子どもが小学校に入学すると、PTA役員について頭を悩ませている方は多いと思います。
必ず1回は引き受けないといけない、という小学校やその地区の決まりごとがあることも考えられます。
現代は共働き家庭が増えているため、「共働きだからPTA役員を断りたい」とは言いづらいですよね。
「PTA役員で一番楽なのは何だろう?」そんな疑問とPTA役員の断り方について解説します!
目次
小学校のPTA役員って何をするの?
PTAとは公立小学校の多くでみられる組織です。その学校に通う子どもの保護者、教職員、地区によっては自治会によって運営されています。
PTA活動には各学校に特色があり、近隣の学校と活動が大きく異なる場合があります。
共通するのは、「子どもたちの学校生活をより安全に、より良いものにする」という目的です。まずはPTA役員の種類についてみていきます。
PTA役員は本部役員とクラス役員の大きく2つに分かれています。
①本部役員
- 会長
- 副会長
- 書記
- 会計
などで、これはどの学校にも必ずあり、PTAを統括する存在です。
会長や副会長はPTA総会への出席や学校行事などでのスピーチをし、書記は議事録をとる、会計は会費の管理という、非常に大きな役目があります。
そのうえ、会議や学校行事、その地区の行事の手伝いで学校に足を運ぶことも多く、役目は非常に多いです。
②クラス役員
このクラス役員が多くの方を悩ませています。これは学校によって名前や特色が異なりますが、一つの例として挙げます。
- 学年委員
- 各専門委員会(広報、体育、ベルマーク、安全、文化など)
学年委員は、その学年の行事などを担当します。例を挙げると、バザーや親子で参加する行事です。
1年を通して活動する場合もありますが、その学年のことだけを考えればいいので、比較的トラブルなどが少なく、やりやすいでしょう。
各専門委員会は、各学年人数が決まっており、他の学年の保護者と関わりを持つ場合もあります。上記の一つの例で示した委員がやることはこちらです。
◇広報委員
PTAの広報誌などの発行をします。学校行事の写真を撮ることが多いので、運動会など行事のとき広報の仕事が忙しくて、自分の子どもの出番が見られないことがある可能性はあります。
写真を撮ってパソコンで文章を書いて記事にするのが得意な方はおすすめです。
◇体育委員
運動会のPTA競技やPTAのスポーツ大会などの企画、準備などです。スポーツ好きな方がやるのがおすすめです。
◇ベルマーク委員
各家庭で集められたベルマークを集計して、学校に不可欠なものを購入できるようにします。
地味な作業ですが、小さい下の子がいてもできるのがメリットです。とても人気があります。
◇安全委員
子どもたちの登校時間に通学路で誘導するなど、子どもたちの安全を守る委員です。
登校時間に通学路に立つので、その時間に働いている方には厳しいです。反対に、朝その時間が空いている方にはおすすめです。
◇文化委員
学校では学べない講演会の企画などを行います。読み聞かせなどを行っている学校もあるようです。
小学校のPTA役員で一番楽なの仕事は?
PTA役員がやることをお伝えしてきましたが、楽なのは何なのでしょうか?
ベルマーク委員が楽だと言われています。細かい作業ですが、他の保護者とはほぼ関わりを持つことなく、コツコツとやっていれば終わります。
また、1年に集まる回数も多くはないため、働いている方でもやりやすいでしょう。ですが、非常に人気な役職であるため、くじ引きやじゃんけんで決める場合もあるので、注意してください。
ここまでPTA役員のことについて解説してきましたが、PTAは学校やその地区によって活動は全く異なります。
リサーチするときは、その学校に通っている保護者に話を聞くのが確実です。
小学校のPTA役員をやるおすすめの時期
小学校のPTA役員で楽な時期は、2、3年生です。学校やPTA活動について慣れてきて、知り合いの親も増えている時期なので聞きやすいでしょう。
この時期に1度PTA役員になっておけば、その後のPTA役員決めで緊張することもなくなります。
また、共働きで仕事をしている家庭で、親が時短勤務をしている場合、高学年になるとフルタイム勤務に戻ることも考えられます。
そのため、競争率が高いのもこの時期です。
小学校のPTA役員でやるのを避けたい時期
小学校のPTA役員で避けたい時期は、1、6年生です。1年生は、入学したばかりなので親も子どもも学校に慣れていないため、学校の行事の流れやPTA活動の様子が分からず、戸惑うことが多いです。
6年生は、高学年の親というプレッシャーがあったり、子どもが卒業する年だったりするため卒業制作など他の学年よりやることが多いこともあります。
また、中学校受験を控えている家庭は忙しくなるので避けたほうがいいでしょう。「楽なのはいつか」というのは、それぞれの家庭によると思います。
事情を考えたときに、PTA役員をやるならココだ!というときにできるのが、1番楽なのではないかと思います。
PTA役員のスムーズな断り方と良い理由3つと良くない理由5つ
PTA役員は断るのが非常に難しいと言われています。どうしてもやるのが難しい場合は、どう断ったらいいのでしょうか?
断り方ですが、「できない」を前面に押し出すのは避けましょう。不誠実さが相手に伝わってしまい、その後のトラブルになりかねません。
なので、断る理由プラス代替案を提示するとスムーズに断ることができる場合があります。
例えば、「今年は難しいけど、来年なら」などという言い方です。このように断ると、トラブルを避けることができます。
じゃあ、その理由として認められやすいものはどのようなものがあるのでしょうか?
良い理由
①確実な予定がある
妊娠中や出産前後である、介護中、その年度中に転勤や引っ越しの予定があるときなど、確定していてやむを得ない事情があるときは、理由をきちんと説明して断りましょう。
②上の子で役員をやっている
同じ学校に上の子が通っていて、その学年で役員をやっているのであれば断りやすいです。その場合は、下の子の役員は「やらなくていいよ!」と言ってもらえることがあります。
また、中学校や幼稚園などで役員をやっている場合も、掛け持ちがハードなので断る理由になります。
③持病などプライバシーを理由に断る
もしこのような理由で断る場合は、PTA役員を決めるその日の前までに、担当の人に事前に相談しておきましょう。
もし、役員決め当日に他の人から理由を強要されたら人権侵害になるので、理由を説明することは不要です。
良くない理由
①嘘をつく
あたりまえですが、嘘をつくことは基本的にはいけません。ばれてしまうこともあるし、それが子どもの人間関係にも影響が出るかもしれません。
トラブルの原因になるため、嘘をついて断ることはやめましょう。
②一度引き受けた後に断る
一度引き受けた後に断ることは基本的に認めてもらえません。
また保護者の中の1人を選んで、説得して再び選ぶのは大変ですし、時間がかかってしまい、PTAの運営に支障が出てしまうこともありうるのです。
断るのが難しい雰囲気でも本当にできない場合は、ちゃんと断りましょう。
③確定していない理由で断る
「転勤するかも」「妊娠するかも」など、確定していないことを理由には断ることは認めてもらえません。
また、確定していることではないのに、そのことを理由に断る人が1人でもいたら、その後に同じ理由で断る人が続出してしまいます。
④誰にでも当てはまる理由で断る
「仕事があるから」「共働きだから」というのは、最近ではどこの家庭でもあることです。その理由で断ることは認めてもらえません。
⑤誰かに反対されているという理由で断る
夫(妻)や祖父母に反対されているという理由は、認めてもらえないことが多いです。
認めてもらえたとしても、学校行事に参加したときに他の保護者と気まずくなってしまうかもしれません。
まとめ
・PTA役員の仕事:本部役員、クラス委員の2つに大きく分かれるが、詳細は各学校や地区によって異なる
・楽なPTA役員の仕事:一般的にはベルマーク委員
・PTA役員をやる楽な時期:2、3年生
・PTA役員をやるのを避けたい時期:1、6年生
・PTA役員の断り方:できないと認められやすい理由+代替案を出す言い方で!
今回はPTA役員について解説してきました。さまざまな理由があって、PTA役員はとにかく楽にしたい!避けたい!と思う方、たくさんいますよね。
PTA役員の仕事にメリットもあります。定期的に学校へ足を運ぶことで、先生、学校の雰囲気や子どもの様子などがよく分かるようになります。
PTA役員をやるときは、あまり悩まずに子どもの成長を間近で見ることができるチャンスだと思って、楽しんでみましょう!