【2019】インスタで話題!恋人が絶対喜ぶクリスマスプレゼント5選

神戸は都会それとも田舎?都市計画に隠された落とし穴

日本人に人気の観光地として、神戸は結構上位に名前が挙がるのではないでしょうか。

私も、神戸には何度か訪れたことがあります。

回廊のような中庭が素敵なホテルに泊まったこともありますし、異人館街を歩き回って坂道にひいひい言ったことも、中華街で屋台の肉まんに舌鼓を打ったこともあります。

素敵な街だなあ、と思いながら、それでも、なぜか「ものすごい都会」という印象をあまり持つことがなかった神戸。一体なぜなのか、考えてみることにしました。

神戸が都会と言い切れない理由

田舎に生まれて田舎に住み続けている私からすれば、たしかに神戸も都会ではありました。重厚な建物も、きれいに整備された大きな公園も、たくさんのおしゃれな店もありました。

日本の都会にありがちないかにもな高層ビル群とは違う、少し外国風な街並みも、旅気分をふくらませてくれるものです。…ですが、見る人から見れば「それだけ」なのだそうです。

神戸の誇る観光地のひとつに、北野の異人館街があります。江戸時代、鎖国を解いた頃、解放した5か所の港のうちひとつが神戸に定められました。

そして多くの外国人が行き来するようになり、海岸沿いの地区に外国人居留地がつくられました。今でも残っているそれらの建物が、神戸の主要な観光資源の一つなのは確かです。

ですが、街づくりそのものを外国風にしようという都市づくりは、決して都会的な発想とは言えないのです。

いわば神戸は、「つくられた都会」なのです。今や、世界中から観光客がやってくる時代です。

日本人にとっては外国風の街並みは目新しく楽しいものではありますが、外国人の観光客が日本に求めているのは京都のような名所旧跡をはじめとした「外国にはない、日本らしい」場所です。

日本人からすればただ人で混み合っているだけの渋谷スクランブル交差点だって、外国人観光客からすれば立派な現代日本の象徴であり、憧れの観光地になるのです。

だから、観光向きに街をつくる必要など、ひとつもないのです。ありのままの、暮らしに根付いた街づくりをすればいいのに、そうしていない。

それが、神戸が完全に都会だとは言い切れない一つの理由になるのではないでしょうか。

神戸が都会かどうかを人口から考える

都会の条件のひとつとして、人口が多いことが挙げられるでしょう。神戸市の人口はどうなのだろう?と調べてみると、意外なことがわかりました。

東京の特別区部を除けば、横浜、大阪、名古屋、札幌、福岡に次いで神戸市の都市推定人口は、全国6位。しかも上位10市の中で、人口が減少しているのは神戸市と京都市だけなんです。

そして、京都市の人口増減率は-0.42にとどまっているのに比べて、神戸市は-0.69。なんと2012年以降、6年連続で人口が減り続けています。福岡市に抜かれて6位になったのも、2016年とつい最近。

しかも、今年中には7位の川崎市に抜かれてしまうかもしれないのだそうです。1980年代には「株式会社神戸市」とまで呼ばれたほど都市開発の成功していた神戸市が、なぜ人口の流出を止めることができないのでしょう?

神戸市で人口が減少しているのが何故かというと、その理由は近年のライフスタイルの変化にあります。

結婚後も共働きをする家庭が増えた結果、大阪へ勤める人にとって通勤するのには不便な神戸市…特に西区あたりは、居住地として避けられる傾向があるようなのです。

…というか、そもそも神戸市が発展していたのは、大阪を中心とした経済圏の恩恵を受けていた部分が大きかったからです。不景気によって大阪経済圏が縮小するにつれ、その一番外側にあった神戸市は少しずつ切り捨てられているのです。

大阪市そのものも、経済圏の縮小により、閉鎖された工場などがあった場所がどんどんタワーマンションに建て替えられたりしています。不便な神戸市西部から、その再開発で生まれた住宅地へと、今、人口が移動しているのです。

このまま不景気が続いて、大阪経済圏が縮小し続ければ…神戸市の人口はもっともっと減って、都会とは呼べなくなってしまう日が来るのかもしれませんね。

2025年の大阪万博を前にいよいよ大阪は発展するでしょうが、神戸市も、その恩恵を受けることが出来れば良いのですが、現状では難しいと言えそうです。

まとめ

・神戸が都会とは言えない原因の一つに、「観光資源としての街づくり」に徹したつくられた街であることがある

・現在、大阪経済圏の縮小にともなって、人口の流出が防げない

他にも、空港を造る際のひと悶着や、鉄道路線接続の難など…色々な意味で、「本当に街のための街づくりをしているのか?」と思ってしまうことが多い神戸ですから、

洗練された都会とは少し違う印象を抱く街であることには違いありません。

それでも、再生への努力は絶え間なく続いていますし、何より、24年前に街を襲った阪神・淡路大震災の被害からめざましく蘇ったことには変わりありません。

その努力を思えば、神戸が都会か田舎かなんて、大した問題ではないのかもしれません。また、被害の質が違うので一概には比較できませんが、東日本大震災で甚大な被害を受けた地域もまた、神戸を一つのモデルとして、美しく蘇ることを願うばかりです。