一年で最も昼が短く夜の長い『冬至』。日本では昔からそんな冬至にゆず湯に入る文化があります。
ゆず湯に浸かるとぽかぽか温まるだけでなく、柑橘系であるゆずのさっぱりとした香りがお風呂でふわっと広がり、心身ともにリラックスする事が出来ます。
この記事ではそんなゆず湯の作り方や効果的な入り方、また入浴後のゆずの活用方法までご紹介していきます。冷え性の方や日々の疲れが溜まっている方は必見です!
目次
身体にあわせて選ぼう!ゆず湯の4つの作り方
まず一般的に『ゆず湯』と聞いて浮かぶイメージは、ゆずがまるごとお風呂に浮かんでいる光景ではないでしょうか。
実はゆず湯の作り方はそれだけではないんです!これから4つのパターンをご紹介しますので、ご自身の肌の状態にあわせてゆず湯を作りましょう。
楽ちん!まるごとお風呂に浮かべる方法
ゆずをまるごと2~3個お風呂に浮かべるだけという、一番シンプルでお手軽な方法です。
あざやかな黄色のゆずをお風呂に浮かべる事で、視覚的にも楽しめます。作るのも簡単なうえに、果肉が出ることがないので後片付けもしやすいです。
またお肌に刺激のある成分も出にくいため敏感肌の方にもおすすめです。
しかし香りや有効成分も出にくいため、物足りなく感じる方はゆずの個数を増やしたり、皮に爪楊枝で穴を何ヵ所か空けて入るといいでしょう。
お風呂が華やかに!輪切りや半分にカットして目でも楽しむ方法
ゆずをスライスしてお風呂に浮かべる方法です。カットすることで香りや成分が出やすくなるので、1個でも充分に効果が得られます。
また爽やかな香りだけでなく、ゆずの断面がお風呂を華やかにしてくれるので、見た目にも楽しめることができます。
しかし果肉や種が崩れやすいので、家族で順番に出入りする場合や、お子様がイタズラでつぶしてしまわない様に注意が必要です。
香りでリラックス!ぎゅっと絞った果汁を入れる方法
ゆず1/4個~半分を皮ごとぎゅっと絞った果汁をお風呂に混ぜる方法です。4つの方法の中でも特に成分が出やすい方法になります。
香りもふわっと広がりとてもリラックスできます。ただし刺激のある成分も出やすくなるので、お肌が敏感な方は薄めたりして調整しましょう。
ゆずの果汁は透明感があり色が薄いので視覚ではあまり楽しめないかもしれませんが、後片付けが浴槽を流すだけで済むのでとても楽な方法です。
ムダなく使えて経済的!皮だけを入れる方法
ゆずの皮を切ってネットに入れたものをお風呂に浮かべる方法です。意外にも有効成分は皮に多く含まれているので、香りや効能は他の3つの方法と比べても劣りません。
果実は料理などに使えるため、余すところなくゆずを堪能できる方法です。
効果的なゆず湯の入り方
せっかくゆず湯を作ったのに、ただ浸かるだけじゃもったいないですよね。より身体を温めてくれる効果的な入浴方法をご紹介します。
まずは浴槽にお湯を溜める
お湯の温度は38~40℃に設定しましょう。42℃以上の熱めのお湯は、寝つきを悪くしてしまうことがあるのでなるべく控えましょう。
ゆずを浴槽に入れる
ゆずは果実や種が崩れないように、お湯を溜めた後にそっと入れましょう。
果汁を入れる場合は、しっかりと混ぜるとより香りが広がり効果的です。湯気とともにお風呂場内はゆずの香りが広がり、これで準備は万端です。
ゆっくり浸かってゆず湯を楽しむ
さあいよいよゆず湯に浸かりましょう。ふわっと広がった爽やかなゆずの香りが心身ともにリラックスさせてくれます。
つい長風呂したくなりますが、15~20分程度で上がりましょう。
最後に必ずシャワーを浴びる
作り方でもお伝えしましたがゆずには刺激成分も含まれているため、入浴後は必ずシャワーで体を流しましょう。
ピーリング効果もあるので、優しく洗うことでお肌がスベスベになります。
長風呂はNG!?ゆず湯には何分浸かるといいの?
さっぱりとした香りと見た目にもあざやかなゆずに癒され、ついつい長時間浸かっていたくなりますが、長風呂はNGです!どんなに惜しくても15~20分で上がるようにしましょう。
実は20分以上ゆず湯に浸かってしまうと、保湿成分が失われお肌が乾燥する原因にもなります。
また1回で20分程度浸かるよりも、数分入浸かったら出て、また数分浸かるなどと何度かに分けて入ることでより湯冷めしにくくなります。
おすすめは、まず10分浸かり一度出て体を洗った後、また5分浸かるという反復浴です。
身体が温まるだけじゃない!スゴイゆず湯の効果
ゆず湯は身体がポカポカ温まるうえに、ふわっと広がる爽やかな香りで癒されますよね。
でも実はそれだけじゃないんです!なんとゆず湯には腰痛や肩こりを緩和してくれたり、冷え性やむくみの解消してくれる効果があります。
またゆずに含まれるビタミンCがお肌をスベスベにしてくれたり、体の気になるニオイにも有効です。
ゆずの香りや見た目でリラックス効果もあり、心身ともに癒してくれるなんてすごく万能ですね。
ゆず湯をもっと楽しむための注意点
上でもお伝えしたようにとてもたくさんの効果が期待できるゆず湯ですが、いくつか注意しておきたいポイントがあるのでご紹介します。
お出かけ前の朝にゆず湯に入る
ゆずに含まれる成分の中には紫外線に反応してしまうものがあります。そのため朝ゆず湯に入り外出すると、お肌にダメージを与えてしまうので避けましょう。
浸かったあとに体をシャワーで流さずに出る
上記で何度もお伝えしていますが、ゆずにはお肌を刺激してしまう成分が含まれます。
入浴後シャワーで流さないまま上がってしまうと、お肌がピリピリと刺激を感じてしまうことがあります。必ずシャワーで流してから上がりましょう。
入浴後そのまま栓を抜く
ゆず湯の作り方によっては、ゆずが崩れて細かい果肉や種がお風呂に浮いている場合があります。
そのまま栓を抜き流してしまうと、詰まりの原因になってしまいます。ゆずを目の細かいネット入れたり、入浴後は網でくずをすくったりしてパイプを詰まらせないようにしましょう。
追い炊きの機能を使う
追い炊き機能を使うと、浴槽内を循環させようとお湯を排出するため、ゆずの果肉や種が詰まってしまう可能性があります。
また菌を増殖させ嫌なニオイを発生させる原因にもなってしまいます。
これらのポイントをおさえておけば、ゆず湯を思いっきり楽しむことができます。しっかり覚えておきましょう。
使用後のゆずの活用法~捨てる前にちょっと待った~
入浴が終わり浴槽内に浮いてるくずもばっちりすくって後は捨てるだけ…でもちょっと待った!そのゆず本当に捨てるのはもったいないんです!
もちろん衛生的に使用後のゆずを食べることは出来ません。しかしゆずに含まれるクエン酸はお掃除に大活躍してくれます。
お風呂や鏡の水垢を少ない力で落とすことができます。使用後もゆずの皮はとっておき、余すところなく有効活用しましょう。
まとめ
・身体にあわせて選ぼう!ゆず湯の作り方4パターン
・ただ浸かるだけじゃもったいない!効果的なゆず湯の入り方
・長風呂はNG!?ゆず湯には何分浸かるといいの?
・身体が温まるだけじゃない!実はスゴイゆず湯の効果
・知っておきたい!ゆず湯をもっと楽しむための注意点
・捨てるのはちょっと待った!使用後のゆずの活用法
以上がこの記事でご紹介した効果的にゆず湯を楽しむ方法です。ゆずのあざやかな見た目やさっぱりとした香りでリラックスされ、肩こりや美肌、冷え性にも有効なとっても優秀なゆず湯。
ぜひこの記事でご紹介したことを実践して、寒い季節だけでなく、日々の疲れが溜まってきたらゆず湯に浸かり心身ともに癒されましょう。