はちみつが、文化として根付いているんですね。広大な大陸によって土地もありますし養蜂がとても盛んなんです。
国内に輸入された中国産はちみつは、その約半分が家庭用として販売されています。わたしの近所のドラッグストアでも、お徳用の中国産はちみつがいつも並んでいます。
とっても安くて買っちゃいそうになりますが、そこはちょっと待った!
中国産はちみつの色が濃い?見比べてみると?
みなさんが店頭ではちみつを見比べているとしましょう。そのときにふと、あることに気づくのではないでしょうか。それははちみつ自体の濃さの違い。
蜂たちは、自分たちの巣の縄張りのなかで花の蜜を採取していますから、その地域にある花の種類によって、出来るはちみつの味や色、栄養素が変わってきます。
あの有名なマヌカハニーも、マヌカの花から採れたはちみつですよね。蜂たちが生きていた土地の味がするなんて、なんだかロマンチックですよね!
そして中国はというと、地域差はあれど、採れたはちみつの糖度の低いものを加熱濃縮する文化があります。つまり、中国産はちみつの中身は何らかの加工処理がなされている可能性があり、その結果として色が濃くなっている商品が多いってことになります。
国産はちみつが中国産はちみつより高い理由
国産はちみつの国内自給率は、2017年でなんとわずか6%。その理由には、近代の都市化による養蜂家の減少や後継者不足などさまざまな要因があります。
国産はちみつでも昔ながらのリーズナブルな商品、高級を謳っていない商品だってあります。
それでも価格がけして安いわけではないのは、やはり製造コストがかかるから。国産はちみつは、豊かな自然と生き物の営みから生まれる恵みです。
養蜂家は、そのセンシティブなはちみつづくりのために全力をあげています。
だから国産はちみつの値段は、高いものではなく相応の値段であるとし、品質も味も安全安心と言えるでしょう。
中国産はちみつが安い理由
「はちみつは信頼のある所から買いましょう」なんて耳にしたことがありませんか?信頼ってなに?怖い怖い!どういうこと?
はちみつの商品ラベルには、食品衛生法に従っていくつかの名前にわかれています。
・純粋はちみつ
・加糖はちみつ
・精製はちみつ
純粋はちみつは、一切加工処理をしていない天然のはちみつのことをいい、最も品質が良いとされています。それに対し加糖はちみつは、採れたはちみつにブドウ糖や水飴を加えたもの。わたしたちが普段目にするのはこの二つですね。
なお精製はちみつは、加熱したあとに減圧釜などによって脱色脱臭をした主に業者向けの製品ですからここでは飛ばすとします。
そして困ったことに、はちみつには「ニセモノはちみつ」が存在しているんです。ニセモノはちみつとは、「純粋はちみつ」と記載されているのに、実際は加糖されているはちみつのことです。
そのため、製造コストをぐっと押さえられ、安価で大量に作ることができるんです。
良いはちみつの見極めかたは?
一概には言えませんが、中国産はちみつの商品ラベルには「純粋はちみつ」または「はちみつ」としか記載されていない場合が多いのです。
そしてその価格が安い場合、ニセモノはちみつである場合を疑う必要があります。本物の純粋はちみつには、次のような特徴がありますので参考にしてみてくださいね!
・容器を逆さまにしたときに泡立たない
混ぜ物がしてある場合、はちみつに水分が多く含まれているので泡立ちます。
・比較的に淡い色をしている
加熱処理をしているはちみつは煮詰まることで色が濃くなります。
・比較的に濁りがあり、透明度が低い
本物のはちみつには花粉が混入しています。
・結晶化する
ニセモノはちみつは混ぜ物があり、はちみつの成分純度が低いため結晶化しません。
しかしながら、アカシアはちみつのように透明感があるはちみつもありますし、栗やソバの花から採れたはちみつはかなり濃い色をしています。
ですから本物の純粋はちみつを求めるときは、生産者や養蜂家がはっきりしているものを選ぶと、より安心できますね!
まとめ
中国産はちみつは、わたしたちが思っているよりも世にたくさん出回っています。しかし中国産はちみつだからといって、すべてが粗悪だということではないということです。
問題は、純粋はちみつと謳っているのに加工されていたり、国産品といいながら中国産はちみつがブレンドされているというニセモノ商品なんです。
安い中国産はちみつであっても、加糖はちみつと明記してあったり、用途に応じて自分が納得済みのものであれば、購入してもかまわないでしょう。
みなさんもはちみつを購入するときには、中国産なのか国産なのかを気にしてみてくださいね!