リップクリームが臭いのはなぜ?簡単な対処法や長持ちさせる5つの方法

唇を保護し潤いを保ってくれるリップクリームは、お肌の乾燥対策には欠かせないアイテム。ですが、使っているうちに「リップクリームが臭くなった…」と困ったことはありませんか?

今回はリップクリームが悪臭を放つようになってしまう原因と、その対処法についてまとめました。

  • リップクリームが使えないかどうかの見分け方
  • リップクリームが臭くなるのを防ぐために気をつけること
  • 普段リップクリームを使う場合に注意したいこと

これらの具体的な方法についても解説するので、この記事を読めばリップクリームを長く清潔に使う方法がマスターできます。

リップクリームが臭い原因

原因は主に2つ、「雑菌」と「酸化」です。

まずは「雑菌」について。リップクリームを唇に直接塗ると、唇の表面についている口内の雑菌や食べかす、皮脂汚れなどがリップクリームに付着し、雑菌が増殖します。

そのため、増えた雑菌の働きによって嫌な臭いが発生してしまうのです。

また「酸化」ですが、リップクリームは開封した瞬間から空気に触れて酸化し、傷んでいきます。あまり使っていなくても、久々に使用しようとしたら臭くなっていたというケースがあるのはこのためです。

リップクリームが臭いときの対処法

ここまで見てきたように、臭いの原因は雑菌と酸化が原因です。そのため、一度臭くなってしまったリップクリームは、もったいないと感じるかもしれませんが捨てましょう。

使用してしまうと、

  • 唇に塗るため、大量の雑菌が口内に入る
  • 酸化したリップクリームがシミや肌荒れを引き起こす

といったリスクがあります。お勧めはしませんがどうしても臭くなったリップクリームを使う時は、スティックタイプであれば表面を数ミリ切り取り、新しい面を使用するといった対処法が考えられます。

そのまま使うよりはましかもしれません。とは言うものの衛生面で良くないため、できれば家にあるワセリンを代用する・新しいものを買うなどしてくださいね。

リップクリームが使えないかどうかの見分け方

古くなったリップクリームを使うリスクについて解説しましたが、どのようにして使えるかどうか見分ければよいのでしょうか。

実は、リップクリームを含む化粧品は法律によって使用期限が定められています。開封していないリップクリームは、一般的には製造日から3年とされています。

製造日が記載されていないものでも、製造番号をひかえてメーカーに問い合わせると教えてもらえるので参考にしてみましょう。

開封後の使用期限は商品によってまちまちですが、時とともに劣化は進んでいくため、なるべく早く使い切るのが理想です。特にオーガニック系のコスメは天然成分で作られており、保存料フリーを謳っている分傷みやすいので要注意。

どんなものでも使用期限について記載がないかどうか、まずはパッケージや本体ケースを見てしっかり確認すると安心です。

また、使用期限内であっても香りが変化した、色がおかしいなどの異変を感じた時は使用を止めてください。

特にリップクリームは、「唇」という皮膚が薄く、粘膜に近い部分に塗るアイテム。日常の中で何気なく使えるものだからこそ、少し気を遣ってあげると心も軽く過ごせそうですね。

では今後臭くなったリップクリームを作り出さないためには、どのようなことに気をつければよいか、具体的に見ていきましょう。

リップクリームが臭くなるのを防ぐために気をつけること

リップクリームが臭くなるのを防ぐには、臭いの元となる雑菌を付着させないことが一番大切です。

まず、塗る前に唇を清潔な状態にしましょう。ティッシュやコットンで拭いたり水で洗ったりすることで、皮膚に付いた食べかすや唾液を取り除きます。

そのあとにリップクリームを使うことで、付着する菌の数を減らすことができます。また、スティックタイプの場合は使用直後にリップクリーム表面を拭き取るのもよいでしょう。

雑菌を減らすことが目的ですので、ティッシュや布は必ず清潔なものを使ってください。使用済みのハンカチなどは、すでに雑菌が繁殖している可能性があるのでやめましょう。

さらに徹底的に菌を防ぐのであれば、唇に直接塗ることはせず、使い捨てのリップブラシや綿棒を使う方法がおすすめ。スティックタイプはもちろんのこと、缶に入ったタイプ・チューブタイプのリップクリームを使う際にも重宝します。

もし唇に直接塗りたくない、もしくは缶タイプ・チューブタイプのリップクリームである場合、指で塗ることもあるかと思います。

その時は使用前に必ずせっけんで手洗いをし、泡を立てて爪の間までしっかり洗ってください。爪の間に菌が残っていると、リップクリームにも唇にも雑菌が付いてしまいます。

普段リップクリームを使う場合に注意したいこと

気を付けていても雑菌の付着を完全に阻止することはできませんし、臭いのもう1つの原因である酸化も進んでいきます。

そのため、普段からリップクリームを使う上で注意したいのが「保管場所」。

お風呂や洗面所、日なた、車内といった高温多湿になりやすい場所にリップクリームを置くと、防ぎきれなかった雑菌が増殖し、酸化も早まってしまいます。

こうした環境はできるだけ避けて、風通しがよく、温度変化の少ない冷暗所で保管してください。そうすることで雑菌が増えにくく、酸化のスピードも抑えることができます。

カバンに入れて持ち歩く時なども、日陰に置くよう心がけると安心。夏場は特に傷みやすいので、注意しましょう。また、使用後はキャップをしっかり締め、ゴミや埃を防ぎます。

ちなみに、冷蔵庫では保管しないようにしてください。低温によりリップクリームの成分が変質し、カチカチに固まって使用できなくなることがあります。

また、冷蔵庫から出した際の温度変化により結露が起き、リップクリームに水分が付いて多湿になってしまうこともあり、菌の増殖を誘発するため望ましくありません。

冷暗所とはいっても、あくまで常温で保存するようにしましょう。

まとめ

臭くなる原因は「雑菌」と「酸化」の2つ。そのため、

  • 使用前に唇を拭いたり、リップブラシを使ったりすることでリップクリームに付く雑菌をなるべく減らす
  • 冷暗所で保管して、雑菌の増殖と酸化のスピードを遅くする

これらを心掛けることで、リップクリームが臭くなるのを防ぎ、長持ちさせることができます。今回紹介した対処法はどれも日常生活の中で簡単にできる工夫です。

消費期限にも気を付けながら、ぜひリップクリームを使う時の習慣として取り入れてみてくださいね。