一般的に、ピアスホールは開けてから3か月くらいで安定すると言われています。しかし、中には半年、さらには1年以上たってもなかなか安定しない人もいるようです。
血や膿が出てしまったり、痛みを感じたりと、なかなか安定しないという方には、実はいくつかの原因があります。
実際、ピアスホールを開けてから半年以上安定しなかった著者も、この原因のいくつかに当てはまっていました。
今回は、ピアスホールが安定しない理由、安定するまでの期間、安定したときのサイン、安定しない場合の対処法、安定させるために気を付けるポイントをお伝えしていきます。
対処法を意識するようにしてからは1か月ほどで無事に安定したので、現在ピアスホールが安定しないで困っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
ピアスが安定しない5つの原因
いじりすぎ
ピアスを開けたばかりの時は、ホールの内側には皮膚がない状態です。傷と同じですね。
そのため、ピアスを回したり、ホールの近くの皮膚を引っ張ったりすると、安定しない状態が長引いてしまいます。
髪やまくらに引っ掛かるのもダメージになってしまいます。安定しないうちは、着替えや眠るときの姿勢などにも気を付けましょう。
清潔に保てていない
ピアスが安定しないうちは、清潔にできてないと雑菌が繁殖しやすく、傷がふさがりにくくなってしまいます。
洗浄は朝と晩に、泡タイプの石鹸か専用の洗浄液で行ないましょう。その際、石鹸カスが残ると炎症の原因になってしまうため、しっかりとすすぐことも大切です。
消毒液を使っている
ピアスを開けた後に消毒液を使うのは、かえって安定しない期間を延ばしてしまいます。
清潔に保つには、前述の方法で綺麗に洗浄し、刺激の少ないやわらかいタオルやコットンなどで、優しく水分をふき取りましょう。
ファーストピアスを外すのが早い
ピアスホールが安定していないのにファーストピアスを外してしまうと、ピアスホールが思ったように安定しない原因になってしまいます。
「早くおしゃれなピアスを着けたい!」という気持ちをグッとこらえ、安定しない間はファーストピアスを外さないようにしましょう。
なお、ファーストピアスから樹脂製のピアスにすると雑菌が繁殖しやすいため、最初は金属製のピアスを着けるのがオススメです。
ピアスの素材があっていない
金属製のピアスを着けていても、種類によっては体質に合わず、安定しない期間が長引く羽目になることもあります。
もし、いじったり洗浄を怠ったりしていないのに、いつまでも安定しないという場合は、アレルギーを起こしている場合もあります。
その場合は、ピアッシングをしている皮膚科や病院、専門のピアススタジオなどで相談してみましょう。
ピアスが安定するには3ヶ月ほどが必要
一般的には3か月程度と言われています。しかし、実際には3か月では安定しないという人も多く、本人の治癒能力や体質、ケア方法などによって個人差があります。
そのため、3か月でふさがらないからといって心配する必要はありません。
ピアスが安定したときのサイン
出血していないこと
ピアスを開けた部位から血が出ているうちは、傷がふさがってない状態ですので、安定しているとは言えません。透明な体液が染み出てくる場合も同様です。
洗浄したり、軽く引っ張ったりしても、血や体液がまったく出てこないことが、安定しているサインの一つです。
化膿していないこと
膿がたまって腫れていたり、膿が出てくる状態は、まだ安定していません。
ピアスを開けたころよりも耳たぶの厚さが薄くなり、赤みが引いてきたら、安定してきている合図です。状況を目視で確認したり、写真に撮影しておくと、比較できて分かりやすいでしょう。
ピアスホールとピアスの間にスキマができていること
ピアスを開けた時の傷口が、ピアスに直接くっついているのではなく、しっかりと皮膚が完成してくると、ピアスホールとピアスの間にスキマができます。
これを確かめるには、ピアスの周りの皮膚が、ピアスのほうに向かってへこんでいる状態かどうかを確認してみましょう。
ただし確かめるために無理に引っ張ると、完成してない場合に傷を広げることになるため、注意して確認してくださいね。
ピアスが安定しない場合の対処法
毎日きちんと洗浄する
朝と晩にしっかりと洗浄しましょう。記事の前半でも書きましたが、消毒液を使ってしまうと刺激が強すぎるため、泡立てた石鹸や、専用の洗浄液を使用することがポイントです。
また、夏場に汗をかいたりした場合は、朝晩の洗浄とはべつに清潔にしてあげると良いでしょう。
金属アレルギー対応ピアスにする
金属アレルギーの場合は、18金、14金、ステンレス、プラチナなどの、金属アレルギーに対応している素材のピアスを使用しましょう。
アレルギー対策には樹脂製もオススメですが、安定しないうちは雑菌が繁殖しやすいため、安定してから使用するようにしましょう。
状態が改善しない場合は病院へ
毎日きちんと清潔にしていても、膿の量が多かったり、痛みがひどい場合もあります。
その状態が数日~数週間続いてしまう場合には、何か別の原因がある可能性があるため、病院へ行きましょう。
ピアッシングをしている皮膚科に行けば、同じような症状に対する知見があるので、状況を説明することで適した対応を行なってくれます。
ピアスを安定させるために気を付けたい3ポイント
日頃から傷口を清潔に保つ
ピアスを開けて安定しないうちは、切り傷と同じです。毎日洗浄し、清潔に保つことをいちばんに心がけましょう。
いじりすぎない
ピアスを開けたばかりのうちは、気になってピアスを回したり、いじりたくなる人が多いですが、なるべくいじらないようにしてください。
安定しないうちからいじってしまうと、傷口がふさがりにくく、かえって広げてしまう恐れもあります。
また、安定しないうちは、髪や服などに引っ掛かりやすいデザインのピアスは避け、着替えや睡眠時にも引っ掛からないように気を付けましょう。
自分にあっているピアスをつける
体質に合わないピアスを着け続けることも、安定しない理由の一つです。金属アレルギーの人はアレルギー対応のピアスを着けるようにしましょう。
また、安定するまでは外しているとすぐふさがってしまうため、睡眠中も着け続けられるデザインを選ぶのも大切です。
まとめ
・ピアスホールが安定しない原因は5つ。原因を見極めて対策を。
・ピアスホールが安定するまでの期間は3か月程度といわれているが個人差がある。
・出血や化膿がなく、ピアスホールとピアスの間にスキマができればピアスホールが安定したサイン。
・ピアスホールが安定しない状態が続く場合は病院へ。
・ピアスホールを安定させるためには、日ごろから傷口を清潔に保つこと、いじりすぎないこと、自分に合ったピアスをつけることが大事。
「ピアスを開けたけれど、安定しない」という悩みは、かなり多くの方が抱えています。中には、1年以上も安定しないから、開け直しを考えているという人もいます。
しかし、正しい方法で清潔にすること、いじりすぎないこと、自分にあったピアスを選ぶことの3ポイントを意識することで、安定させられることがほとんどです。
安定しない理由を知り、きちんと対処することで、好きなピアスを自由に着けられるようになりましょう♪